2025.06.17
【もう迷わない】キャンプマットの種類は何が良い?選び方やおすすめをご紹介

最終更新日: 2025.06.17
キャンプを快適に楽しむうえで、睡眠環境の整備は欠かせません。特に重要なのが「キャンプマット」の選び方です。マットにはインフレーターマット、エアマット、クローズドセルマット、ULマットなどさまざまな種類があり、それぞれにメリットや使用シーンがあります。しかし、初めて選ぶ方にとっては「どれが自分に合っているのか分からない」と迷ってしまうこともあるでしょう。本記事では、各マットの特徴や選び方のポイントをわかりやすく解説するとともに、タイプ別におすすめ商品も紹介します。自分にぴったりのマットを見つけて、キャンプの夜をぐっすり快適に過ごしましょう。
キャンプマットの種類には何があるのか

キャンプマットには、主に「インフレーターマット」「エアマット」「クローズドセルマット」「ULマット」の4種類があります。
それぞれに特性があり、用途やキャンプスタイルによって適したタイプが異なります。
本章では、それぞれの種類ごとのメリット・デメリットや、向いているキャンプスタイルについて詳しく解説します。
種類①インフレーターマット
インフレーターマットは、内部にウレタンフォームを内蔵し、空気を取り込んで自動膨張する構造を持っています。
バルブを開くだけで空気が入るため、初心者でも簡単に設営でき、地面の凹凸を吸収して快適な寝心地を提供してくれます。
また、断熱性にも優れており、寒い時期のキャンプにも対応可能です。
デメリットとしては、他のマットに比べて収納時のサイズが大きくなりやすい点や、重さがある点が挙げられます。
車移動が中心のキャンパーやファミリー向けのキャンプに適しており、初心者が最初に選ぶマットとしても非常に人気があります。
種類②エアマット
エアマットは、内部が完全に空気で構成されているため、非常に軽量で収納性に優れているのが特徴です。
空気の量を調整することで寝心地を自分好みにカスタマイズできるのも魅力のひとつです。
その反面、空気が抜けるとクッション性が損なわれるため、パンクのリスクや冷気の影響を受けやすいという弱点もあります。
寒冷地では断熱シートとの併用が必要です。
主に徒歩での移動や登山、バックパックキャンプを行う人に向いており、荷物を最小限に抑えたいユーザーにおすすめのタイプです。
種類③クローズドセルマット
クローズドセルマットは、発泡ポリエチレンやEVA素材などのフォーム材で構成された、シンプルで耐久性に優れたマットです。
折りたたみやロール状にして簡単に収納・展開できるため、使い勝手が良く、初心者でも扱いやすいのが魅力があります。
断熱性はインフレーターマットに劣るものの、濡れた地面や凹凸の多い場所でも使用でき、破損の心配がほとんどないため、過酷な環境でも安心です。
価格も比較的安価でコスパが高いため、サブマットや予備マットとしても人気です。
種類④ULマット
ULマット(ウルトラライトマット)は、極限まで軽量化された設計が特徴で、主に登山やロングトレイルを行う上級者に向いています。
薄型のフォームマットが多く、収納サイズも非常にコンパクトです。
その分、寝心地や断熱性は控えめで、快適性よりも軽量性と携帯性を重視したスタイルに特化しています。
軽さを活かしてバックパックの外側に取り付ける使い方も一般的で、荷物を極力減らしたいキャンパーには理想的な選択肢です。
座布団や背面パッドとしての兼用性もあり、汎用性の高さも魅力のひとつです。
キャンプマットの選び方

