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2025.08.28

自動車ナンバーの種類と違い|色・数字・ご当地ナンバー総まとめ

最終更新日: 2025.08.28

街を走る車に必ず付いているナンバープレート。

実はその色や数字、地域名にははっきりとした意味があり、車の種類や用途を一目で判断できる仕組みになっています。

でも、「白と黄色の違いって?」「1ナンバーや3ナンバーってどう違うの?」と疑問に思ったことはありませんか。

この記事では、そんなナンバープレートの種類と違い、最近話題のご当地ナンバープレートまで詳しく解説します。

車のナンバープレートとは?基本知識と役割

ナンバープレートは、単に車を見分けるための札ではありません。

地名やひらがな、数字の組み合わせには、車の用途や税金に関わる情報まで詰め込まれています。ここでは、意外と知られていないナンバープレートの基本知識と役割を整理して解説していきます。

ナンバーに記載される基本情報

ナンバープレート

ナンバープレートは、4つの要素によって構成されており、同じ組み合わせが存在しないよう管理されています。

とくに「分類番号」は、大きさや用途をもとに、税金や車検期間を決める基準として使われています。

たとえば同じハイエースでも、自家用乗用車なら3ナンバー、商用バンなら4ナンバー、条件によっては1ナンバーとして登録されることもあり、税金や維持費に違いが出ます。

普段は意識しない部分ですが、ナンバープレートは車の身分証明書といえる仕組みになっているのです。

参考:国土交通省 ナンバー制度概要

ナンバープレートの重要な役割

ナンバープレートは、単に車を区別するためのものではありません。

「登録証」としての役割を持ち、国や自治体が車の所有者や使用者を正しく把握できる仕組みになっています。これにより、自動車税の徴収や自動車保険の適用がスムーズに行えるのです。

また、交通違反や事故が起きた際には、車両を特定する重要な手がかりとなり、治安の維持や交通安全にも大きく役立っています。

色でわかる!ナンバープレートの種類と意味

「ナンバープレートの色の違いって何だろう?」と気になったことはありませんか。

 実は、白・黄色・緑といった基本の色には、それぞれ明確なルールがあり、車の用途や区分を一目で判断できる仕組みになっています。

ここでは、代表的な色が持つ意味や役割を整理するとともに、普段はあまり目にしない特殊な色のナンバーについても紹介していきます。

白・黄色・黒・緑ナンバーの違いを整理

ナンバープレートの基本色としてまず覚えておきたいのが「白・黄色・黒・緑」の4種類です。

白は普通車の自家用に用いられ、最も一般的な色といえます。

黄色は軽自動車の自家用を示し、コンパクトなボディの軽自動車とセットでよく目にするでしょう。

そして、黒と緑は「事業用」として登録された車両に付与されるナンバーです。配送や運搬に使われる軽バンや軽トラックから、タクシーやトラック、バスなど人や荷物を運ぶ事業用車両が対象となります。

ナンバープレート
出典:国土交通省 東北運輸局 秋田運輸支局

これら4色を知っておくと「自家用か営業用か」という大きな違いを色で見分けられるようになり、「白タク」などの違法車両をうっかり利用することも回避できます。

赤ナンバーや外ナンバーなど珍しいプレート

基本色とは別に、用途が限られた特殊なナンバープレートも存在します。

仮ナンバー(赤ナンバー)

正式名称は「自動車臨時運行許可番号標」。車検切れの車両を陸運局へ持ち込む場合や、廃車・解体車両を運ぶために一時的に利用するナンバーです。

自動車臨時運行許可番号標
出典:会津若松市

個人で利用する場合は、自治体への申請が必要で終了後は速やかに返却の義務があります。

外交官ナンバー

外交官ナンバーは「外」の文字で始まり、青地に白文字のプレートが特徴です。各国大使館や領事館が保有する車両に付けられ、外交特権を持つ車であることを示しています。

外交官ナンバー

御料車ナンバー(皇室専用車両)

皇室専用車両、いわゆる御料車には一般的なナンバープレートを用いず、代わりに菊の御紋章が表示されています。通常の道路で見かける機会はほとんどありませんが、特別な存在感を放つナンバーといえます。

出典:朝日新聞DIGITAL

自衛隊ナンバー

自衛隊車両には一般のナンバー制度とは異なる専用プレートが用いられています。番号は部隊や用途ごとに管理され、国内の公道を走行する際も独自のルールに基づいて運用されています。

自衛隊ナンバー

バイクや原付ナンバーの色分けルール

バイクや原付のナンバープレートは排気量ごとに色が分かれており、次のように区別されています。

  • 50cc以下(原付一種):白色
  • 51cc〜90cc(原付二種乙):黄色(ただし近年は新車がほぼなく減少傾向)
  • 91cc〜125cc(原付二種甲):ピンク
  • 126cc以上の自動二輪:白色(専用サイズ)

加えて、2025年4月施行の「新基準原付」により、51cc〜125ccの一部クラスは白色プレートになるケースも出てきました。従来の色分けに小さな例外が加わった形です。

いずれにしても、色で原付か小型二輪か大型かを瞬時に判別できる仕組みは変わらず、見慣れたプレートの中に新しいルールが加わったと理解しておくとよいでしょう。

全国の地域ナンバーと図柄入りデザイン

ナンバープレートに表示される地域名は、登録した運輸支局や自動車検査登録事務所を示しており、現在では150近くの地域があります。

かつては大都市を中心にした限られた地名だけでしたが、2006年から「ご当地ナンバー」が導入され、より細かな地域分けがなされました。

地域ナンバー図柄入デザイン

さらに、地域の魅力をデザインに取り入れた「図柄入りナンバー」も人気。寄付金付きで交付される場合もあり、愛車の個性を表現する手段として注目を集めています。

こうした取り組みによって、ナンバープレートは単なる車両識別の道具を超え、地域振興やドライバーの楽しみ方を広げる存在となってきています。

参考:国土交通省 図柄入りナンバープレート

まとめ|ナンバーの種類を知ると車の楽しみ方が広がる

ナンバープレートは、色や数字、地域名によって車の用途や特徴を示す大切な存在です。

白や黄色といった基本の区分に加え、1ナンバーや3ナンバーといった数字分類、ご当地・図柄入りプレートまで種類はさまざまです。

これらの違いを知っておくと、愛車の背景を正しく理解できるだけでなく、街中で見かける車にも新しい視点が生まれます。

ナンバーに込められた意味を意識すれば、日常のカーライフがより豊かで楽しいものになるでしょう。

CAM-CAR | キャンカー編集部