CAMPINGCAR LIFE

2025.07.24

北海道の「道の駅」で車中泊|ルールとマナー、安心のおすすめスポット7選

最終更新日: 2025.07.24

「道の駅=車中泊OK」——実はこれ、ちょっとした誤解です。

道の駅によって、公式に許可されている場所もあれば、黙認されているだけのケースもあります。もちろんNGな場所も…

広大な大地と美しい景観が魅力の北海道では、自由で気ままな旅を楽しむ方法として「車中泊」が人気を集めています。道の駅を拠点にしながら、時間に縛られず絶景をめぐる旅は、人の心を満たしてくれます。

この記事では、北海道の「道の駅」で車中泊する際の基本ルールやマナー、安心して利用できるおすすめスポット、周辺の観光地や温泉情報まで紹介します。北海道で車中泊の旅を計画しているキャンピングカー愛好家の方に役立つ内容です。ぜひ最後までご覧ください。

※2025年7月現在の情報です。最新情報は必ず各道の駅のホームページを確認してください。

北海道の「道の駅」における車中泊のルールとマナー

北海道で車中泊を計画する際には、基本的なルールとマナーを理解することが重要です。車中泊の可否やマナーを知らずに出発すると、トラブルが発生したり周囲に迷惑をかけたりする可能性があります。

事前に正しい情報を把握し、安心して快適な旅を楽しみましょう。

「道の駅」の本来の役割と車中泊の位置づけ

国土交通省の指針では、道の駅はドライバーの疲労を回復させるための「休憩施設」と定められています。駐車場を宿泊施設のように利用し、長期間滞在する行為は原則として認められていません。

仮眠程度の利用であれば問題ありませんが、連泊や車外にテーブルやイスを広げるキャンプ行為はマナー違反となり、トラブルの原因になります。

車中泊が可能な「道の駅」の条件

北海道のすべての道の駅が車中泊を禁止しているわけではありません。公式に許可している施設も存在します。

目的地周辺の道の駅が車中泊を公式に認めているかは、計画段階で公式ウェブサイトや案内情報をチェックすると安心です。

車中泊で守るべきマナーとルール

許可された場所であっても、周囲への配慮を忘れてはいけません。以下のマナーを守り、誰でも気持ちよく利用できる環境を保ちましょう。

  • ゴミの処理
    ゴミは指定された場所に捨てるか、必ず持ち帰るのが鉄則です。北海道では、ゴミのにおいに野生動物が引き寄せられる危険があり、放置すると周囲に迷惑がかかります。
  • アイドリングストップ
    就寝時や長時間の停車中は、エンジンを停止させましょう。騒音や排気ガスは、周囲の利用者や地域住民の迷惑になります。
  • 静かな利用
    夜間の話し声やドアの開閉音に注意を払い、早朝や深夜の出入りはできるだけ静かに済ませましょう。
  • 車外での活動
    許可なく車外にイスやテーブルを広げたり、調理したりする行為は避けてください。キャンプは指定のキャンプサイトでしましょう。
  • 排水の処理
    生活排水やトイレの排水は、必ず指定されたダンプステーションを利用してください。指定場所以外で排水すると、トラブルの原因になります。
  • 野生動物との距離
    エゾシカやキタキツネ、ヒグマなどの野生動物に遭遇する可能性もありますが、餌を与えず適切な距離を保つように心がけましょう。

【エリア別】北海道のおすすめ「道の駅」車中泊スポット

北海道で車中泊がしやすく、設備が整ったおすすめの道の駅を紹介します。

【道央】花ロードえにわ|札幌・新千歳空港からのアクセス抜群

画像引用:北海道の道の駅に関する公式総合情報サイト

札幌市と新千歳空港の中間に位置する「道の駅 花ロードえにわ」は、旅の始まりや終わりに立ち寄りやすい立地が魅力です。

併設されたRVパーク花ロードえにわでは、電源付きサイトが利用できるため快適に車中泊が楽しめます。

施設内には24時間利用可能なトイレやシャワー、コインランドリーが備わり、長旅でも安心です。産直マーケットやレストラン、ベーカリーも充実していて食事や買い物もスムーズに済ませられます。

