2025.11.19
夜中に車の防犯ブザーが止まらない!原因とすぐできる対処法を徹底解説
最終更新日: 2025.11.19
深夜、突然車の防犯ブザーが鳴り出すと、誰しもが驚いてしまいます。近所への迷惑や盗難の不安が頭をよぎり、何をすべきか焦ってしまう人も多いでしょう。
実は、夜中のブザー鳴動には、よくある原因と正しい対処法があります。
この記事では、安全かつスムーズに対応するための手順や再発防止のポイントを分かりやすく解説します。
車の防犯ブザーが鳴りっぱなしになる4つの原因

防犯ブザーが夜中に鳴り続けてしまう原因は、故障だけではありません。実際には、車の状態や周囲の環境などで誤作動している場合も多くあります。
ここでは、防犯ブザーが鳴りっぱなしになる4つの主な原因を整理し詳しく解説。
原因を正しく把握することで、無駄な修理やトラブルの繰り返しを防ぐことができます。
センサーの誤作動(風・虫・振動など)
防犯ブザーのセンサーは、車への振動や衝撃を感知して作動します。そのため、強風や通り過ぎる大型車の振動、虫の侵入などでも誤って反応する場合があります。
特に高感度に設定されている車は、わずかな刺激でも作動する傾向が見られます。
センサー感度を少し下げたり、駐車位置を変えることで改善するケースが多いため、見直しをするとよいでしょう。
ドアやトランクの半ドア
ドアやトランクがしっかり閉まっていないと、車が「不正開錠」と誤認し、防犯ブザーが作動する場合があります。特に夜間は気温差で金属が収縮し、センサーが反応しやすくなるようです。
最も優れた予防策は、必ずカギをかけること。
車から降りたら、自宅など安心できる場所でもロックをするクセをつけましょう。
バッテリー電圧の低下や電気系トラブル
車の電圧が不安定になると、センサーが誤検知を起こし、防犯ブザーが鳴ることがあります。特に古いバッテリーや長期間エンジンをかけていない車は要注意です。
これは、電圧が低下すると電子制御系の動作が不安定になり、正常な信号処理ができなくなることで発生します。
エンジンのかかりが悪い、ライトの明るさが弱いなどの兆候がある場合は、早めに点検や交換をおこなってください。
電気系統の安定性は、防犯機能が正しく機能するうえで非常に重要です。
社外セキュリティ機器の不具合
後付けのセキュリティアラームを設置している場合、機器の不具合や配線トラブルが原因で鳴り続けることがあります。
特に配線の接触不良や、車両本体のシステムとの相性が悪い場合に誤作動が発生します。
取付から時間が経っている場合は、コネクタ部の緩みや断線が原因になることも。
メーカー純正の防犯機能に比べ、社外品は微細な電圧変化でも反応しやすいため、定期的な点検をおすすめします。
深夜に車の防犯ブザーが止まらないときの緊急対応3ステップ

静まり返った夜に、突然鳴り始める車の防犯ブザー——盗難にあっているのか、故障が起きてるのかなど、様々な考えが巡り動揺してしまうでしょう。
そんな時こそ、慌てずに正しい手順で対応することが大切です。
ここでは、安全の確保からキー操作、そして応急処置まで、ブザーが止まらないときにとるべき行動を3ステップで紹介します。
ステップ1 焦らず安全を確保する
最初におこなうべきことは、自分と周囲の安全を守ることです。
ブザーが鳴っているときに慌てて車へ駆け寄ると、万が一不審者がいた場合に危険を伴います。まずは家の中や離れた場所から周囲の様子を確認し、人影や不審な動きがないかを落ち着いて観察しましょう。
安全が確保できたらスマートキーを手に持ち、車に静かに近づきます。
音が鳴り響くことで気持ちは焦りますが、まずは深呼吸。冷静に行動することで、誤った操作やさらなるトラブルを防げます。
ステップ2 キー操作でブザーを止める
安全が確認できたら、次はキー操作でブザーを停止させましょう。
多くの車種では、スマートキーの「ロック」または「解除」ボタンを押すことでアラームが停止します。
もし止まらない場合は、一度ドアを開閉してから再度ロックする、エンジンの始動などを試してみるとよいでしょう。
自家用車の場合は、あらかじめブザーの止め方を調べておくと安心です。
焦って何度もボタンを押すと誤作動を起こす可能性もあるため、ゆっくり確実に操作してください。落ち着いた行動が、ブザーを止める近道になります。
ステップ3 止まらない場合の応急処置
キー操作でも止まらないときは、電源系統を一時的に遮断する方法があります。
バッテリーのマイナス端子を外すと一時的に電力が遮断され、ブザーを強制的に停止できます。ただし、バッテリーを扱う際は感電やショートの危険があるため、慣れていない人は無理をせずロードサービスを呼びましょう。
繰り返し同じ現象が起きる場合は、センサーや電気系統の故障が考えられるため、ディーラーなどでの点検が必要です。
警察に通報する判断基準は

