CAMPINGCAR LIFE

2026.10.21

【インタビュー】HYMER B-MC I 600を大調査!高級モーターホーム「ハイマー」の魅力とは?

最終更新日: 2026.10.20

キャンピングカーの中でも、ひときわ存在感を放つ欧州のモーターホーム。

そのなかでも「いつかは乗ってみたい」と憧れる人も多いブランドのひとつが、ドイツの「HYMER(ハイマー)」ではないでしょうか。

インテグラルならではの開放感に加え、新たなインテリアデザイン、モーターホーム専用のSLCシャーシ、高い断熱性と軽量性を追求したPUALボディなど、HYMERならではのこだわりが随所に盛り込まれています。

そこで今回は、横浜キャンピングカーショーで実車をチェックしながら、RVランドの大森氏に「HYMER B-MC I 600」の魅力をたっぷりと伺いました!

横浜キャンピングカーショーで高級モーターホーム「HYMER」を発見!

▲RVランドの大森氏

数多くのキャンピングカーが集結する横浜キャンピングカーショー。
会場を歩いていると、その中でも明らかに異なる雰囲気をまとった一台が目に飛び込んできました。

それが「HYMER B-MC I 600」です。
HYMERといえば、ヨーロッパのモーターホームの中でも高品質なブランドとして知られる存在。

今回のB-MCシリーズについて、大森氏は「高品質でありながら、あまり飾り立てない“引き算のデザイン”」と表現します。

豪華な装飾を詰め込むのではなく、必要なものを美しくまとめる。
そんなHYMERの美学を体現したB-MC I 600について、早速詳しく聞いてみましょう!

HYMER B-MC I 600ってどんなモーターホーム?

――まず、B-MC I 600はどんなモーターホームなのでしょうか?

大森氏: HYMERというブランド自体が、ヨーロッパのモーターホームの中でもハイクラス、高品質というところで定評があります。

そのブランドの中で、現在の新しいインテリアデザインや、彼らが考えるデザインの美学を体現しているモデルですね。
高品質でありながらも、あまり飾り立てない。

「引き算のデザイン」のような考え方を取り入れていて、プレミアムスタンダードのお手本のようなモデルに仕上がっていると思います。

住宅のようなインテリアを目指した「引き算のデザイン」

今回のB-MC I 600で、特に注目したいのがインテリアです。

――新しいインテリアデザインには、どのような考え方が取り入れられているのでしょうか?

大森氏: HYMERは数年前から「住宅のインテリアのようなデザイン」を取り入れたモーターホームを作ってきています。

そのデザインがほかのHYMERのモデルにも採用されていて、その流れの中で、さらに洗練されたものが今回のモデルというイメージです。

――特に注目してほしいデザインはありますか?

大森氏: 「R」の処理ですね。

家具の角などにもRを取り入れることで、圧迫感が出ないようにデザインされています。
水平基調だけだと少し硬い印象になってしまいますが、そこへ曲線を取り入れることで柔らかさを出している。

そういったところから、車というより「部屋としての空気感」を感じてもらいたいですね。

写真だけでは分からない「座り心地」と「寝心地」

キャンピングカーを検討するとき、スペック表や写真を見る機会は多いもの。
しかし、大森氏が「ぜひ実車で確認してほしい」と話すのが、身体で感じる部分です。

――実際に車内へ乗り込んだら、どこをチェックしてほしいですか?

大森氏: ベッドマットの寝心地や、シートの弾力、座り心地ですね。
メーカーやブランドごとにそれぞれ違いがありますので、ぜひHYMERと比べてみてもらいたいです。

限られた室内空間を活かす水まわりレイアウト

B-MC I 600では、水まわりをまとめたレイアウトも特徴のひとつです。

――水まわりをコンパクトにまとめている理由は?

大森氏: メーカーがなぜこのレイアウトにしたかという意図までは分かりませんが、非常に合理的なレイアウトだと思います。

トイレやシャワーをひとつの空間にまとめることで、限られた室内空間を最大限に有効活用する。
それが600のレイアウトだと思います。

モーターホーム専用「SLCシャーシ」が生み出す走り

HYMER B-MCシリーズを語るうえで外せないのが「SLCシャーシ」です。

――SLCシャーシとは、どのようなものなのでしょうか?

大森氏: HYMERのキャンピングカーのために開発された、モーターホーム専用の車台ですね。

――実際に運転すると、どんな場面で違いを感じますか?

大森氏: レーンチェンジですね。

大きな車体の場合、レーンチェンジをすると後ろ側がふわっとついてきたり、歪むような感覚が出ることがありますが、それが少ない。
後ろがしっかりついてくるような感覚があります。

キャンピングカーは「停まっているときの快適性」に目が向きがちですが、旅の時間の多くを占めるのは移動なので、長距離を走るモーターホームだからこそ、走行時の安定感にも注目いただきたいです。

軽量・高断熱・高強度を目指した「PUALボディ」

もうひとつ、HYMERを知るうえでチェックしておきたいのが「PUALボディ」です。

――PUALボディについて教えてください。

大森氏: HYMERが開発したもので、1978年に発表されています。

発泡ウレタンをアルミのパネルで挟み、圧縮したような構造です。
アルミと発泡ウレタンを組み合わせることで、断熱性が高く、軽く、強い。

モーターホームのボディパネルに適したものになっています。
長時間を車内で過ごすモーターホームでは、ボディそのものの性能も快適性を左右します。

家具や設備といった目に見える部分だけでなく、その空間を包み込む「箱」まで考えられているのがHYMERの特徴かと思います。

日本で乗るには大きい?サイズ感を聞いてみた!

