CAMPINGCAR LIFE

2025.05.27

車中泊を扇風機で快適に!|おすすめ商品も紹介

最終更新日: 2025.05.27

夏のドライブやアウトドアで人気の「車中泊」。手軽に非日常を味わえる魅力的な過ごし方ですが、夏の夜は車内の温度が上昇しやすく、快適に睡眠するためには暑さ対策が不可欠です。そんな時に大活躍するのが「扇風機」。車内に風を巡らせることで体感温度を下げ、快適な空間をつくる手助けをしてくれます。今回は、車中泊に適した扇風機の選び方から設置方法、使用時の工夫、おすすめのモデルまで幅広くご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

車中泊用の扇風機選び|失敗しないポイント

車中泊用の扇風機選びで失敗しないためには、いくつか重要なポイントがあります。

自分の車と使用シーンに合うかを具体的にイメージして選びましょう。

電源方式で選ぶ場合

車内では自宅のように常時コンセントを使えません。

そのため、扇風機の電源方式はしっかり確認しておきましょう。

ここでは3つの主な給電タイプについて解説します。

【充電式】

あらかじめ充電しておけば、どこでも使用できるのが充電式のメリットです。

コードがないため設置の自由度も高く、配線の煩わしさもありません。

車のエンジンを切った後でも使用できるため、静かな夜を過ごしたい車中泊には最適な選択肢と言えるでしょう。

連続使用時間が10時間以上あるモデルを選ぶと安心です。

【USB式】

車のUSBポートはもちろん、モバイルバッテリーやポータブル電源からも給電できる汎用性の高さが特徴です。

車内だけでなく、テント内や自宅、オフィスなど、さまざまな場所で活用できる点が魅力と言えるでしょう。

最近ではシガーソケットに接続できるUSB充電器も市販されているため、USBポートがない車でも問題なく使用可能です。

【シガーソケット式】

シガーソケット式は、車のシガーソケットに接続し、手軽に使える点がメリットです。

後部座席や荷室にもシガーソケットが装備されている車種であれば、車内の広い範囲に風を送れます。

ただし、車のエンジンがかかっている時しか使えない点は気をつけましょう。

配線が邪魔になりやすいため、設置場所の工夫も必要です。

設置場所と形状で選ぶ場合

車中泊ではスペースの有効活用が欠かせません。

そのため、扇風機の取り付け方法や形状も、選択時に見逃せない要素です。

おもな設置方法には「クリップ式」と「自立式」の2種類があり、車内の環境や用途に合わせて選びましょう。

【クリップ式】

車のヘッドレストの支柱やアシストグリップ、エアコンの吹き出し口など、さまざまな場所に取り付けて使用できるのが特徴です。

限られた車内スペースを有効活用でき、ベビーカーなど車外での利用も可能です。

ただし、クリップ部分の固定力が弱いと、走行中の振動で外れてしまう可能性もあるため、しっかりと固定できるか確認しておきましょう。

【自立式】

床やテーブルの上に置いて使用するスタンドタイプです。

高出力モデルが多く、車内全体に風を循環させたいときに活躍します。

自宅や、オフィスでも安定して使用できる汎用性の高さも持ち合わせています。

車内で使用する場合は、設置スペースが必要になるため、置き場所を確保できるかチェックしておきましょう。

軽バンなどスペースが限られる車内では、注意が必要です。

機能で選ぶ(風量、静音性、首振り機能)

快適な車中泊を実現するために、扇風機の機能面もしっかりとチェックしておきましょう。

特に「風量調節」「静音性」「首振り機能」は、使用するシチュエーションによって満足度が変化します。

【風量調節機能】

気温が高い日中はパワフルな強風で涼を取り、就寝時には体を冷やしすぎないよう弱風にするなど、使い分けができると快適にすごせます。

風量を3段階程度切り替えできる機能があると便利です。

選ぶ際は、一番強い風量での連続使用時間をチェックしておきましょう。

【静音性】

就寝時に扇風機を使用する場合、音が大きいと睡眠の妨げになります。

音が気になると言う方は、30dB(デシベル)以下の静音設計モデルを選ぶことを検討してみてください。

DCモーターを搭載した扇風機は、静音性に優れている傾向があるため、選ぶ際の参考にすると良いでしょう。

【首振り機能】

車中泊の快適性を高める上で重要なのが首振り機能です。

風が一点に集中するのを防ぎ、体の冷えすぎを抑える効果が期待できます。

風を動かすことで空気の循環にも効果的です。

メインで使用する扇風機には、首振り機能付きのものを選ぶと快適性が増すでしょう。

車中泊扇風機を最大限に活用する方法

扇風機を回すだけでは、真夏の車内を快適に保つには限界があります。

ちょっとした工夫をすると、体感温度をさらに下げられるでしょう。

扇風機+αで体感温度を下げる工夫

扇風機をより効果的に活用するためには、いくつかの簡単な工夫があります。

  • 扇風機の風が当たる場所に濡らしたタオルを吊るす
  • 体に霧吹きで水をスプレーしてから扇風機の風に当てたりする
  • 凍らせたペットボトルを風にあてて簡易クーラーとする

組み合わせると、車内温度を3〜5℃程度下げられると言われています。

車内の換気も効果的です。

窓を少し開けるだけでも、こもった空気を逃がし扇風機の効果を高められます。

ただし、虫の侵入を防ぐために網戸をつけるといいでしょう。

車中泊にぴったりの扇風機3選

ここでは、数ある車中泊向け扇風機の中から、おすすめのモデルを3つ厳選してご紹介します。

特徴を比較して、あなたの車中泊スタイルに最適な一台を見つけてください。

クリップ型なら|KEYNICE「KN-618」

画像引用:KEYNICE公式

【特徴】

  • クリップ・自立・吊り下げ対応の3WAY設計
  • 自動首振り機能とリズム風モード付き
  • 5000mAhの大容量バッテリーで最長28時間稼働
  • 静音性に優れ(約20dB)で睡眠時も快適

本体サイズも幅14cm、奥行き16cm、高さ26cmとコンパクトながら、車中泊で求められる機能をしっかりと備えた一台です。

自立型なら|スノーピーク「フィールドファン」

画像引用:snowpeak公式

アウトドアブランドとして高い人気を誇るスノーピークの「フィールドファン」。

【特徴】

  • マキタ製CF102DZのOEM※製品
  • 最大風速180m/分でパワフルな送風
  • 左右首振り、角度調整、オフタイマー機能搭載
  • マキタ製18Vバッテリー対応(別売)

※OEM製品とは、他社ブランドの製品を製造すること、またはその製品のこと。

スタイルにもこだわりたいキャンパーに人気のモデルです。

風量重視したい人は|マキタ「CF100DZ」

画像引用:makita公式

パワフルな風量を求める方におすすめなのが、マキタの「CF100DZ」です。

【特徴】

  • 強力な風量で暑い夜にも対応
  • 自立式&壁掛け用フック付き
  • 風向き・風量3段階調整可能
  • 弱モードで最大10.5時間連続使用可

シンプルな操作性と頑丈なつくりで、現場仕事にも使用される実績のあるモデルです。

まとめ

快適な車中泊を実現するためには、自分の車内環境や使い方に合った扇風機を選ぶことが不可欠です。

使用電源、設置場所、騒音対策、風の当たり方など、1つひとつを丁寧にチェックし、失敗のない選択を心がけましょう。

扇風機単体だけでなく、冷却アイテムや換気方法も併用しながら、体調管理と安全に配慮した車中泊を楽しんでください。

CAM-CAR | キャンカー編集部