防犯ブザーが夜中に鳴り続けると、「警察に通報すべき?」「自分で止めて大丈夫?」と迷う方も多いでしょう。
ここでは、不審者の可能性がある場合と、誤作動や故障のときのそれぞれの場合における、適切な行動を紹介します。
不審者の可能性がある場合は迷わず通報
車の周囲に人影があったり、ドアノブや窓に触れた形跡が見える場合は、ためらわずに110番通報しましょう。
その際も、安易に近づかずに安全な距離からライトや防犯カメラで様子を確認し、状況を正確に伝えることが大切です。
通報時には「場所」「時間」「状況」を簡潔に説明するだけで十分です。迅速な通報が、被害の拡大を防ぐ最も確実な方法といえます。
誤作動や故障のときは自分で解除してOK
外部からの不審な動きがなく、センサーの誤作動や電気系の不具合が疑われる場合は、自分でブザーを停止して構いません。
通常の停止作業をしても止まらない場合は、ロードサービスを呼ぶなど迅速な対応が必要です。
頻繁に同じ現象が起きる場合は、センサーのズレやバッテリー電圧の低下などが原因の可能性もあるため、点検を受けると安心です。
放置せず、早めに確認することが再発防止の第一歩になります。
防犯ブザーの誤作動を防ぐための日常チェックリスト

防犯ブザーが鳴りやまない体験をした方は、もう二度と起こしたくないと思うはずです。
車の防犯ブザーはちょっとした原因で鳴ってしまい、車の状態によってはなかなか止められない状態になります。
このような状況を避けるためにも、下記を参考に日頃からチェックとメンテナンスを行ってください。
チェックリスト
- 風の影響が大きい場所や、交通量の多い場所に駐車をしていないか
- 駐車環境に合わせて、センサー感度が適切に設定されているか
- ドアやトランクの閉まりが悪くなっていないか(異物が挟まっていないか)
- バッテリーが上がったあと、そのまま使い続けていないか
- エンジンのかかりが悪い、ライトが暗いなどバッテリー劣化のサインがないか
- 社外セキュリティ機器が正しく取り付け・設定されているか
- 定期的にディーラーやカー用品店で点検を受けているか
防犯ブザー本来の役割を果たすためにも、誤作動しない環境を整えることが大切です。
車の状況を見つめなおし、問題点は早めに対応していきましょう。
まとめ|夜中の防犯ブザーこそ落ち着いて、正しい対応を

夜中に防犯ブザーが鳴り響くと、誰でも驚き、どうしてよいかわからなくなるものです。
けれども、落ち着いて原因を見極め、正しい手順で対応すれば、ほとんどのケースはすぐに解決できます。
また、センサーが鳴る場合の多くは誤作動やバッテリーの不調など、少しの点検や工夫で防げるものです。
大切なのは、「鳴ってから慌てる」のではなく、「鳴らない環境を整える」こと。
例えば駐車場所を見直したり、バッテリーやセンサーの状態を定期的に確認したりするだけで、再発のリスクはぐっと減ります。
ほんの少しの意識が、夜の静けさと安心を守る大きな一歩に。日頃からの車と心の準備が、何よりの対策です。