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2026.09.23

タウンエースは車中泊のベストチョイス?広さ・装備・カスタムを徹底解説

最終更新日: 2026.09.23

軽キャンでは小さすぎるけれど、ハイエースでは大きすぎる――車中泊と普段利用にちょうどよいサイズを探す人の間で注目を集めるのがタウンエースです。

見た目はコンパクトでありながらも、荷室の広さは十分で少人数の車中泊にピッタリ。カスタムにも豊富な選択肢があります。

この記事では、タウンエースが車中泊に向いている理由や、おすすめの装備・カスタムを紹介します。駆動方式やモデルの違いも解説するので、自分に合う車中泊仕様を考える参考にしてください。

タウンエース バンはどのような車?

タウンエース バン(以下、タウンエース)は、荷物を運ぶための四角い荷室を備えたトヨタの小型商用バンです。軽バンではスペースが足りないけど、ハイエースでは車体が大きすぎると感じる人に魅力的な選択肢になります。

後席を倒した荷室内長は2,045ミリメートル。コンパクトな車体でありながらも、大人が横になれる長さの荷室を確保できるため、快適な車中泊と普段使いを両立したい人に適しています。

ここで、ハイエースとの違いを見てみましょう。

車種名大きさ(全長×全幅×全高)駆動方式特徴
タウンエース バン(現行型)4,065×1,665×1,930ミリメートル2WD/4WDハイエースより小さく、2名乗車時の荷室内長は2,045ミリメートル。1〜2名の車中泊と普段使いを両立しやすい
ハイエース バン4,695×1,695×1,980ミリメートルから2WD/4WDタウンエースより荷室が広く、ボディやルーフの種類も多い。多人数や大がかりな装備に向く一方、車体は大きい

ハイエースは広い寝床や多くの荷物、家具などを載せたい人に向きます。現在は販売されていない、ライトエースという車種もありますが、こちらはタウンエースの兄弟車でほぼ同じ規格が採用されています。

なお、タウンエースでマニュアル車やディーゼル車がほしい場合は、旧型が候補になります。年式が古いものほど、購入後のリスクは高い傾向です。車両状態や部品の入手性、装備の安全性を慎重に確認してください。

タウンエースは車中泊に向いている?|特徴と注意点

タウンエースは、少人数の車中泊にちょうどよいサイズの商用バンとして人気です。しかし、すべての人に合うわけではありません。

ここでは、タウンエースの特徴と注意点について詳しく見ていきます。

1〜2名の車中泊に適した広さがある

タウンエースは、後席を倒して荷室全体を使うことで、1〜2名分の寝床を十分に確保できます。後席を倒したときの主な荷室寸法は次のとおりです。

荷室の項目寸法
内長2,045ミリメートル
最大内幅1,495ミリメートル
内高1,305ミリメートル

荷室の最大寸法だけを見ると、一般的なダブルベッドのマットレスよりも少し大きいサイズ感です。床の段差やタイヤハウスを考慮する必要はありますが、1名ならゆったり、2名ならちょうどよい広さをイメージできます。

ベッド下収納があるベッドキットを選ぶと、荷物を積んだままでも就寝スペースを確保しやすくなります。

ミニバンより短く普段使いでも取り回しやすい

タウンエースの大きさは、コンパクトミニバンのシエンタより全長が195ミリメートル短く、全幅も30ミリメートル狭いサイズ感です。そのため、日常の駐車や狭い道でも長さ・幅を特別に気にせず扱いやすいでしょう。ベース車がコンパクトなので、ルーフキャリアやサイドオーニングなどの外装カスタムを計画しやすい点も魅力です。

ただし、全高は1,930ミリメートルあるため、外装用品を取り付けたあとの高さや幅で、自宅の駐車場や利用予定の施設に入れるかを確認してください。

車中泊の快適性と日常での扱いやすさを、1台で両立したい人に適しています。

4人以上の車中泊には就寝スペースの工夫が必要

タウンエースの乗車定員は最大5名です。ただし、ダブルベッドに近い広さの荷室へ大人4名以上が並んで寝るのは難しく、ベース車の荷室だけで全員が快適に過ごすのは現実的ではありません。

4名で寝るなら、二段ベッドやポップアップルーフを備えた専用架装車を検討しましょう。5名で出かける場合は、車内で寝る人数を減らし、テントや宿泊施設を併用する方法もあります。移動中の座席配置と就寝時の寝床を、出発前に決めておくことが大切です。

なお、生産年月が2025年6月以降の現行取扱説明書には、チャイルドシートを取り付けることができないと記載されています。子どもを乗せる予定がある場合は、説明書を確認し販売店にも確認してください。

