CAMPINGCAR LIFE

2025.07.06

軽トラキャンプの始め方|荷台を快適キャンプ仕様に変える方法

最終更新日: 2025.07.06

「キャンピングカーに憧れるけど、値段が高すぎて無理」。「アウトドアを楽しみたいけど、特別な車両を持っていない」。

そんな風に感じたことはありませんか。実は、手軽にキャンプを始められる方法があります。それが今、静かに注目を集めている軽トラキャンプです。

そこで今回は、軽トラックの荷台を使ってキャンプを楽しむためのカスタム方法や装備、安全に使うための知識までを、初心者にもわかりやすくまとめています。

費用を抑えながら、自然の中で自分だけの空間を作る、自由でワクワクする体験があなたにもきっと手に入るはずです。

軽トラキャンプとは?魅力と可能性

軽トラキャンプとは、軽トラックの荷台を使って、自分だけのキャンプ空間を作るスタイルです。

キャンピングカーほどの費用や装備はいらず、シンプルだからこそ自由度が高く、アイデア次第で無限の楽しみ方が広がります。

軽トラキャンプが人気の理由

「わざわざ軽トラでキャンプする人って、本当にいるの?」。

そう思う方もいるかもしれません。ですが、軽トラキャンプはアウトドア好きの間で密かにブームになっています。

その理由は、おもに以下の4点です。

  1. コストを抑えながら楽しめる
    軽トラックは車両価格や維持費が安く、キャンピングカーに比べて手が届きやすいのが魅力です。保険料や税金も比較的軽く、日常使いもできる点で高いコスパを実現しています。
  2. DIYで自由にカスタムできる
    シンプルな荷台は、まさにカスタマイズのキャンバス。ベッドキットを載せたり、テントシェルを設置したりと、創意工夫で自分だけの空間が作れます。
  3. 狭い道でもスイスイ走れる
    車体がコンパクトな軽トラなら、山道や林道でも無理なく走行可能。一般的なキャンピングカーでは入れないスポットも行けます。
  4. 快適な寝床になる
    地面の状態に左右されず、平らな場所で寝られる安心感もポイント。テント泊の開放感と車中泊の安心感、両方のメリットをいいとこ取りできます。

軽トラキャンプは「手軽さ」と「本格さ」を両立できる、新しいアウトドアのスタイルとして人気が高まっています。

軽トラを活用するキャンプスタイルの魅力

軽トラキャンプの魅力は、道具や装備だけではありません。
もっとも心を惹かれるのは、自分の手でつくり上げた相棒と一緒に、自然と一体になるような時間を過ごせることです。

キャンプ道具を積んで出かけるのではなく、軽トラそのものが旅のベースになる一体感こそが、軽トラキャンプならではの深い魅力です。

軽トラキャンプの準備|必要な装備とカスタム方法

軽トラキャンプを始めるなら、基本の装備とカスタムのポイントを押さえておきたいところです。

「どんな道具が必要なのか?」「荷台はどうやって快適に仕上げるのか?」そんな疑問に答えながら、誰でもスムーズに準備を進められるように解説します。

必須の装備と便利グッズ一覧

軽トラキャンプを快適に楽しむためには、最低限そろえておきたいアイテムがあります。ここでは「寝泊まり」「調理」「電源・照明」の3つの視点から、実用的な装備と、あればさらに便利なグッズをご紹介します。

【寝泊まり用の装備】

  • 荷台用テント or シェルター
    プライベート空間を確保し、雨風や虫を防ぐ定番アイテムです。荷台全体を覆うタイプなら、居住性も上がります。
  • マット類(エアマット・インフレーターマット)
    金属の荷台は硬くて冷えやすいため、断熱性とクッション性のあるマットを敷くと睡眠の質が格段に上がります。
  • 寝袋(シュラフ)
    季節や標高に合った保温性能のものを選ぶのがコツ。春秋キャンプでは3シーズン対応モデルが使いやすいでしょう。
  • ウッドデッキ・スノコ
    荷台のデコボコを解消し、フラットな床面をつくるために便利。DIYで自作する人も多く、雰囲気づくりにも貢献します。

【キャンプ用の調理器具】

  • ポータブルガスコンロ
    シングルバーナーは持ち運びしやすく、風に強いタイプなら屋外でも安心して調理ができます。
  • クーラーボックス
    食材の鮮度を保つための必需品。保冷力やサイズは、使用頻度や人数に合わせて選びましょう。
  • 折りたたみテーブル&チェア
    調理や食事を快適にする基本セット。車載しやすい軽量・省スペースなモデルが人気です。
  • クッカーセット・カトラリー
    最初は最低限のセットでも十分。スタッキング可能なモデルなら荷物もかさばりません。

【電源・照明設備】

  • ポータブル電源
    スマホの充電はもちろん、小型家電やLEDライトにも使える多用途な電源。ソーラーパネルと併用すると電源確保が安定します。
  • LEDランタン
    夜間の荷台まわりやタープ下で活躍。光量調節機能つきのモデルがあると使い勝手が向上します。
  • ヘッドライト
    両手が空くため、夜の設営や荷物整理に便利。非常用としても重宝するアイテムです。

荷台のカスタム方法とDIY事例

軽トラキャンプを楽しむうえで、荷台のカスタムは醍醐味ともいえるポイントです。

ここでは代表的なスタイルをご紹介します。

【幌(ほろ)スタイル】

画像引用:バグトラックショップ

荷台にフレームを組み、その上に専用の幌をかぶせるスタイルです。テント感覚で設営できるうえ、耐候性が高く、コストも比較的抑えられます。

有名なのが「Bug-truck(バグトラック)」という製品。設置したまま走行できるモデルが多く、ソロキャンパーや初心者にも人気があります。

【荷台ボックス(ハードシェル)スタイル】

  • トラボ

    画像引用:トラボ

    FRP(繊維強化プラスチック)製で防水・防塵性に優れた高機能ボックス。鍵付きでセキュリティ面も安心です。車体に穴を開ける必要がなく、着脱もスムーズに行えます。
  • Lanps(ランプス)

    画像引用:Lanps(ランプス)

    デザイン性に優れたボックスを展開しているカスタム専門ブランド。窓の追加や素材変更といったカスタムオプションも豊富で、理想のマイキャンプカーを形にできます。

【DIYスタイル】

自由に、自分らしく仕上げたい人にはDIYもいいでしょう。

ホームセンターで木材や金具をそろえ、オリジナルの荷台空間を手作りしていきます。

ただし、強度や防水性には注意が必要で、本格的に作りこむならある程度の知識や設計力も求められます。

安全面・法的注意点も忘れずに

軽トラキャンプを安心して楽しむには、いくつかのルールと注意点を事前に知っておきましょう。

以下のポイントを押さえてください。

  • 法律とルール
    荷台のカスタムが「構造変更」に該当する場合は、車検や届出が必要です。
    走行中に荷台へ人が乗るのは禁止されています。
    道の駅や駐車場での宿泊は、利用ルールを確認しましょう。
  • 天候への備え
    冬は断熱マットや保温性の高い寝袋を用意しましょう。
    夏は遮光タープや換気ファンで熱中症対策してください。
  • マナーとモラル
    ゴミは持ち帰る、音量を控える、直火禁止の場所では焚き火台を使うなど、基本的なマナーを守りましょう。

まとめ

軽トラキャンプなら、低コストで自分だけの移動式アウトドア空間が手に入ります。自由にカスタムでき、自然の中で心からリラックスできる時間を実現できます。

さあ、あなたも軽トラで新しい旅を始めてみましょう。

CAM-CAR | キャンカー編集部