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2025.06.24

交通事故の点数通知はいつ届く?|仕組みや対処法を徹底解説

最終更新日: 2025.06.24

「交通事故後の点数通知がなかなか届かない」——頻繁にあるものではないからこそ、不安になる場面です。この記事では、制度の仕組みから対応方法、そして困ったときの確認手段まで、わかりやすく解説していきます。

交通事故で「点数が引かれる」とは?仕組みを簡単に解説

交通事故や交通違反を起こした際に「点数が引かれた」と表現する方が多いでしょう。

しかし、実際の点数制度は「加点方式」で運用されており、0点から違反や事故のたびに点数が加算されていく仕組みです。

主な違反や事故で加点される点数は以下の通りです。

※同時に交通違反がある場合、違反に応じた点数が加算される

人身事故は、事故の程度や相手の被害によって点数が加算されますので、詳しくは警視庁のホームページを確認下さい。

あわせて、この点数の累積によって、行政処分が下されます。

※前歴なしの場合

加算された点数は、3年間累積でカウントされますが、一定期間無事故・無違反で経過すれば、点数加算が緩和される処置もあります。

出典:警視庁 公式ページ

これはあくまで点数に関する話であり、ゴールド免許の取得条件とは別の制度なので混同しないよう注意が必要です。

無事故・無違反が理想ですが、事故はふとした時に起きてしまうもの。日ごろから、正しい知識を学んび、落ち着いて対応できるようにしておきましょう。

参考: 交通事故の付加点数 / 交通違反点数一覧 / 行政処分基準点数

交通事故後の通知はいつ届く?発行までの流れと目安

交通事故を起こしたあとの通知にはどんな種類があり、いつ届くのでしょうか?

実は、事故の内容や違反点数の加算状況、処分の重さによって通知の有無や期間が大きく異なります。

ここでは通知の流れ、種類ごとの到着目安、遅延する理由などを詳しく解説します。

通知が届くまでの一般的な流れ

事故発生後は、警察による現場検証や調書作成を経て、違反の有無や点数加算の判断がなされます。

その後、公安委員会や警察本部から「自動車安全運転センター」などを通じて、点数管理が行われ、必要に応じて通知が送られる仕組みです。

通知書には複数の種類があり、それぞれ目的や対象者が異なります。

上記以外でも、累積点数が4〜5点に達した段階で「次回の違反で処分に至る可能性がある」といった警告的な通知をされることがあります。

つまり「交通事故をしたら必ず届く」というわけではないものの、届いた際には内容を十分に確認し対応する必要があるということです。

通知が遅れるケースもある?

通知が遅れる原因としては、以下のような事情が考えられます。

  • 警察の捜査や事故調査が長期化している
  • 被害者の診断書や後遺障害認定など、医療関連手続きに時間がかかっている
  • 加害・被害双方の主張が食い違い、過失割合の確定が遅れている
  • 自動車安全運転センターや公安委員会の事務処理が混雑している
  • 住所変更などにより、通知が返送・未達になっている
  • 書類の不備やミス、郵便上のトラブルが発生している

特に人身事故では、診断書の提出が遅れたり、後遺障害の認定が関係したりと、処分決定に時間を要するケースが少なくありません。

重大な事故や複雑な状況が絡む場合には、通知が半年〜1年以上遅れることもあると認識しておきましょう。

通知が来ないのはなぜ?点数を確認する方法と注意点

交通事故や違反を起こした場合でも、通知が届かないケースもあります。

例えば、軽微な事故で、 加算される点数が少なく、免許停止などの行政処分に至らない場合は、一部を除き通知が送付されません。

逆に「点数が大きく加算される事故を起こしたのに届かない」といった場合に放置するのは非常に危険です。

そういった場合、警察へ問い合わせるか、下記の書類で確認する必要があります。

どちらも手数料は1通あたり670円(非課税)で、郵送申請の場合はゆうちょ銀行での払込手数料が別途必要です。本人確認書類の提出や申請書の記入が必要となるため、事前に公式サイトなどで手順を確認しておくようにしましょう。

なお「気づかず捨てていた」「家族が受け取って渡し忘れた…」などの初歩的なミスも多く発生しています。普通郵便で届くケースもありますので、家族も含めて届く可能性を共有しておくと安心です。

通知が届いたらどう対応すべきか?

通知書が届いたら、内容を確認し指示通りの行動をとるようにしましょう。

通知書ごとの概要と対応方法は、以下の通りです。

通知を受け取り後は、次のポイントを押さえて行動してください。

  • 通知の内容をすみずみまで確認する
  • 出頭日時や場所を忘れずに把握・管理する
  • 意見の聴取には可能な限り出席する
  • 不明点があれば警察署や窓口で相談する
  • 必要に応じて弁護士への相談も検討する

通知の内容を軽視したり、対応を後回しにしたりすると、意図せず不利益を被ることもあります。確実に対応を行いましょう。

まとめ

交通事故の対応は誰しも不安なものです。

相手がいる場合のケアはもちろん、自身の点数状況や処分を正しく把握することも大切。

事故を起こした場合には以下の点に気を配りましょう。

  • 落ち着いて担当警官の話を聴く
  • 加算の点数を想定し、書面が届く可能性を家族に共有する
  • 家族も含め郵便物に注意を払う
  • 届かない場合、警察署や運転免許センターへ問い合わせる
  • 書面の内容に遅滞なく対応する

大切なのは、「通知が来ないから大丈夫」と思わないことです。

通知を放置したままにしておくと、知らないうちに免許停止や取消といった処分が実行されてしまう可能性もあります。

普段から安全運転を心がけることはもちろん、万が一事故を起こしてしまった場合には、正しい知識で、責任をもって対応するようにしましょう。

CAM-CAR | キャンカー編集部