タウンエースの車中泊装備とカスタムの選び方

商用車がベースのタウンエースで快適に車中泊をするには、寝床や目隠し、換気など、いくつか準備しておきたいものがあります。

ここでは、就寝時の寝床づくりから夏のクーラーまで、役立つ装備を幅広く紹介。DIYできる範囲と専門業者へ依頼したいカスタムの線引きも解説します。

ベッドキット|人数と荷物に合わせて選ぶ

寝袋だけでも就寝はできますが、快適に眠るには車中泊マットやベッドキットで平らな寝床をつくることが大切です。人数だけでなく、日中の荷室の使い方や荷物の量に合わせて選びましょう。

状況おすすめアイテム特徴
日中は荷室を広く使いたい  車中泊マット布団のような感覚で手軽に使え、走行時はコンパクトに収納できる
荷物を積んだまま寝たいベッド下収納付きベッドキット収納と寝床を両立できる。ベッドから天井までの高さは事前に確認が必要
4名など複数人の寝床を確保したい二段ベッド上下の空間を使って寝床を増やせる。対応人数、ベッド寸法、耐荷重、取付方法の確認が必要

日中の活動で荷室を広く使いたい場合は、必要なときだけ敷ける車中泊マットが便利です。収納しやすく、荷室の段差が気になりにくい厚みのあるものを選びましょう。

ベッドキットは荷室の自由度が下がる一方、一度組み立てれば寝床を手軽に用意できる点がメリットです。タウンエース専用品には、CRAFTPLUSやLANBOのベッドキットがあります。ただし、商品によってリヤヒーターなどの適合条件が異なるため、年式・型式と車両装備を確認してください。

荷室を日中も使うのか、荷物を積んだまま寝るのかなど、旅のスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

マットで床の段差を整える方法は、次の記事で詳しく紹介しています。

カーテン・シェード|目隠しと遮光性で選ぶ

車内で安心して着替えたり眠ったりするには、外からの視線と光を遮るカーテンやシェードが必要です。

筆者も車中泊でシェードを使っています。最初は汎用品を選びましたが、窓との隙間から入る朝の光がかなり気になりました。少し価格が高くても、車種専用品のほうが窓に合わせやすく、朝まで快適に休みやすいと感じます。

選ぶときは、遮光性に加えて吸盤の強さも確認したいポイントです。夜中に吸盤が外れてシェードが落ちると、そのたびに付け直すことになりストレスを感じます。

口コミなども参考にしながら、窓への密着性と外れにくさを確認しましょう。

網戸・換気扇|虫を防ぎながら空気を入れ替える

就寝中は呼吸や汗で車内に湿気がこもり、不快な環境になりがちです。エンジンをかけたまま空調を使う方法は、施設のルールやマナーの面から使えない場面があります。エンジンを停止しても、換気ができるアイテムを用意しておきましょう。

手軽に用意しやすいものは、窓枠やバックドアに取り付ける網戸です。取り外せるタイプなら、使わないときに収納でき、走行中も邪魔になりません。よりしっかりと、空気を入れ替えたい場合は、車体に合う換気扇やベンチレーターを検討します。

どの方法でも、空気の入口と出口を考えて配置することがポイントです。

なお、真夏や真冬など健康に危険が及ぶ気温を、換気だけで乗り切ろうとするのは避けてください。冷暖房や断熱を用意できない場合は、時期や宿泊場所を見直しましょう。

クーラー|停車中に使える電源も用意する

夏の車中泊でエンジン停止中も冷房したい場合は、ポータブルクーラーや車載クーラーを別に用意します。選ぶときは冷房能力だけでなく、消費電力、連続使用時間、排熱方法、設置場所を確認しましょう。排熱用ダクトや室外機が必要なタイプは、その取付場所も考えておく必要があります。

純正アクセサリーソケットはDC12V・120Wのため、車中泊用クーラーの電源にはできません。クーラーの消費電力と使用時間に合わせて、サブバッテリーや対応するポータブル電源、走行充電などを組み合わせます。

暑い時期の車中泊を快適にする方法は次の記事を参考にしてください

DIY・専門業者|カスタム範囲で使い分ける

タウンエースのカスタムは、DIYで可能な作業も多くあります。

車中泊マット、着脱式ベッドキット、カーテン、シェードなど、車体を加工せずに設置できるものは、初心者でも取り組みやすいでしょう。慣れてくれば。ベッドや収納棚を自作し、自分の荷物や過ごし方に合う車内をつくりあげる楽しみもあります。