さらに、ガーデンエリアの散策も楽しめるため、利便性と癒やしの両方を味わえる道の駅としておすすめです。

参考:花ロードえにわ

【道央】びえい「白金ビルケ」|絶景「青い池」に一番近い拠点

画像引用:北海道の道の駅に関する公式総合情報サイト

美しい丘陵風景が広がる美瑛町に位置する「道の駅 びえい『白金ビルケ』」は、神秘的な「青い池」にもっとも近いロケーションです。

敷地内には、電源と水道が整った広々としたキャンピングカーサイトが5区画用意され、予約して利用できます。

さらに、アウトドアブランドのショップやハンバーガーのテイクアウト店も併設されているため、アクティブな滞在が可能です。

近くには「白金温泉」が湧き、ドライブで疲れた体を癒やせる環境も整っています。

参考:びえい「白金ビルケ」

【道北】びふか|湖畔のキャンプ場でアクティビティを満喫

画像引用:北海道の道の駅に関する公式総合情報サイト

道北エリアの美深町に位置する「道の駅 びふか」は、森林公園「びふかアイランド」の中にあり、自然に囲まれた環境が魅力です。

湖畔のオートキャンプ場では、カヌーやパークゴルフなど多彩なアクティビティを楽しめます。

電源付きサイトも選べるため、快適な車中泊が可能です。道の駅にはレストランに加え、天然温泉「びふか温泉」も併設されており、遊び疲れた体を癒やせるでしょう。

チョウザメの燻製など地元の特産品も豊富で、お土産選びも楽しめるスポットです。

参考:びふか

【道東】阿寒丹頂の里|釧路湿原・阿寒湖観光のハブ

画像引用:北海道の道の駅に関する公式総合情報サイト

道東観光の拠点に便利な「道の駅 阿寒丹頂の里」は、阿寒摩周国立公園や釧路湿原国立公園へのアクセスが抜群です。

併設されたRVパークでは電源の有無を選択でき、好みに合わせて利用できます。

最大の魅力は、敷地内にある源泉かけ流しの天然温泉「赤いベレー」で、保湿成分が豊富な「美肌の湯」として親しまれています。

特別天然記念物タンチョウを間近で観察できる「阿寒国際ツルセンター【グルス】」もすぐそばにあり、北海道ならではの貴重な体験を味わえるでしょう。

参考: 阿寒丹頂の里

その他の注目の「道の駅」一覧

北海道には、これまで紹介した場所以外にも魅力的な車中泊スポットが数多くあります。

ここでは、特徴的な道の駅をいくつかピックアップしました。旅の目的や好みに合わせて選んでみてください。


画像引用:北海道の道の駅に関する公式総合情報サイト

温泉施設を備え、車中泊専用エリアが整備されています。

RVパークが隣接し、絶景の夜景が満喫できます。

画像引用:北海道の道の駅に関する公式総合情報サイト

日本海に沈む夕日が美しいキャンプ場があり、温泉も併設されています。

車中泊の旅を豊かにする観光地

車中泊の魅力は、時間やルートに縛られず観光地を自由に巡れることです。道の駅を拠点にしながら、北海道の雄大な自然や温泉で心と体を癒やす旅を楽しんでみてください。

人気の観光地や絶景スポットを巡る

車中泊なら、時間に追われず思う存分に絶景を楽しめます。道の駅を拠点に選び、北海道各地の名所を訪れる旅に出かけてみてください。

  • 美瑛の丘・富良野のラベンダー畑
    「びえい『白金ビルケ』」を拠点に、パッチワークの路やセブンスターの木、ファーム富田を巡るドライブは旅の癒しになるでしょう。
  • オロロンラインの海岸線
    「ロマン街道しょさんべつ」周辺の海岸線は、日本海に浮かぶ利尻富士を望める絶景ルートとして有名です。
  • 知床・釧路湿原
    「阿寒丹頂の里」を拠点に、手つかずの自然や野生動物に出会える冒険を満喫する旅もおすすめです。

まとめ

北海道での車中泊は、ルールやマナーを守り、許可された道の駅やRVパークを選べば安心して楽しめます。

ゴミの処理や静かな利用を心がけ、快適に過ごせる環境を維持しましょう。

この記事で紹介したスポットや観光情報を参考に、準備を整え自由な旅を満喫してください。

CAM-CAR | キャンカー編集部