CAMPINGCAR LIFE

2024.02.21

【車中泊の危険性と対策とは?】始める前に知っておきたい安全対策

最終更新日: 2024.02.21

コロナ禍によるアウトドアブームに牽引され今、車中泊が注目されています。

その一方で、車中泊におけるリスクや安全対策の重要性も浮き彫りになってきました。

事前の準備や状況判断、防犯対策など、安全に車中泊をするためのポイント、トラブルを避けるために守るべきマナーなど、車中泊を始めるなら知っておきたい車中泊の安全対策のポイントを紹介します。

私は北海道で軽自動車のキャンピングカーに乗り、キャンプや登山を楽しんでいる「軽キャン女子」で一人で車中泊をすることもしばしばあります。女子ソロキャンプを安全に楽しむためのポイントもこちらの記事に掲載しているので是非ご覧ください。

車中泊の危険性

車中泊は、時間や予約にとらわれない自由な旅ができることが魅力ですが、事前の準備や情報収集、防犯対策や健康管理など、自由な旅だからこそ、安全に車中泊するためには注意が必要です。

夜間の治安リスク

夜間は周囲が暗くなり、人目が少なくなるため、犯罪のターゲットになりやすくなります。

治安の悪い地域や犯罪の多い場所に車を止めてしまうと、窃盗や車上荒らしの被害に遭うかもしれません。

また、繁華街や夜の街中など、溜まり場になっているような場所も安全性を考慮する上で適切ではありません。

不適切な駐車場選びによるリスク

周囲に誰もいないからといって、どこでも車中泊をしていいというわけではありません。

道路の駐車禁止エリア、私有地など、不適切な場所での車中泊は、トラブルの元となる可能性があります。

盗難や車上荒らしのリスク

盗難や車上荒らしにも注意が必要です。

車中泊は、就寝スペースを確保するため、荷物を前席に荷物を置く場合も多いと思います。

しかし、外から見えるところに貴重品やバッグを置いていると、盗難の危険性があります。

体調管理の重要

車中泊では、普段の生活環境とは全く異なった状況で過ごすため、いつも以上に体調管理に気を付けなければなりません。

気温・トイレ・水分補給・睡眠環境などに配慮し、旅の疲れを翌日に残さないような工夫が必要です。

自然災害時の危険性

旅先で、大雨・大雪・台風・地震・水害…などの自然災害に見舞われるリスクもあります。

いつ発生するかわからない自然災害には、普段からリスクを最小限に抑えるための備えが必要です。

安全対策の基本

楽しい車中泊ですが、さきほどあげたようなリスクがあるのも事実。

では、一体どのような安全対策が必要なのかチェックしていきましょう。

安全な車中泊場所の選び方

適切な駐車場選びは、安全な車中泊には欠かせません。

外灯のない駐車場の角の暗がりは避け、夜間でも明るく、ある程度人通りのある場所に駐車することが重要です。

とはいえ、治安の悪い繁華街や犯罪の多い地域に車を止めてしまうと、盗難や車上荒らしの被害に遭うリスクが高まります。

車中泊場所を決める際には、ネットの口コミをチェックしましょう。

また、車中泊専用スペースである「RVパーク」や「オートキャンプ場」が安心して車中泊ができるので、初心者には特におすすめです。

セキュリティ対策の必要性

当たり前ですが、窓やドアをしっかりと施錠すること。慣れてくると案外忘れてしまうものです。

車内だと自宅を同じような感覚になることもあるかもしれませんが、一歩外は見知らぬ土地ということを忘れず、常に警戒心を持つようにしましょう。

最近のドライブレコーダーには、監視カメラの機能搭載された製品やダミーの防犯カメラの設置、車外に人感センサーの設置など、セキュリティ機器を導入が効果的です。

「安全対策をしていれば絶対に大丈夫!」というわけではありませんが、少しでもリスクを軽減するために、適切な対策を講じておきましょう。

緊急事態への備え

旅先では、事故や怪我・悪天候・車のトラブルなど、思いもよらない緊急事態が発生する可能性もあります。
緊急事態が起こった時は、冷静な判断が難しくなりますが、ある程度準備をすることにより落ち着いて行動できるかもしれません。