ただし、次のような場合は無理に作業を続けず、キャンピングカーの専門業者へ相談・依頼するのがおすすめです。

  • DIYで試してみたものの、うまく設置・固定できない
  • 車体への穴あけや切断が必要になる
  • 固定家具や二段ベッドなど、強度や耐荷重が安全に関わる
  • サブバッテリー、インバーター、クーラー、換気扇などの電装・配線作業が必要
  • 寸法、重量、最大積載量、乗車定員などが変わる可能性がある

固定や配線に失敗すると、家具の脱落や電装品の故障などにつながり、修理費が高くつく可能性もあります。改造内容によっては構造等変更検査が必要になるため、施工前に管轄機関や専門業者へ確認してください。

内装や断熱まで変更する場合の考え方は、次の記事で紹介しています。

車中泊用のタウンエースを購入するときのポイント

現行のタウンエースでも駆動方式やモデルには選択肢があります。車中泊をする時期や場所、普段の使い勝手など、いくつかのポイントから最適な選び方を見ていきます。

2WD・4WD|走る場所と積載量で選ぶ

舗装路や街中を中心に走るなら、取り回しや燃費、積載量で有利な2WDが選択肢になります。一方で、雪道や未舗装路を走る機会が多い場合は、4WDを検討しましょう。

項目2WD4WD
最小回転半径4.9メートル5.3メートル
WLTCモード燃費12.0キロメートル毎リットル11.4キロメートル毎リットル
最大積載量(2名/5名乗車時)750キログラム/500キログラム700キログラム/500キログラム

表注:トヨタ主要諸元表2025年6月版。WLTCモード燃費は試験値であり、実燃費ではありません。

筆者は青森県に住んでいたことがありますが、同県では「4WDしか売ってないのでは?」と感じるほど、基本装備として定着しています。タウンエースの2WDはFR(後輪駆動方式)なので、雪の坂道などではスタッドレスタイヤを装着していても滑りがちです。雪道の走行が多いのであれば、4WDを前提に考えるとよいでしょう。

ベッド、収納、クーラーなどを追加する場合は、装備と荷物を含めて最大積載量に収まるかも確認してください。

GL・DX|普段使いの快適装備と予算で選ぶ

GLとDXでは車体や荷室の基本的な大きさは変わりませんが、内外装の装備に違いがあります。GLはリヤ側にプライバシーガラスを採用し、バンパーもボディと同色です。DXはグリーンガラスや黒いバンパーを採用した、よりシンプルな仕様になっています。

普段使いでの見た目や快適装備も重視するならGL、車中泊用に内装を大きくカスタムし、必要な装備だけ追加したいならDXが候補になるでしょう。

中古車|年式と架装内容を確認する

中古車は価格や走行距離だけでなく、年式と型式、これまでの架装内容まで確認することが大切です。特に車中泊仕様の中古車は、次の点を販売店へ確認しましょう。

  • 年式、型式、駆動方式
  • 乗車定員と就寝できる人数
  • ベッドや家具を取り外して後席を使えるか
  • 車体の穴あけ部分や家具の固定状態、雨漏りの有無
  • サブバッテリー、走行充電、クーラーなど電装品の状態
  • 架装の施工記録と構造等変更検査の有無

完成した車中泊仕様なら購入後の手間を減らせますが、古い電装品の交換や架装のやり直しで費用がかかる場合もあります。購入価格だけでなく、購入後に必要な修理や追加装備まで含めて比較してください。

まとめ:タウンエースで自分らしい車中泊ライフを

タウンエース バンは、軽キャンでは小さく、ハイエースでは大きいと感じる人にちょうどよい選択肢です。特に1〜2名なら、普段使いしやすい車体に寝床と荷物置き場をつくり、身軽に車中泊へ出かけられます。

最初からすべての装備をそろえる必要はありません。まずは車中泊マットと目隠しなどの最低限から始め、実際に過ごしながら、収納付きベッドキットや換気、クーラーを加えていく方法もあります。4名以上の就寝や車体加工、電装が必要になったときは、専用架装や専門業者への依頼を検討しましょう。

日常の買い物や通勤に使いながら、休日には寝床を整えて旅へ出る。人数と過ごし方に合う装備を選び、タウンエースを自分の旅にピッタリの一台へ育ててみてはいかがでしょうか。

souharu

キャンピングカーを所有者し、豊富なビジネス経験をベースに、年間100本以上執筆。
法律・ビジネス・AI・車・介護など幅広いジャンルに精通している敏腕ライター。

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