CAMPINGCAR LIFE

2025.06.23

トヨタアルファードで快適車中泊!広々空間の活用法・必須グッズ・注意点を教えます

最終更新日: 2025.06.23

「高級ミニバンで車中泊?」と驚かれるかもしれません。ですが、トヨタ アルファードはただのラグジュアリーカーではないのです。実は快適性と広さが、車中泊のベースカーとしても抜群のポテンシャルを秘めています。そこで今回は、アルファードで快適な車中泊を楽しむための活用法や便利グッズ、知っておくべき注意点をわかりやすく紹介します。

なぜトヨタ アルファードは車中泊に向いているのか|4つの理由を解説

高級ミニバンとして知られるトヨタ アルファードは、上質な乗り心地や豪華な内装で多くの人に選ばれています。

ここでは、車中泊に適しているとされる4つの理由を順に見ていきましょう。

理由①ゆとりある室内空間で快適に過ごせる

アルファードが車中泊に適している理由のひとつが、圧迫感のない広々とした車内です。
ミニバンの中でも屈指の広さを誇り、長距離のドライブでも窮屈さを感じにくく、車内でゆっくりと過ごせます。

具体的には、室内長3,005mm、室内幅1,660mm(※)と十分なサイズ感。

人気車種ヴォクシー(室内長2,805mm、室内幅1,470mm)と比べても、その広さは一目瞭然です。
大人2人が脚を伸ばして横になれ、子ども1〜2人を含めたファミリーでも就寝できるでしょう。

シートサイズにも余裕があるため、運転者だけでなく同乗者の疲れも軽減され、移動中の快適性が高まります。

※数値は30系アルファードの例です。モデルや型式によりサイズは異なります。

理由②荷物がしっかり収まる積載スペース

車中泊やアウトドアでは、荷物の量が多くなることも珍しくありません。

そんなシーンでも、アルファードの積載スペースは頼もしい存在です。

荷室が広く、さらに床下収納まで用意されているため、必要な荷物を無理なく積み込めます。

3列目シートを左右に跳ね上げて格納すれば、荷室長は2mを超え、自転車などの長さがある荷物も収納可能です。

天井の高さにも余裕があり、背の高いアイテムもスムーズに収まります。

特に便利なのが、3列目シート下にある床下収納です。
荷室だけでは足りない場合の追加スペースとして活躍してくれるでしょう。

理由③シートを工夫すれば快適な就寝スペースが生まれる

車中泊でしっかり眠るには、体をまっすぐ伸ばせるスペースが重要です。
アルファードはシートアレンジの自由度が高く、ちょっとした操作で横になれる空間を確保できます。

旧モデルの8人乗りタイプでは、2列目にベンチシートが採用されており、2列目と3列目を倒すだけでフラットに近い状態が可能です。

とはいえ、完全に段差が消えるわけではありません。

より快適にするには、マットを使って段差を埋めると、睡眠の質が一段と向上するでしょう。

理由④車中泊用アイテムが充実しているためアレンジしやすい

アルファードは人気が高いこともあり、車中泊向けのアクセサリーやカスタムパーツが多く流通しています。

代表的なのが、「ベッドキット」です。シートを倒した上に設置することで、ほぼ平坦な就寝スペースが確保でき、7人乗りモデルにありがちな段差の問題もカバーできます。

トヨタ純正のアクセサリーにも注目してください。

遮光カーテンやIR(赤外線)カットフィルム、12.1型の後席ディスプレイなど、快適性を高めるアイテムが用意されており、使う人のスタイルに合わせたカスタマイズが楽しめます。

アルファードで車中泊するならどのモデルがおすすめ?(7人乗り vs 8人乗り)

アルファードで快適な車中泊を楽しむには、シートの違いにも注目してください。

ここでは、モデルがどのような特徴を持ち、車中泊にどう活かせるかを見ていきましょう。

就寝スペースを優先するなら8人乗りがおすすめ

車中泊で快適な睡眠を優先するなら、旧型モデルの8人乗りをおすすめします。
8人乗りモデルは2列目がベンチシートになっているため、シートを倒したときに中央部分の隙間が少なく、ほぼ平らな状態をつくりやすいのが魅力です。

もし、アウトドアや車中泊を前提にアルファードを探している場合、8人乗りモデルに注目してみるのもいいかもしれません。
中古車市場でも一定の人気があり、実用性を重視するユーザーから選ばれている仕様です。

新型アルファード(40系)は全グレード7人乗りのみ

ここで注意が必要なのは、2023年に登場した新型アルファード(40系)では、従来あった8人乗り仕様が廃止され、すべてのグレードで7人乗りが標準となりました。
そのため、新車購入を考えている方は、7人乗りモデルでどのように車中泊を快適にするかを考える必要があります。

アルファードでの車中泊を快適にするおすすめアイテム!

アルファードの魅力をさらに引き立てるには、車中泊に役立つグッズを取り入れると効果的です。

必要な装備をそろえておけば、移動中や就寝時の過ごしやすさがワンランク高まります。

快適な睡眠アイテム

  • マット
    アルファードのシートは完全フラットにはならないため、段差を和らげるためのマットが欠かせません。
    インフレーターマットのように、使わないときは小さく収納できるタイプが便利です。体圧を分散してくれる厚手のタイプを選ぶと、眠りやすさが格段に変わります。
  • 寝袋(シュラフ)
    エンジンを止めた車内は意外に冷えやすく、季節を問わず備えておきたいアイテムです。冬や標高の高いエリアでは保温性が重要なため、時期や地域に合わせた素材を選び、心地よく眠れる環境を整えましょう。

プライバシー確保と防犯のためのアイテム

  • カーテン・サンシェード
    外からの視線や光を遮るための必需品です。
    プライバシーを守るだけでなく、車上荒らしなどのリスクを減らす防犯対策としても重宝します。
    夏場は強い日差しを、冬場は冷気を和らげてくれるため、車内の温度管理に活躍するでしょう。トヨタ純正アクセサリーの遮光カーテンもおすすめです。
  • IR(赤外線)カットフィルム
    夏場の強い日差しによる車内温度の上昇を効果的に抑えるアクセサリーです。直射日光による肌への負担を軽減し、エアコンの使用を抑えることで燃費向上にも貢献します。

電力確保のために

  • 照明(LEDライト/ランタン)
    夜間にカーテンを閉め切ると、車内は想像以上に暗くなります。ルームランプを長時間つけたままにするとバッテリーが上がるおそれがあるため、別途照明を用意しておくと安心です。
    火を使わずに使えるLEDランタンなどは、安全性が高く扱いやすいアイテムとして人気があります。
  • ポータブル電源
    車中泊を快適にするうえで、外部電源があると快適性が一気に広がるでしょう。スマートフォンやPCの充電はもちろん、扇風機・電気毛布・ケトルなどの家電も使えます。
    たとえば「EcoFlow DELTA 2 Max」のような大容量モデルなら、家族での利用にも対応でき、防災用としても心強い存在です。

アルファードで車中泊する際の注意点

快適で安全な車中泊を楽しむために、エンジンをかけたまま停車するのは避けましょう。
排気ガスが車内に入り込むおそれがあり、一酸化炭素中毒の危険につながります。

また、騒音や振動が周囲への迷惑にもなるため、就寝前には必ずエンジンを切るようにしてください。

まとめ

トヨタ アルファードは、広々とした室内空間、優れた積載能力、多彩なシートアレンジにより、車中泊に適したミニバンです。

安全ルールを守り、しっかりと準備を整えて、アルファードで最高の車中泊ライフを満喫してください。

CAM-CAR | キャンカー編集部