周辺の状況の確認方法

まず、現地に向かう前に事前に車中泊場所の天候を調べておくことも大切です。

天気を調べるならYahoo!天気やWindy、近隣の施設情報ならGoogleマップやロケスマなどのスマートフォンアプリがおすすめ。

目的地までの天候の確認、道路状況、近隣の施設の情報をあらかじめ把握することで、ある程度トラブルを回避できます。

車内の安全対策

車中泊は、オールシーズン楽しめますが、季節により寝具や暑さ・寒さ対策も異なってきます。

快適で安全な経験をするためには、季節に合った事前準備が必要です。

車内の換気と通気の工夫

冬場は、ポータブル電源があれば空気を汚さない電気暖房を利用がおすすめ。

冬場でも扇風機を使い、上部に溜まる温かい空気を循環させると、車内を効率よく温めることができます。

ポータブルのカセットガスストーブもありますが、狭い車内での使用は火災や一酸化炭素中毒の危険性もあるため注意が必要です。

また、寒いからといってエンジンをかけっぱなしの状態で眠ってしまうと、排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒の危険性もあります。

夏場は、車内が高温になるため外の空気を取り入れ、車内を換気するのがポイント。

窓を開け可能であれば扇風機を2台用意し、一方は外向きに、もう一方は内向きセットし空気の流れを作っていきましょう。

車中泊グッズに関してはこちらの記事も参考にしてください。

適切な寝具や防寒対策

適切な寝具を使うことは、快適な睡眠のために最重要事項と言っても過言ではありません。

寒い時期には、頭まですっぽりと隠れるマミー型の寝袋(シュラフ)がおすすめ。

ポータブル電源をお持ちの人なら、電気毛布が最強の寒さ対策アイテムです。

ポータブル電源がない場合でも、貼るカイロを肩甲骨の間に1枚、腰に1枚を貼ると、電気毛布のように足先までポカポカ。

肩甲骨と腰あたりは、大きな血管が通っているので、そこを温めること体の末端まで温かな血液が流れるので身体が温かくなります。

念の為、シュラフ以外にも厚手の靴下・ブランケットなどを準備しておくと良いでしょう。

暑い時期は、冷感敷きパッド・保冷枕を用意するなど、しっかりした熱中症対策が必要です。

また、マットレスは硬さや厚さに注意を払い、自分に合ったものを選び翌日に疲れを残さないことが大切です。

火災予防対策

車内で、カセットガスコンロ・キャンドル・炭の使用は、火災・一酸化炭素中毒の原因となるため特に注意が必要です。

また車中泊場所によっては、火器の使用が禁止されている場合もありますので、あらかじめ確認しておきましょう。

使用する電気機器の安全確認

近年、リチウムイオン電池の普及により、ポータブル電源や携帯できる電化製品が多くなってきました。

特にハンディ型扇風機で、内蔵されているリチウムイオン電池の不具合・落下などの衝撃により内部ショートにし火災が発生した事例が増えてきています。

リチウムイオン電池が手軽になっている反面、輸入品など不確かな商品・間違えた使用方法すると爆発・火災の危険性があります。

説明書をよく読み使用方法を守ることが重要です。

緊急時の対応策

車中泊で万が一、何かのトラブルや災害が起こった時を想定し準備が大切です。

車中泊に限らず普段の生活にも役立つので、この機会に緊急連絡先を整理してみるのはいかがでしょうか。

緊急連絡先の確認

何かあった際には、110番へ連絡が真っ先に思いつくかもしれませんが、近くの交番や警察署の電話番号を控えておくようにしましょう。

また、スマートフォンの機能には「緊急通報」の機能が備わっていますので、操作方法を事前に把握しておくのもおすすめです。

さらに、旅先で万が一のことがあり自分で連絡できない時に備え、自宅の電話番号・家族への連絡方法・かかりつけの病院名などを記載した「緊急連絡先のメモ」を免許証と一緒に財布に忍ばせておきましょう。

