2022.09.16
【2024年】ポータブル電源の選び方とおすすめ15選!
最終更新日: 2024.09.12
みなさんは普段、キャンプや車中泊などといったアウトドアを楽しむ際、ポータブル電源を使っていますか?ポータブル電源があるとPCやスマホの充電はもちろんのこと、ドライヤーやヒーター、加熱機器が使えるようになるなど、楽しみ方の幅が広がりますよね。
ポータブル電源があるのとないのとではアウトドアの快適度は大きく変わります。電源の必要な器具を少ないストレスで使用できるのは大きなメリットです。
今回は、これから新しいポータブル電源を購入しようと思っている方・まだ使ったことのない方に向けて”2024年版のおすすめポータブル電源”をご紹介させていただきます!既に持っている方も今後の参考になると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもポータブル電源とは?
ポータブル電源とは、AC・DC・USB・シガーソケットなどの複数の形で大容量の電源を充給電することが出来る機器のことです。
スマホなどを充電するモバイルバッテリーを想像する方もいると思いますが、内容は大きく異なります。モバイルバッテリーは携帯性に優れスマホなどの充電に利用しやすいように設計されているのに対して、ポータブル電源は生活家電全般にも対応できる形となっています。
様々な家電にも対応することが出来る大型の携帯電源、と考えておけば大枠間違いではないでしょう。
ポータブル電源の選び方のポイントはこれだ!
ポータブル電源を選ぶポイント①:バッテリー容量
ポータブル電源と一口に言っても、機種によって様々な違いがあります。その中でも特に大きな違いが出るのがバッテリー容量です。自分のアウトドアスタイルにあった容量のポータブル電源を使用することは特に大切なことです。
手軽に使いたい方向け<200Wh~500Wh>
庭先やピクニックなどの手軽なレジャーでの使用を想定している方には、<200Wh~500Wh>のモデルがおすすめです。こちらのモデルは、スマホ / タブレット / ノートPC / 扇風機 / カメラなどへの充給電に使用するのがおすすめで、400Whのポータブル電源でノートPCへ給電した場合、約6時間超の連続稼働を行うことが出来ます。
短期のレジャーを楽しみたい方向け<500Wh~700Wh>
車中泊やキャンプでの使用を想定するのでしたら、<500Wh~700Wh>のモデルを使用することがおすすめです。小型の冷蔵庫などの便利な家電から、電気毛布などの冬場の夜に欲しいグッズまで無理なく稼働させることが出来ます。500Whのモデルを使用することで、小型の冷蔵庫であれば約9時間の連続稼働を行うことが出来ます。
中長期の本格的なアウトドア向け<700Wh~1,000Wh>
本格的なアウトドアでの使用を想定するなら、<700Wh~1,000Wh>のモデルがおすすめです。この位の電源になってくると、サイズも大きく、重たくなってくるので使用するなら車で運ぶことが前提となってきます。このクラスであれば熱を使った調理器具などの使用も出来るようになり、小型のIHコンロやポットなども使用できます。
また、防災目的での使用も視野に入ってきます。1,000Whのポータブル電源なら、熱を使用する電化製品を多用しすぎない限りは数日使用し続けることが出来ます。
ポータブル電源を選ぶポイント②:定格出力
定格出力とは、「電源から継続的かつ安全に給電できる最大出力」のことです。使用を想定している家電の消費電力がポータブル電源の定格出力を超えている場合は、使用することが出来ないということになります。
ポータブル電源を購入する際は、想定させる使用家電の消費電力を確認してからにしましょう。
ポータブル電源を選ぶポイント③:出力ポートの種類や数
ポータブル電源にはAC・DC・USB・シガーソケットなどの出力ポートが搭載されていますが、これらの種類と数にも注意が必要です。
モバイル機器を多く使用するならUSBの数が多いもの、生活家電を多く使用するならACの数が多いものという風に、自身のアウトドアスタイルによって必要なポートが変わってきます。
自分自身のスタイルと相談して選択しましょう。
ポータブル電源を選ぶポイント④:本体の充電方法と所要時間
ポータブル電源自体の充電方法と所要時間も確認しましょう。
一般的には家庭用のAC電源を使用する場合が多いですが、中にはシガーソケットやソーラーパネルからの充電ができるものもあります。ソーラーパネルなどは災害時に大きな活躍をする機能ですので、あると大きいですよね。
充電時間に関しても重要で、スペックによって変わりますが大体平均5~8時間程度の時間を要します。
前日の夜に充電を忘れていたとしても、充電時間によっては出発までに間に合う場合もありますので所要時間は把握しておいた方が便利ですね!
