CAMPINGCAR LIFE

2024.04.30

【山下穂尊連載#4】キャンプ人気の失速なんて言わせない!「ブームが落ち着いたのは”健康的”」

最終更新日: 2024.05.02

元いきものがかりのギタリストで、ご自身もキャンピングカーの旅を楽しんでいる山下穂尊さんの連載企画がスタート!
#4の今回は、コロナ禍で広がった”キャンプブーム”を一刀両断。ブームだけでは語れないアウトドアの魅力をお話いただきました♩

コロナ禍で広がった”キャンプブーム”のワケ

こんにちは、こんばんは、山下穂尊です。

コロナ禍以降、確かにキャンプブームが起こったことは間違いない。
2~3年前の状況を友人のアウトドアアドバイザーに言わせると、ある意味で「異常」だったと話していた。

何よりも2020年から始まったコロナ禍において当初、不要不急の外出禁止、三密回避、などなど世間が、世界が鬱屈するような期間が続いた。1年、2

年経ち、いよいよその状況にも慣れ出した頃、その鬱屈からマグマが噴出するように始まったのが「キャンプ」という現象だったのではないだろうか。

室内密室に比べれば前述した三密回避(実際にはどのキャンプ場も蜜蜜であった気がするが)ができ、なんというか、それまでの罪悪感に苛まれないような行動に人々は飛びついたんだと思う。

それ以前にもキャンプを押すような芸人さんやタレントさんも存在したが、
それは当時は個性的な趣味、というような認識だったのではないだろうか。

コロナがあっても屋外で友人や家族たちと罪悪感なく楽しむことが出来るそれにみんながハマり始めた。

雑誌やテレビ等メディアも煽った。煽ったというより乗っかった。

それまであまり外に出ないインドアだった人たちが気づかなかった
アウトドアの”楽しさ”に気づいたような感じだろうか。

ブームはバブル世代が起こした必然!?

時を戻すと1970年台くらい。
当時の若者がヒッピー文化やフォーク、野外の音楽フェスが流行っていた頃、同時に一部の人たちはキャンプやワンダーフォーゲル的な登山などを楽しんだそう。

今の30~40代くらいの親たちが青春を謳歌していた頃だろう。

それから20年あまり、彼らも社会人になりやがて家庭を持ち、子供達も生まれてきたその頃。
1990年代の初めにバブルが弾け、世間が凍りついたその頃、突如として”キャンプブーム”が始まった。

皆、こぞって大型テントを買い、コールマンのガスバーナーを手にして家族を連れてキャンプに出かけた。そのキャンプに少年少女ながら、休みごとに連れて行ってもらったのが今の30~40代の世代ではないだろうか。

まさに家庭を持ち、子供が生まれ、そこに現れたコロナという魔物の鬱屈を晴らすように見つけた行動こそキャンプだったように思われる。

子供の頃に家族で連れて行ってもらったその原体験を友人や子供と共有出来るもの。

何よりも自然に触れ合える健康的な空間でコロナからの逃避、そこには無い罪悪感を心地よく思った人も少なくないはずです。

大人になった彼らはこぞってアウトドアギアを買い漁った。
アウトドアという趣味は、夫婦でも共有出来るもので、何よりも家族の為を装える(笑)。

時代としてはそこに現代的なSNSが相乗して、キャンプ写真を掲載しまくったりも煽りの要因になったのだろう。

確かにキャンプや野外の写真は「映える」のだ。

ブームが落ち着いたのは”健康的”

ようやくコロナ以前のような平穏な日常が戻ってきた今、確かに数年前のブームの勢いは緩んでいるかもしれない。それはキャンプ以外にも帰ってきた「楽しいことたち」が改めて復活したからだろう。

それはそれで「健康的」である。

おそらくまた20年30年経ったとき、このキャンプブームで家族でキャンプに連れて行ってもらった子供たち。その次世代に家族が出来た時。彼らがまたその子供たちを連れて山や川へと出かけるのだと思う。

その時代にまた変なウィルスなどが蔓延しないことを祈っている。

火付け役はコロナだけじゃなかった

まぁ、キャンプやアウトドアという趣味、それ自体はどの時代でも存在していて稀有なものでもない。筆者も両親の影響もあり、生まれた頃から山へ連れて行かれ、薪割りやら焚き火やら諸々させられて育った。

このキャンプブームの火付け役、という件において色々と考えを巡らせてみた。

一つ、これは案外大きいと思うのだが、「ゆるキャン」というコロナ以前から放送されていたアニメ(後に実写化)が影響大なのではないだろうかと思った。

説明するまでもないかもしれないが、要は女子高生のキャンプ仲間がこぞってキャンプへと出かける、というある意味斬新なストーリーである。しかしこれが、ついつい見てしまう。

アニメはあまり得意でない筆者も、つい見てしまう。(笑)

アニメ✖️女子高生✖️キャンプというなんとなく相容れないような組み合わせをよく見つけたものだと思う。

YouTubeの影響も大きいだろうなと。元々キャンプ好きを公言していた芸人さんやタレントさんでなくても、一般のユーザーが様々なジャンルのキャンプやアウトドア動画を沢山上げてきた。
それに触発されて始めた人も相当数いるだろう。

今日も楽しくキャンプに行こう!

コロナも終息しそうだし、よし、流行りのキャンプへ行こう。
まずはギアを揃えにアウトドアショップへ行こう。

向かったその店でテントやアウトドアチェア、焚き火台やランタン、ダッチオーブンやらやら。

「あれ?なんかこれ楽しそうじゃね??ちょっと色々と揃えたくね??テントもこんなに種類あるの?スノーピーク?なんか聞いたことある。。コールマン?なんか有名だよな。。オガワ?なんかカッコ良さそう!」

などなど。

「この椅子ヘリノックスっていうんだ?オシャレじゃない?てかちょー軽いんだけどー!!」笑笑。

そんな経験をされた方々がやがてアウトドア沼にハマっていったこの数年間。大人になった彼らはそうやって財布の紐を緩め続けてきたのでしょう。

そして何かに気づいたのです。

「あたし虫苦手だわ」。

アーメン。

さて、今週末も地元の河原にでも向かいましょうかねー。

ではでは、see you next!

今までの連載はこちらもご覧ください。
【山下穂尊連載#0】キャンピングカー愛を語る「アウトドアと出会ったのは、”生まれた瞬間”」
【山下穂尊連載#1】マイキャンピングカーで行く地元キャンプに密着!(前編)
【山下穂尊連載#2】マイキャンピングカーで行く地元キャンプに密着!(後編)

山下穂尊

元いきものがかりのギタリスト。
詩とイラストを織り交ぜたイラストリーディングを制作するユニット「梅の花咲く頃」を結成し、作品に詩を添え彩を与える。また、自身もキャンピングカーを所有し、全国各地へ赴き、車中泊の旅を楽しむ。