また持病がある方は、近隣に病院があるかを確認、おくすり手帳を携帯しておくとよいでしょう。

緊急脱出のための準備

旅先の緊急電話で、自分の位置が正確に伝えられないということもあります。

GPSや地図アプリなども利用し、自分の位置を把握できるようにしておきましょう。

消火器・発煙筒・三角板など、緊急時に役立つ道具や備品を用意しておくことも大事です。

また、何かあってもすぐに車を移動できるように、飲酒をしない、運転席に荷物を置かないよう心がけましょう。

周辺の施設やサービスの利用

周辺の施設やサービスを利用することができるよう、事前に情報を収集しておくことをおすすめします。

緊急時には周囲の人々に助けを求めることも考慮し、地元の警察署や消防署の位置を事前に把握しておくと安心です。

さらに、車の故障やトラブルが発生した場合には、JAFの連絡先やJAF会員の方は会員証を携帯しましょう。

JAF会員証は、スマートフォンのアプリ版が便利です。

任意保険の連絡先・ロードサービス利用の有無など普段から把握しておくと心強いです。

危険を感じた場合の行動

運転中や車中泊時に危険を感じたら、速やかに安全な場所に避難することを最優先にしましょう。

自然災害時には、カーラジオなどで情報を収集し、情報や周囲の状況に応じた行動すること。

やむを得ず道路上に置いて避難するときは、ハザードランプを点け道路の左側に寄せ、通行の妨げにならないような場所に駐車、エンジンを止めドアはロックはせず、キーは付けたままにしましょう。

安全な車中泊の心得

「これをやっておけば絶対安全!」というものはないですが、少しでも安全の確率を上げるために押さえておきたいポイントとルール・マナーを解説します。

ルールやマナーの守り方

夜間の騒音に気を付け、周りへの配慮も大切です。

夜間の話し声、長時間アイドリングをしない、ステレオ機器の音量を抑える、ドアの開け閉めなどの騒音を最小限にするなど、静かな行動を心掛けましょう。

健常者の身体障がい者用駐車スペースの利用、道の駅の駐車場で椅子とテーブルを出して食事はNG行為なので注意が必要です。

日本RV協会のサイトでは、キャンピングカーユーザーのマナー向上を目指すために「公共駐車場におけるマナー10ヶ条」が掲載されています。

キャンピングカーユーザーだけでなく、車中泊旅を楽しむ人にとっても知っていてほしいマナーが掲載されているので、こちらも是非チェックしてみてください。

リスクを最小限に抑えるための意識

車の安全性を確保するためには、車のメンテナンスも欠かせません。

特に、高速道路でタイヤの空気圧が足りずタイヤがバーストしてしまう事故が多発しています。

タイヤ空気圧・溝の状態、エンジンオイルの定期的な交換、ブレーキの状態などを定期的に点検、安心して車中泊を楽しむための準備を整えるのも重要です。

経験者の情報収集と交流の重要性

最後に、X・InstagramなどのSNS上には、車中泊に関する書き込みが盛りだくさん。

経験者のリアルな情報チェックでき、さらに同じ趣味を持つ仲間できますよ。

ネットで「場所名と車中泊」を入力し検索すると、車中泊スポットに関するブログやの口コミ情報もたくさん載っています。

また、このWEBサイト「CAM-CAR」にも車中泊のノウハウが詳しく掲載されていますので、他の記事も是非チェックして、安心・安全な車中泊旅を楽しんでくださいね。

まるなな

中古で購入した軽キャンピングカー「テントむし」で北海道各地を週末旅を楽しむ「軽キャン女子」。
キャンプ・登山・グルメや温泉などの様子をYouTube・ブログで配信中!

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