ポータブル電源を選ぶポイント⑤:バッテリーの寿命
新しいガジェットが出たら買わずにはいられない!という方以外には、購入したポータルブル電源をどれだけ長い期間使い続けられるかも重要なポイントですよね。どれだけ長い期間使用できるかは、商品の『サイクル数』に注目しましょう。
サイクル数は、「初期容量の80%以上を維持する充放電サイクル回数」を示す数字で、この数字が大きいほどスペック通りの性能で長い期間使用できると考えられます。一般的なものであれば500~800回、多いものだと2000回以上のサイクル数を持っています。
ポータブル電源を選ぶポイント⑥:出力波形が「正弦波」
ポータブル電源の出力波形にも注目しましょう。
一般的な家電製品やPC・スマホなどの製品は「正弦波」の電源を使用することを前提に設計されています。ポータブル電源の出力波形が「修正正弦波(疑似正弦波)」「矩形波」であった場合、使用すると正常に動作しない可能性があるだけではなく故障の原因となります。
正弦波かどうかは商品の概要説明に記載されていることがほとんどですので、忘れずにチェックしましょう。
「修正正弦波」や「矩形波」の使用用途
一般的な電化製品は「正弦波」を前提に設計されていると言いましたが、では「修正正弦波」や「矩形波」とは何なのかと思う方もいるかもしれません。
「修正正弦波」とは、正弦波を真似して作られた波形のことです。真似をしているものなので、使用することが出来る家電製品もありますが、使える家電は限られており、コンピューターを搭載した精密家電やモーターを搭載している家電は使用することが出来ません。また、使用できても突然使えなくなったり故障することもあります。
「矩形波」は「修正正弦波」よりもさらに用途の限られた波形で、白熱電球などのコンピューターを搭載していないシンプルな製品に使用することが出来ます。
ポータブル電源を選ぶポイント⑦:安全性
継続して使い続ける製品なので、ポータブル電源を選ぶ際には安全性も大きなポイントとなってきます。
ポータブル電源はモバイルバッテリーとは違ってPSEマークは必須とされていない製品なので、見極め方が難しいですが、チェックするポイントとしては以下の通り。
・『BMS』や『MCU』といった過放電や過充電からバッテリーを保護する機能が搭載されているか。
・異常が発生した場合に通知をするシステムが搭載されているか。
・保障やメーカーサポートが充実しているか。
・保障やメーカーサポートを十分に受けるために、日本製であるかどうか
安心してアウトドアを行うために、上記の点もチェックしておきましょう。
CAM-CARおすすめのポータブル電源15選
ポータブル電源を選ぶ際に注目するポイントを説明してきましたが、ここからはおすすめのポータブル電源を15個、「手軽に使いたい方向け」・「短期のレジャーを楽しみたい方向け」・「中長期の本格的なアウトドア向け」の3つに分けてご紹介させて頂きます!
手軽な200Wh~500Whのポータブル電源
手軽なポータブル電源は、スマホやタブレット、PCといった電子機器の充電器としての活用が適しています。例えば、400Whのポータブル電源を使用して給電を行った場合、約6時間充電することが可能です。
JVC「BN-RB37」
バッテリー容量は375Wh。ACコンセント×1・USB Type-Aポート×2・シガーソケット×1を搭載した製品。
重量は約3.6Kgで無理なく持ち運べるサイズ感で、安心の日本製です。別売りでソーラーパネルも装備できるので、ちょっとしたお出かけや緊急時の電源確保に輝く製品です。
iForway 「PS300」
バッテリー容量は462Wh。USBポート×3・ACコンセント×2・DCポート×3・シガーソケット・Type-C PD出力を搭載した製品。
重量は約5.5kgで少し重いですが、機能面が非常に充実しています。ソーラー充電とカーチャージに対応している他、LEDライトとBluetoothスピーカーも搭載されています。バッテリーとしてだけではなく、アウトドアの楽しみを作る一つのアイテムとしてもおすすめです。
Anker「521 Portable Power Station (PowerHouse 256Wh) A1720511」
バッテリー容量256Wh。出力ポートはAC出力ポート×2・USB Type-Aポート×2・USB-Type Cポート(USB Power Delivery対応)×1・シガーソケット×1となっています。
重量3.7kgと小型で軽量ながら様々な出力端子を搭載したモデルです。特徴としては非常に長寿命なバッテリーを搭載していることと、パススルー充電に対応していること。