海外製モーターホームを見て、気になるのが日本での取り回しです。

――日本で所有する場合、このサイズ感についてどう思いますか?

大森氏: 個人的には、実用性と居住性のバランスを取ったサイズだと思っています。
もちろん取り回しだけを考えれば、もっと短いモデルのほうが運転しやすいです。

ただ、その分だけ室内は狭くなります。
この空間を確保しながら、運転することも考えられる。

そういう意味でバランスの取れたサイズだと思います。

輸入モーターホームのメンテナンスは大丈夫?

HYMERに憧れていても、「海外メーカーだから購入後が不安」という人もいるのではないでしょうか。
そこで、メンテナンスやアフターフォローについても聞いてみました。

――輸入モーターホームを初めて購入する場合、メンテナンスはどうなりますか?

大森氏: HYMERの販売店でメンテナンスできる体制を整えています。

また、大掛かりな自動車部分の修理などについても、純正テスターを備えるなど、バックアップできる体制を取っています。

スタッフの「推し」は細部まで破綻しないデザイン!

ここで、スペックやメーカーとしてのPRをいったん抜きにして、大森氏個人のお気に入りポイントも聞いてみました。

――大森氏が個人的に「ここが好き!」と思うところは?

大森氏: やっぱり造形ですね。

家具などのプロダクトデザインで、わざと隙間を設けたり、底板を奥まった位置にしたりしています。
そうすることで奥行き感が出て、棚が浮いているように見えるんです。

実用性だけで考えれば、なくてもいい部分かもしれません。
でもデザインとして見ると、そういうところまで考えられている。
全部が破綻していないんですよ。

いろいろな要素を取り入れると、どこかデザインが崩れてしまうことがありますが、それがない。
そこがHYMERのすごいところだと思います。

どんな人におすすめ?「これが自分のクルマだ」と感じる人へ

――B-MC I 600には、どんな人に乗ってほしいですか?

大森氏: 写真などでデザインや雰囲気を見てもらって、「自分のフィーリングに合うな」と思った人ですね。

価格もそうですし、サイズもあります。
だからこそ「まさに自分のためだ」と思った人に乗ってほしいです。

ぶっちゃけ、HYMERで日本一周できる?

そして最後は、CAM-CARインタビュー恒例(?)の質問です。

――B-MC I 600で日本一周するのはどうでしょう?快適にできますか?

大森氏: 全然問題ないと思います。

むしろ、すごいですよね。きっと(笑)。

これだけの居住空間をそのまま連れて、日本各地を巡っていく。
観光地を巡るだけではなく、その移動時間や車内で過ごす夜まで旅の一部にしてしまう。

そんなモーターホームらしい旅を、一度は体験してみていただきたいですね。

――未来のオーナーへメッセージをお願いします!

大森氏: HYMERだから選んでもらえる部分もあると思います。

ただ、最終的には「これだ」と思ったものを選んでもらいたい。
それがHYMERであっても、そうじゃなくても、その人が「いいな」と思ったキャンピングカーを選んでほしいですね。

編集部が感じた魅力は「スペックでは表せない上質さ」

今回、B-MC I 600を取材して特に印象に残ったのは、スペックだけを見ていても、このクルマの本当の魅力は分からないということでした。

家具の角に施された曲線。
棚を浮いて見せるための造形。
シートへ座ったときの感覚やベッドの寝心地。
そして、空間全体を見渡したときに感じる統一感。

一つひとつを数字にすることは難しくても、それらが組み合わさることでHYMERらしい「空気感」が生まれています。

大森氏が話していた「引き算のデザイン」という言葉が、まさにこの一台を表しているのではないでしょうか。

HYMER B-MC I 600はこんな人におすすめ!

・欧州モーターホームに憧れている人
・インテリアや家具のデザインにもこだわりたい人
・長距離を走る機会が多い人
・居住性と走行性能の両方を重視したい人
・日本一周など長期の車旅を楽しみたい人
・断熱性などボディそのものの性能も重視したい人
・「人と同じ」ではなく、自分の感性でキャンピングカーを選びたい人

決して誰にでも気軽におすすめできるタイプのモーターホームではありません。

だからこそ実車を見た瞬間に「これだ」と感じた人にとっては、特別な一台になりそうです。

まとめ|「これだ」と思える一台を選んでほしい

高級だから選ぶ。
装備が多いから選ぶ。
有名なブランドだから選ぶ。

もちろん、それもひとつの基準です。

しかしキャンピングカーは、その先にある「どんな旅をしたいのか」を叶えるための相棒でもあります。

実際に車内へ入り、座って、触れて、眺めてみる。
そして「この空間で旅をしたい」と思えるかどうか。

HYMER B-MC I 600が気になっている方は、スペック表を見るだけで終わらせず、ぜひ一度実車でその“空気感”を体感してみてはいかがでしょうか。

CAM-CAR | キャンカー編集部

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