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2026.01.22

キャブオーバーとは何か?車中泊やアウトドアで人気の理由

最終更新日: 2026.01.22

キャブオーバーという言葉を聞いたことはあるけれど、実際にどのような車を指すのかは分からない——そんな方も多いのではないでしょうか。

キャブオーバーは車の構造のことで、近年では車中泊やアウトドア向けのベース車両としても注目を集めています。

この記事では、キャブオーバーの基礎知識から、ボンネット型との違い、車中泊との相性まで詳しく解説していきます。

キャブオーバーとは?基本的な構造と代表的な車種

キャブオーバーは、車種ではなく車体構造を表す言葉です。

代表的なものはトラックですが、軽商用車やミニバンなどにも採用されています。

ここではキャブオーバーの基本構造と代表的な車種をご紹介します。

キャブオーバーはどのような構造の車を指すのか

車には、エンジンの位置によって分類する呼び方があります。

キャブオーバーはその一つで、「キャビン(運転席)」が「エンジンの上(オーバー)」に配置されている構造を指します。車両前端からすぐに運転席があり、ボンネット部分がほとんどないのが特徴です。

この構造は、限られた全長の中で荷室を広く取りやすいため、トラックや軽バンなど、商用車で多く用いられてきました。

一方、運転席の前にボンネットがあり、その中にエンジンを搭載する車は「ボンネット型」と呼ばれます。

名称は用途ではなく、運転席とエンジンの位置関係で決まることを理解しておきましょう。

キャブオーバーの代表的な車種

キャブオーバーを採用している車種は以下のようなものがあります。

軽トラック

荷台を最大限に確保する必要があるため、キャブオーバー構造が基本となっています。全長が限られるなかでも積載スペースを確保しやすく、商用車として長く使われてきました。

軽商用バン(ハイゼットなど)

コンパクトな車両ながら、荷物をしっかり積載できるタイプ。最近では簡易的なキャンピング仕様のベースとして使われることもあります

ハイエース・キャラバン

普通車クラスでは、ハイエースに代表されるキャブオーバー型バンがよく知られています。

同じ構造のなかでも、ボディサイズや屋根の高さ、荷室長の選択肢が豊富で、用途に合わせた車両を選びやすい点が特徴です。

商用車として長く使われてきた背景から、積載性や耐久性に関する実績が多く、車中泊やアウトドア用途でも情報を集めやすいベース車といえます。

なぜキャブオーバーはトラックや軽商用車に採用されているのか

トラックや軽商用車にキャブオーバーが多い理由は、現場での使いやすさにあります。

ボンネット型と比べたときの荷室の広さはもちろんのこと、運転席からの視界や取り回しの感覚にも違いがあります。

こうした構造上の差が、商用車ではどのように評価されてきたのかを見ていきます。

ボンネット型との違い|荷室を広くとるならキャブオーバー型

キャブオーバーと対になる存在としてよく挙げられるのが、ボンネット型の車です。

ボンネット型は運転席の前にエンジンを搭載する構造で、多くの乗用車がこの形を採用しています。一方、キャブオーバーは運転席をエンジンの上に配置するため、車両前端からすぐにキャビンが始まります。

それぞれの違いを見てみましょう。

キャブオーバーとボンネット型は、一概にどちらが優れているというものではありません。用途や使われ方によって、適した構造は変わります。

ただ、荷物を効率よく積み、狭い場所を行き来しながら使うことが前提となるトラックや商用車では、車体を大きくせずに積載スペースを確保できる構造が強く求められてきました。そうした条件に合致していたのが、キャブオーバー型だったと言えます。

このような背景から、トラックや商用車の多くでキャブオーバー構造が採用されてきたのです。

運転席からの視界が、商用車では重視されてきた

キャブオーバー構造が商用車で使われてきた理由は、荷室の広さだけではありません。運転時の視界を広さも、現場では重要なポイントでした。

運転席が車両前端に近い位置にあるため、前方の距離感や足元の位置を把握しやすくなります。狭い路地でのすれ違いや、倉庫・現場での寄せ作業など、細かな操作が求められる場面では、この視認性の高さが扱いやすさにつながります。

こうした視界の取りやすさは、単に運転しやすいというだけでなく、作業全体の効率にも影響します。日常的に車を使う現場で、キャブオーバー構造が評価されてきた理由の一つといえるでしょう。

キャブオーバーは車中泊に向いているのか|おすすめできる点と注意点

キャブオーバーは、商用利用だけでなく、車中泊利用やキャンピングカーのベースとしても人気を集めています。

室内を広く使いやすい一方で、使い方や目的によっては、注意すべきポイントもあります。

ここでは車中泊でキャブオーバーの車両を使う場合のメリットと、事前に知っておきたい注意点を整理していきます。

車中泊におすすめなポイント

ハイエースなど、キャブオーバーが車中泊のベース車として人気な理由は、車内の広さと自由度の高さにあります。エンジンの上に運転席を置くことで、車体前方に余計な余白が生まれにくく、限られた全長を室内スペースとして使いやすくなっているのです。

具体的には、次のような点がメリットとして挙げられます。

  • 就寝スペースを確保しやすい
     荷室を長く取りやすく、無理のない姿勢ので睡眠が可能
  • 床面をフラットに整えやすい
     大きな段差が出にくく、マットやベッドキットを置きやすい
  • レイアウトの自由度が高い
     荷物置き場や収納の位置を、使い方に合わせて調整しやすい

車中泊用途で人気のキャブオーバー車は、専用キットやパーツの選択肢も豊富です。

自分の使い方に合わせて車内を仕上げていく楽しみがある点も、この構造ならではといえるでしょう。

車中泊前に知っておきたい注意点

キャブオーバーは車中泊ベースとして使いやすい一方で、あらかじめ理解しておきたい点もあります。メリットだけで判断せず、使い方との相性を確認しておくことが大切です。

具体的には、次のような点に注意が必要です。

  • エンジンの熱や音が伝わりやすい
     運転席下にエンジンがあるため、アイドリング時は熱や音を感じやすい
  • 快適性はカスタムで差が出やすい

 断熱材や遮音材の有無によって、車内環境に大きな違いが生まれる

  • 車種や年式による差が大きい
     同じキャブオーバーでも、設計や装備によって快適性には違いが出やすい

これらは致命的な欠点というより、前提として知っておくべき特徴といえるでしょう。

注意点を理解したうえで必要な対策を施せば、キャブオーバーは車中泊でも十分に使いやすい構造になります。

まとめ|楽しみの幅を広げてくれるキャブオーバー

キャブオーバーは、限られた車体サイズのなかで空間をどう使うかを突き詰めた構造です。

その考え方は、荷物を積む商用車だけでなく、車中泊やアウトドアのスタイルとも相性がよいものといえます。就寝スペースを確保しやすく、レイアウトを自由に組みやすい点は、既成の形に縛られず、自分なりの使い方を楽しみたい人にとって大きな魅力です。

一方で、快適性が最初から整っているタイプの車ではありません。

断熱や遮音といった工夫を重ねることで、少しずつ自分好みの一台に近づいていく。その過程も含めて楽しめる人にとって、キャブオーバーは長く付き合える相棒になりやすいでしょう。

完成された答えを求めるのではなく、使いながら育てる。そんな楽しみがキャブオーバーにはあります。

CAM-CAR | キャンカー編集部

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