普段は家庭の家電製品との間に挟んで充電を行い、いざ外出をする時に取り外して持っていくという使い方が出来ます。別売りでソーラーパネルがあることに加え、省電力モードが搭載されているので、使い勝手が◎です。
BLUETTI「EB3A」
バッテリー容量268Wh。ACコンセント×2・USB type C×1・USB type A×2・DC×2・シガーソケット×1に加え、ワイヤレス充電にも対応しているモデル。
重量は約4.6kg。小型で使いやすいタイプで、特徴としてはバッテリー寿命の長さとLEDライトが搭載されていること、専用アプリによる管理が可能なことです。
機能として不足はないのですが、一点だけ不安なのが公式サイトの商品説明の日本語が少し直訳っぽい所。安価かつ使いやすいことは確かなのですが、国内製品という安心が欲しい方には別の製品の方がおすすめかもしれません。
LACITA「ENERBOX-SP」
バッテリー容量444Wh。ACポート×3・USBポート×3・シガーソケットの出力ポートを搭載したモデル。
重量は約5kgで、バッテリー容量に対して軽量です。BMSとMCUをハイブリッド搭載し、高い安全性を実現している他、メーカー保証なども手厚く安心して使用できます。
そしてなりよりも一番の特徴がバッテリーの中では非常に高い防水性能です。水飛沫にも耐えることが出来、気温-10℃~40℃・湿度98%にも対応。水辺や悪天候下も活躍できるポータブル電源です。
Philips「DLP8088NC/11」
バッテリー容量460Wh。USBポート×4・Cポート×2・ACポート×2・シガーソケットを搭載。
重量は約5kgと扱いやすいサイズ感です。この製品の特長は、一度充電すると約1年は充電不要なところ。いざ使用する時にバッテリーがなくなっているというのが少ないのは便利ですよね。
もう一つの大きな特徴として、ワイヤレス充電機能もあります。ワイヤレス充電に対応しているスマホがあれば、ポート数以上の活躍をすることが出来ます。ソーラーパネル・カーチャージ機能・パススルー充電にも対応していることも◎。
ちょっとしたレジャー向けの500Wh~700Whのポータブル電源
アウトドアを楽しむなら、500Whを超えたポータブル電源がほしいところ。小型の冷蔵庫や電気毛布など、あると便利なものを無理なく使用することができます。
JVC「BN-RB62」
バッテリー容量626Wh。USBポート×3・ACポート×2・DCポート×3・シガーソケットを搭載したモデル。重量は約7.8kg。信頼性の高いJVCケンウッドとJakeryの共同開発商品であるだけに、質実剛健な安定性に特化している印象です。
とは言えソーラーパネル充電・カーチャージ機能・パススルー充電に対応しており、安心して使うことの出来るモデルです。
Smart Tap「PowerArQ3」
バッテリー容量555Wh。ACポート×2・USB type Aポート×4・USB type Cポート×1を搭載したモデル。
重量は約7.9kg。ワイヤレス充電に対応し、LEDライトも搭載されている他、ソーラーパネルからの充電やパススルー充電にも対応しており、かゆいところに手が届くモデルです。
また、カラーバリエーションも豊富なので、好きなカラーでアウトドアを彩りたい方にもおすすめです。
EcoFlow 「RIVER Max」
バッテリー容量576Wh。ACコンセント×3・USB Type-Aポート×2・USB Type-A急速充電ポート×1・USB Type-Cポート×1・シガーソケット×1・DCポート×2を搭載したモデル。
重量は約7.7kg。非常に充実しているポートが特徴一つで、これ一つで様々な機器に柔軟かつ一気に対応することが出来ます。
充電時間の速さも特徴で、80%への充電は約1時間以内と急な外出にも対応可。また、専用のアプリも用意されており。アプリ上で本体の制御も可能です。
Owltech「OWL-LPBL172801-BK」
バッテリー容量622Wh。ACコンセント×2・USB Type-A×3・USB Type-C×1・DC カーソケット×1・DC×2を搭載したモデル。
重量は6.8kgとバッテリー容量に対してかなり軽量。ソーラーパネル・カーチャージ機能・パススルー充電にも対応しており、取り回しの良さと必要な機能がそろっていることからかなり使いやすい一台です。
MATECH「PowerZ Pro 600」
バッテリー容量622Wh。ACコンセント×2・DC 12V×2・シガーソケット×1・USB Type-A×3・USB Type-C×1を搭載したモデル。
