2025.03.24
キャンピングカーは何人乗り?ジャンルごとの違いと選択方法を徹底解説

最終更新日: 2025.03.24
キャンピングカーは何人乗れるのか……。乗車定員と就寝定員の違いを知らずに選ぶと、「思ったより狭い」「全員が寝られない」と後悔するかもしれません。そこで今回は、キャンピングカーのジャンルごとに何人乗りかや、選択方法を徹底解説します。ぜひ、あなたにぴったりなキャンピングカーを見つけてください。
キャンピングカーは何人乗れるのかを知ろう
キャンピングカーを選ぶ際、「何人乗れるのか」は重要なポイントのひとつです。ここでは「乗車定員」と「就寝定員」の2つについて、選ぶ際に気を付けてほしい点を解説します。
乗車定員と就寝定員の違いを解説
キャンピングカーには、「乗車定員」と「就寝定員」という2つの基準があります。この違いを正しく理解しないと、「座席が足りない」「寝る場所が狭い」といった失敗につながります。
【乗車定員を解説】
乗車定員は、法律で定められた「走行中に車内で座れる最大人数」です。普通車と同じように、安全基準を満たしたシートとシートベルトが備わっている必要があります。ベース車両によって変わりますが、キャンピングカーではベッドやキッチンを設置する関係で、乗車定員が少なくなるのが普通です。
【就寝定員を解説】
就寝定員は、「キャンピングカー内で快適に眠れる人数」を指します。就寝定員は日本の規定により、乗車定員の3分の1以上であることが義務付けられています。あくまでも最低基準のため、実際には「スペース的に無理がないか」を考えましょう。
【乗車定員と就寝定員が異なる理由】
乗車定員はシートベルトが必要な座席数によって決まるのに対し、就寝定員は「車内の空間をどのように使うか」で変わります。そのため、「乗車定員5人・就寝定員3人」のような車種も珍しくありません。キャンピングカーは移動と宿泊が一体になった特別な車両です。乗車定員と就寝定員をしっかりチェックしないと、「思っていた使い方ができない」と後悔するかもしれません。長く快適に使うために、何人乗りかのチェックは慎重にしましょう。
キャンピングカーのジャンルと定員の違い
キャンピングカーにはさまざまなカテゴリーがあり、乗車定員や就寝定員が異なります。ここからは、代表的な4つのキャンピングカーの特徴と、どれくらいの人数にマッチしているのか解説します。
軽キャンパー(軽自動車ベース)

軽キャンパーは「気軽にキャンプや車中泊を楽しみたい人」におすすめです。軽自動車をベースにしているため、取り回しがしやすく、狭い道路や駐車場でも困りません。
- 定員
- 乗車:2~4人
- 就寝:1~2人
軽キャンパーの中には「ポップアップルーフを備えたモデル」で4人まで寝られる場合もあります。
- メリット
- 運転しやすい
- 維持費が安い
- 都市部でも使いやすい
- デメリット
- 就寝スペースが狭い
- 家族向けには不向き
- 設備が最小限
バンコン(バンコンバージョン)

バンコンは「普段使いとキャンプの両方で使いたい人」にぴったりのキャンピングカーです。おもにハイエースやキャラバンなどの商用バンをベースにしており、軽キャンパーよりも広く、キャブコンよりも運転しやすいバランスの良さが魅力です。
- 定員
- 乗車:5~8人
- 就寝:3~6人
- メリット
- 居住空間が広い
- 走行性能が高い
- 日常使いも可能
- デメリット
- 収納スペースがやや狭め
- 本格的な長期滞在には不向き
キャブコン(キャブコンバージョン)

キャブコンは「本格的なキャンピングカーライフを楽しみたい人」にぴったりのモデルです。トラックの荷台部分に住める場所があるため、室内の大きさはバンコンの比ではなく、まさに「走る家」と言えるでしょう。
- 定員
- 乗車:4~8人
- 就寝:4~7人
- メリット
- 広い居住空間
- 設備が充実
- バンクベッドでスペースを有効活用
- デメリット
- サイズが大きく運転が難しい
- 維持費が高め
バスコン(バスコンバージョン)

バスコンは「大人数での長期旅行」に最適なキャンピングカーです。マイクロバスをベースにしています。
- 定員
- 乗車:6~10人
- 就寝:4~6人
- メリット
- 圧倒的な広さ
- 安定した走行性能
- 設備の自由度が高い
- デメリット
- 駐車や取り回しが大変
- 普通免許では運転できない場合がある
キャンピングカーには、特徴が異なる4つの種類があります。あなたにもっともマッチするモデルを選びましょう。
あなたにジャストフィットするキャンピングカーの探し方
キャンピングカーにはさまざまなクラスがあり、「どれを選べばいいのかわからない……」と悩む方も多いでしょう。
購入してから後悔しないために、キャンピングカーを探すポイントを4つのステップに分けて解説します。
ステップ①使用目的を明確にする
まず、「どのような使い方をするのか?」をはっきりさせましょう。
下記のリストを参考に考えてみてください。
- 使用目的のチェックリスト
- 週末の車中泊や短期旅行がしたい:軽キャンパーやバンコン
- 家族全員でゆったり過ごしたい :キャブコンやバスコン
- 長期間の旅やキャンプをしたい :トイレ・キッチン完備のバスコン
- 普段の車としても使いたい :バンコン
あなたがどんな旅をしたいのか具体的にイメージすると、理想のキャンピングカーが見えてきます。
ステップ②乗車定員と就寝定員を要チェック
次に、「実際に何人で使うのか」を考えましょう。
乗車定員と就寝定員のバランスを間違えると、「家族みんなで旅行できると思ったのに、寝るスペースが足りなかった……」となりかねません。
- 選ぶ際のポイント
- 走行中に座れる人数(シートベルト着用必須)
- 就寝定員何人が快適に眠れるか
- 定員別おすすめの車種
- 2人まで → 軽キャンパー or バンコン
- 3~5人 → バンコン or キャブコン
- 6人以上 → キャブコン or バスコン
子どもの成長や友人との旅行を考えて、定員には余裕をもたせるのがポイントです。
ステップ③自分の免許で運転できるかチェック
キャンピングカーは種類によって、普通免許では運転できない場合があるため、事前に確認が必要です。
運転できるキャンピングカーの条件
〇取得時期:2007年6月1日以前
運転できる車両総重量:8トン未満 乗車定員:10人以下
〇取得時期:2007年6月2日~2017年3月11日
運転できる車両総重量:5トン未満 乗車定員:10人以下
〇取得時期:2017年3月12日以降
運転できる車両総重量:3.5トン未満 乗車定員:10人以下
ほしいキャンピングカーが普通免許で運転できるのか、販売店で確認しておくと安心です。
ステップ④事前に試乗する
カタログやネットの情報だけでは、キャンピングカーの広さや使い勝手は実感しにくいものです。
購入を決める前に、必ず試乗やレンタルして、実際のサイズ感や快適性のチェックをおすすめします。
- 試乗・レンタルで確認すべきポイント
- 運転のしやすさ
- ベッドの寝心地
- 設備の使い勝手
長く快適に使うために、「このキャンピングカーならストレスなく旅ができるか」をしっかりチェックしましょう。
まとめ
キャンピングカーを選ぶ際は、乗車定員と就寝定員の違いを理解し、自分の旅のスタイルに合った車種を選びましょう。あなたにフィットしたキャンピングカーを選ぶことで、家族や友人と快適な時間を過ごし、旅の楽しさが何倍にも広がります。
ぜひ、あなたにぴったりなキャンピングカーを見つけて、最高の旅を楽しんでください。