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2025.12.12

車の塗装がパリパリ剥がれた時の正しい対処法は?やってしまいがちなNG行動

最終更新日: 2025.12.12

車の塗装がパリパリと剥がれている――ショックな気持ちを持つ方がほとんどでしょう。

特にボンネットやルーフのように目立つ場所だと、急に車が古く見えてしまい、どう対処すべきか心配になるはずです。

塗装の剥がれは、原因や状態によって対処法が変わります。

この記事では、塗装剥がれの原因から応急処置、そして直し方まで順にわかりやすく解説していきます。

なぜ車の塗装のパリパリ剥がれは起きるのか

車の塗装がパリパリと剥がれてくると、見た目の劣化はもちろんのこと、どこまで悪化するのか気になるでしょう。

ここでは、塗装剥がれの仕組みや原因、放置した場合のリスクについて解説します。

塗装の仕組みとパリパリ剥がれ発生の理由

車の塗装は、下地・色の層・表面を守るクリア層の三層で構成されています。

パリパリと剥がれる症状は、この一番外側のクリア層が弱くなることで始まります。クリア層は紫外線や熱を受け続けると劣化し、表面が薄く割れるように広がっていくのです。

劣化が進んだ部分は軽く触れただけでめくれ、周囲にも広がりやすいため注意しなければなりません。

こうした剥がれは見た目の問題だけでなく、色のくすみやサビにもつながります。

剥がれに気付いたら、クリア層のどこが傷んでいるのか、色の層まで影響が及んでいるかをチェックし、早めに対応することが重要です。

劣化しやすい環境

塗装のパリパリ剥がれは、車の保管場所によっても発生度合いが変わります。

特に起きやすいのは屋外保管の場合です。

屋外保管は、直射日光を毎日受けるため、紫外線によりクリア層が徐々に弱っていきます。特に、ボンネットやルーフのような平らな面は熱がこもりやすく、温度差による膨張と収縮で、劣化が進みやすい場所です。

また、経年による劣化も大きく影響します。年数が経つとクリア層の弾力が失われることで、細かなひび割れが増え、剥がれのきっかけになりやすくなります。

放置するとどうなる?見た目・錆・広がりのリスク

塗装のパリパリ剥がれを放置した場合、見た目の劣化が顕著に現れます。

剥がれた部分が白く濁ったり、周囲との差が大きくなることで車全体が一気に古く見えてしまいます。それだけでなく、クリア層がなくなった部分は紫外線の影響を直接受けるため、短い期間で色褪せも一気に進行してしまうのです。

さらに、色の層まで劣化が進むと下地が露出し、雨水や汚れが染み込みやすい状態に悪化。この段階になるとサビが生じやすく、一度サビが発生すると周囲へ広がるスピードも速くなります。

放置する期間が長いほど修理費用は増えるため、早めの対応が重要です。

塗装が剥がれた場合の応急処置とNG行動

塗装剥がれを見つけたとき、つい触りたくなってしまう方も多いでしょう。

しかし、その一手が剥がれを広げる原因になることもあります。剥がれは放置だけでなく、間違った対処でも進行するため、初期対応がとても重要です。

ここでは、見つけた場合の応急処置と、ついやってしまうNG行動をわかりやすく整理し、解説します。

すぐやるべき応急処置

塗装の剥がれに気づいたときは、進行を止めることが最優先です。

最初にやっておきたいのは、剥がれた周辺の汚れを取り除くこと。

砂やホコリが残っていると傷が広がりやすくなるため、水で軽く流す、やわらかい布で優しく拭くといった負荷をかけない方法で速やかに対応しましょう。

汚れが取れたら、次は剥がれた部分の保護をおこなってください。

透明の保護フィルムや応急用コーティング剤などをカー用品店で購入し、傷に合わせて対応するだけで十分です。

これにより雨や紫外線の影響をを直接受けにくくなるため、かなり進行抑えられます。

ただ、ここで形を整えようと無理に触ってはいけません。応急処置の目的は「あくまで悪化を止めること」。本格的な対応はは状態を見極めてから判断するほうが、安全に進められます。

やってしまいがちな3つのNG行動

パリパリ剥がれを見つけた場合の、何気ない行動が状態を悪化させることもありますので、下記の3点には特に注意をしましょう。

剥がれているところをむやみに触る

浮いている部分を少し引っ張っただけでも、想像以上に広い範囲がめくれることがあります。境目は見た目よりも弱っているため、軽い力でも一気に広がります。

下地処理をしないままスプレーを使う

色を乗せれば一時的に隠れますが、密着しないためすぐに剥がれてしまいます。色が合わない、ムラが目立つなど、結局やり直しになることも少なくありません。

強くこすって表面を削ってしまう

きれいにしたい気持ちから力が入り、周囲のクリア層まで削れてしまうケースがあります。これも剥がれが広がる原因になります。

焦った対処は後々の修復を難しくします。まずは広げないことを意識するのが安心です。

DIYで直す?プロに任せる?判断の目安とポイント

塗装の剥がれを見つけたとき「自分で直せるのか、それともプロに任せたほうがよいのか」迷うこともあるでしょう。

実際、DIYで十分きれいに仕上がるケースもあれば、無理に作業をして状態を悪化させてしまう場合もあります。

ここでは、DIYをする場合の準備や詳細、プロへ依頼が必要な基準や費用などについて詳しく解説します。

DIYで対応できるケース

DIYで補修できるかどうかは、剥がれの深さや広がり方で判断できます。

小さな点状の剥がれや、クリア層が少し欠けている程度であれば、自宅でも十分に整えられます。

DIYをする一番のメリットは費用が抑えられることです。工具類を一度揃えれば、2回目以降は特に安価で済ませることができます。

ただし、大きい剥がれに対して無理に作業をしたり、知識がない状態で始めてしまうと悪化してしまう可能性があります。

初めてDIYをする際には、インターネットなどで正しい知識を学ぶとともに、経験者の補助が得られる環境が望ましいでしょう。

業者に依頼すべきケース

剥がれの範囲が広い場合や、色の層までダメージが進んでいる場合は、プロに任せたほうが確実です。

無理に作業を進めると、剥がれがさらに広がったり色ムラが出るなど、かえって修理費用が高くなるケースも少なくありません。

広い面や深いダメージは、専門の設備がないとどうしてもムラが出やすく、仕上がりに大きな差が出ます。

費用はかかりますが、仕上がりのクオリティや耐久性を考えると、プロに任せたほうが安心です。

まとめ|塗装のパリパリ剥がれは早めの行動が重要

車の塗装がパリパリと剥がれていることに気づいたら、まずは正しい応急処置をすぐに行うこと。

原因を知って早めに対処するだけで、剥がれの進行を抑え、その後の修復も行いやすくなります。

修復方法も小さな剥がれならDIYで整えることもできますし、痛みが大きい場合でもプロなら、きれいな状態に直すことが可能です。

大切なのは状態に合わせた正しい応急処置と修理をおこなうこと。

剥がれを見つけたらすぐに対処し、長くきれいに愛車と付き合っていきましょう。

CAM-CAR | キャンカー編集部