重量は約7kgと扱いやすいサイズ。ポートが充実しているモデルで、様々な機器を同時に使用することが出来ます。背面にLEDランプを搭載している他、ソーラーパネル・カーチャージ機能・パススルー充電も搭載されており、安定して使用が出来るアイテムです。
大容量の700Wh~1,000Whのポータブル電源
大容量のポータブル電源なら、中長期のアウトドアで活躍してくれること間違いなし。700Wh越えのポータブル電源は大きいうえに重量もありますが、その分の安心感は計り知れません。熱を使う調理器具も安心して使うことができますよ。
EcoFlow「EFDELTA」
バッテリー容量1260Wh。ACコンセント×6・USB type A×4・USB type C×2・シガーソケット×1を搭載したモデル。
重量は約14kg。非常に大容量のバッテリーを持つタイプで、長期のアウトドアだけではなく災害時にも非常に頼りになります。また、大容量バッテリーなのにも関わらず、1時間で約80%の充電が可能という取り回しの良さも魅力。
ソーラーパネル・パススルー充電にも対応しており、家に1台あると安心のアイテムです。
Jackery「ポータブル電源 1000+SolarSaga 100」
バッテリー容量1002Wh。ACコンセント×3・USB Type-Aポート×1・USB Type-Cポート×2・シガーソケット×1を搭載したモデル。
重量は約10.6kg。このモデルの特徴はソーラーパネルが付属していること。パネル自体も折り畳みが可能でコンパクトに収納できるため、扱いやすいです。
収納時に邪魔になりにくい形状も魅力的で、普段使いから緊急時の使用まで幅広く対応できます。
Anker 「757 Portable Power Station (PowerHouse 1229Wh)」
バッテリー容量1229Wh。ACコンセント×6・USB type C×2・USB type A×4・シガーソケット×1を搭載したモデル。
重量は約19.9kgとかなり思いアイテムですが、そのデメリットを補って余りあるメリットがバッテリー寿命。バッテリーサイクルが他メーカーのものと比べて約6倍もあり、パススルー充電の充放電でも劣化しないのが特徴です。
ちょっとしたお出かけには大きすぎるアイテムですが、長期のアウトドアが多い方やいざというときに備えたい方にはおすすめのアイテムです。
Smart Tap 「PowerArQ Pro」
バッテリー容量1002Wh。ACコンセント×3・USB type C×2・USB type A×1・シガーソケット×1を搭載したモデル。
重量は10.4kgとバッテリー容量に対して軽量。天面もフラットで車載や収納時にも困ることが少ない取り回しやすさが魅力です。
必要な機能面も十分にそろっている上に、シリーズ恒例の複数のカラーバリエーションから選べるおしゃれなデザインも健在で、手に取りやすい大容量バッテリーです。
賢く使おう!長持ちさせる秘訣
バッテリー選択時のポイントとして「バッテリー寿命」についてお話させて頂きましたが、バッテリーの寿命は使用法によっても大きく変わります。ここではバッテリーを長持ちさせる秘訣についてお話させて頂きます。
長期保管時のバッテリー管理
残量が0の状態が続くとバッテリーに悪影響があることは知っていますか?バッテリーは使用していない状態でも少しづつ電気が抜けていくので、保管時は数か月おきに充電をして20%~80%の残量を維持することをお勧めします。
環境温度に気を付ける
バッテリーは保管時・充電時・使用時のいずれの時も周囲の温度の影響を受けます。バッテリーには製品ごとに使用可能温度が設定されていますので、その温度の範囲内での保管をお勧めします。
劣化に繋がるパススルーを多用しない
電源→ポータブルバッテリー→電化製品というつなげ方で、充電しながら電化製品に電力を供給するのがパススルー。非常に便利な機能ですが、多用するとバッテリーの劣化を早めることが多々あります。
製品の特長として、パススルーでもバッテリーが劣化しないものもありますが、そういった特徴をうたっていない製品は基本的にはパススルーによって劣化するものと考えていてほう良いです。パススルーは便利な機能ですが、可能な限り多用しないことをお勧めします。
おわりに
多くのバッテリーをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。容量から重量、ポート数などそれぞれ特徴が違うのがポータブルバッテリー。ご自身にあう製品を選んで、快適なアウトドア生活を是非楽しんでくださいね。
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