2026.02.28
左折可標識のルールって知ってる?意外と知らない豆知識
最終更新日: 2026.02.28
「赤信号で止まっていたら、後ろの車からクラクションを鳴らされて焦った」
キャンピングカーで初めての街を走っている時、白地に青い矢印の標識がある交差点で戸惑った経験はないでしょうか。
車体が大きく内輪差もあるキャンピングカーでの左折は、ただでさえ神経を使います。後続車からのプレッシャーに負けて慌ててハンドルを切れば、重大な巻き込み事故につながりかねません。この記事では、全国の複雑な交差点を大型キャンピングカーで走り抜けてきた筆者が、迷いやすい標識の正確なルールと安全な左折テクニックを解説します。
この記事でわかること
・左折 可 標識の正確な意味と似ている標識との違い
・キャンピングカー特有の巨大な死角と内輪差への対策
・後続車に急かされても焦らないための実践的なメンタル
こんな人におすすめの記事です
・見知らぬ交差点で標識の意味に一瞬迷ってしまう方
・キャブコンなど死角の大きい車両の運転に不安がある方
・歩行者や自転車の巻き込み事故を確実に防ぎたい方
左折可標識の正しい意味と基本ルール3つ

交差点で一瞬ためらわないために、まずは標識の意味を正確に理解しておくことが重要です。基本となる3つのルールは以下の通りです。
・赤信号でも周囲の安全を確認すれば左折できる
・歩行者や交差する側の車両が常に優先される
・青地に白い矢印の「一方通行」等との違いに注意する
以下で詳しく解説していきます。
赤信号でも周囲の安全を確認すれば左折できる
白地に青い左向きの矢印が描かれた標識(表示板)がある交差点では、前方の信号が赤や黄色であっても左折できるという結論になります。
このルールは、渋滞を緩和し交通の流れをスムーズにする目的で設置されています。ただし、あくまで「左折してもよい」であり「左折しなければならない」わけではありません。青信号と同じようにノーブレーキで左折してよいわけではなく、交差点の状況によっては一時停止に近い徐行が求められます。
キャンピングカーのような大型車両は乗用車よりも死角が多いため、標識があるからといって無条件で進行せず、周囲の状況をより慎重に確認する責任があります。
歩行者や交差する側の車両が常に優先される
左折が許可されているとはいえ、道路交通法上は「交差する道路を走る車両」や「横断中の歩行者」が常に優先されます。赤信号で左折する際、自分の車が優先されると勘違いしてはいけません。
・青信号に従って横断歩道を渡っている歩行者や自転車
・右側から青信号で直進してくる乗用車やトラック
・対向車線から右折してくる車両
特に交差する道路側の車は、青信号を信じてスピードを出して走ってきます。重いキャンピングカーでは急な飛び出しに対応できないため、自車はあくまで「間を縫って曲がらせてもらう立場」であることを忘れないでください。
参照:道路交通法 第34条
青地に白い矢印の「一方通行」等との違いに注意する
ドライバーが最も勘違いしやすいのが、色が反転している「青地に白い矢印」の標識です。間違えて赤信号で進入しないよう、以下の表で違いを明確にしておきましょう。

青い標識がある交差点では、前方の信号が赤であれば必ず停止線で待機しなければなりません。間違えて赤信号で左折してしまうと、信号無視(赤色等見落とし)の違反になるだけでなく、交差車両との大事故を招きます。「白地なら進める、青地なら待つ」という合言葉を覚えておいてください。
参照:警視庁
キャンピングカー特有の左折時の危険と対策3選
ここからは、大型車両に乗るオーナーへ向け、巻き込み事故を防ぐための一次情報を解説します。対策は以下の3つです。
・長いホイールベースによる内輪差を計算して大回りを意識する
・左後方の巨大な死角を補助ミラーと目視で徹底的にカバーする
・後続車からのクラクションに焦らず自車のペースで安全確認する
以下で、それぞれ解説していきます。
長いホイールベースによる内輪差を計算して大回りを意識する

乗用車に比べて前輪と後輪の距離(ホイールベース)が長いキャンピングカーは、左折時に極めて大きな「内輪差」を生み出します。
以下の表でその違いを確認してください。

内輪差を無視して乗用車感覚でハンドルを切ると、交差点の左角にある高い縁石に後輪を乗り上げてパンクしたり、電柱に居住部分(シェル)を激突させたりします。左折時は、自分の腰の位置が交差点の角を通り過ぎるまでハンドルを切り始めない「大回り」を徹底してください。
左後方の巨大な死角を補助ミラーと目視で徹底的にカバーする

キャブコンやバンコンなどのキャンピングカーは、ルームミラーが機能せず、左後方の死角が乗用車とは比べ物にならないほど巨大です。
架装部が出っ張っている車両では、サイドミラーだけを頼りにすると悲惨な巻き込み事故を起こします。死角をカバーするためには、以下の対策が必須となります。
・広角の補助ミラーを追加装備し、タイヤ周りの視界を確保する
・助手席の窓から直接目視で左後方の自転車の有無を確認する
・左折の30メートル手前から車を左に寄せ、バイクのすり抜けを防ぐ
ミラーの死角にすっぽりとバイクが隠れてしまう恐怖を常に自覚し、アナログな首振り確認を怠らないことが愛車を守る最大の盾になります。
後続車からのクラクションに焦らず自車のペースで安全確認する

「左折可」の交差点で赤信号の時に止まっていると、ルールの違いを知らない後続車からクラクションを鳴らされることがあります。
キャンピングカーは車重が重く、内輪差も死角も大きいため、乗用車のようにスッと軽快には曲がれません。後ろから急かされたからといって慌ててアクセルを踏むと、横断歩道を渡り始めた歩行者を見落としたり、右から接近してくる直進車両と衝突したりする致命的なミスに直結します。
クラクションを鳴らされても、「安全が確信できるまでは絶対に動かない」という強いメンタルを持ってください。家族の命を乗せているのは、後続車ではなくあなた自身なのです。
左折可標識に関するQ&Aまとめ
読者が実際の運転中に迷いやすい疑問について、結論を簡潔に回答します。確認すべきポイントは以下の2つです。
・ウインカー(方向指示器)を出すタイミングはいつですか?
・原付や自転車も左折可の対象になりますか?
それぞれ解説していきます。
ウインカー(方向指示器)を出すタイミングはいつですか?
結論からお伝えすると、通常の左折と全く同じく「交差点の手前30メートルの地点」でウインカーを出さなければなりません。
標識があって赤信号でも進めるからといって、直前で急に合図を出すのは危険です。キャンピングカーはスピードを落とすのにも時間がかかるため、早めのウインカーで後続車に「これから左折する」という意思表示を行うことが、追突事故を防ぐ重要なテクニックとなります。
原付や自転車も左折可の対象になりますか?
軽車両である自転車や、原動機付自転車(原付)も、原則としてこの標識の対象となり、赤信号でも左折することができます。
しかし、ここでキャンピングカーのドライバーが注意すべきは、「左折してくる自転車を巻き込まないこと」です。自転車はルールを熟知せずに交差点へ進入してくるケースが多く、大きな死角を持つキャンピングカーの左側をすり抜けようとすることがあります。自転車側の動きを予測し、常に巻き込みを警戒する姿勢が欠かせません。
参照:チューリッヒ保険会社
まとめ:記事のテーマの要点
大型車両での長距離ドライブを安全に楽しむためには、道路標識の一瞬の判断と、車体の特性を理解した防衛運転が不可欠です。今回の要点をおさらいしましょう。
・白地に青い矢印の標識なら、赤信号でも安全を確認して左折できる
・歩行者や交差車両が絶対優先であり、青地の標識(一方通行等)と間違えない
・内輪差と死角の大きさを自覚し、後続車に急かされても自分のペースを守る
30〜60代にかけて手に入れたキャンピングカーは、週末の非日常を叶えてくれる最高の遊び道具です。正しい知識とゆとりあるメンタルを持ち、大切な家族とともに安全で快適な車中泊の旅を存分に楽しんでください。