キャンプマットは種類が多く、それぞれに異なる特長があるため、選び方を理解しておくことが快適なキャンプの第一歩です。
どのようなキャンプスタイルを想定しているか(徒歩・車移動/夏・冬/ソロ・家族)を明確にすることで、最適なマットを選ぶ手助けになります。
本章では、キャンプマットを選ぶ際に重要な4つの観点について詳しく解説します。
初めて購入する方はもちろん、買い替えを検討している方にも役立つ内容です。
選び方①持ち運びやすさを考慮する
キャンプマットを選ぶ際には、移動手段に応じた持ち運びやすさを考えることが重要です。
徒歩でのキャンプや登山を行う場合は、軽量かつコンパクトに収納できるエアマットやULマットが向いています。
一方、車で移動する場合は、多少かさばっても快適性に優れるインフレーターマットを選ぶのが適しています。
収納サイズや重量は製品ごとに大きく異なるため、スペックをよく確認し、使用シーンに合ったタイプを選びましょう。
選び方②R値を確認する
R値とは、地面からの冷気を遮断する断熱性能を示す指標です。
数値が高いほど断熱性に優れ、寒冷地でも快適に使用できます。
春夏のキャンプではR値1〜2程度、秋冬や標高の高い場所では3以上が目安とされています。
R値が低すぎると、体温が奪われて寒さで眠れなくなる可能性もあるため、気温やシーズンに応じた選定が必要です。
製品によってはR値が明記されていない場合もあるため、メーカーサイトで事前に確認するのがおすすめです。
選び方③自分に合ったサイズを選ぶ
マットのサイズ選びは、快適な睡眠に直結する重要なポイントです。
体格に合っていないと、足元や肩がマットからはみ出してしまい、地面の冷気を受けやすくなります。
一般的には、身長プラス10〜15cm程度の長さ、肩幅よりもやや広めの幅が理想です。
寝返りを打つスペースや、ザックを枕代わりに使うスペースも考慮して選びましょう。
最近ではショートサイズやワイドサイズなど、用途に応じたバリエーションも増えており、自分のキャンプスタイルに合った製品を選びやすくなっています。
選び方④機能性を確認する
キャンプマットには、快適性だけでなくさまざまな機能が備わっている場合があります。
防水性や滑り止め加工、抗菌加工などが施されている製品もあり、使用環境に応じて機能性を重視することが快適な睡眠につながります。
また、空気の逆流を防ぐバルブ構造や、収納時の圧縮力が強いバンド付きタイプなど、細部の仕様もチェックポイントです。
特に長期のキャンプや雨天時の使用を想定している場合は、こうした付加機能が快適性を大きく左右します。
【種類別】おすすめのキャンプマット8選

キャンプマットは種類が多く、それぞれの特徴や使用感も異なります。
そのため、自分に合ったマットを選ぶには、実際の製品を比較しながら検討することが重要です。
ここでは、先に紹介した4種類のマット(インフレーターマット・エアマット・クローズドセルマット・ULマット)ごとに、特に評価の高い製品を厳選して紹介します。
価格帯や性能、使用シーンを考慮しながら、自分にぴったりの一枚を見つける参考にしてください。
インフレーターマット2選
インフレーターマットは、寝心地の良さと断熱性のバランスが魅力で、キャンプ初心者やファミリーキャンプにおすすめのタイプです。
設営が簡単で安定感があり、車でのキャンプや寒い時期の使用にも適しています。
ここでは、コールマンとWAQの人気モデルを紹介します。
キャンパーインフレーターマット シングルⅢ|Coleman

Colemanの「キャンパーインフレーターマット シングルⅢ」は、快適性と設営の手軽さを兼ね備えたモデルです。
厚さ3.5~5cmのウレタンフォームが地面の凹凸を吸収し、バルブを開くだけで自動膨張するため、初心者でも扱いやすい設計です。
収納時はややかさばりますが、車移動でのキャンプなら問題ありません。
信頼性の高いブランドであることから、初めてのマットとしても安心して選べる製品です。
インフレータブル式マット|WAQ

WAQの「インフレータブル式マット」は、厚さ8cmという圧倒的なクッション性を持ちながら、比較的コンパクトに収納できる点が特徴です。
ダブルバルブ構造により、空気の出し入れがスムーズにでき、撤収も手間取りません。
価格も抑えめでコスパに優れているため、ソロキャンプからファミリーキャンプまで幅広く対応できます。寝心地を重視する方におすすめの1枚です。
エアマット2選
エアマットは軽量かつコンパクトに収納できるのが大きな魅力で、登山やバックパックキャンプなど荷物を減らしたいシーンにぴったりです。
空気の量を調整することで、自分好みの硬さに設定できる柔軟性もあります。
ここでは、デザイン性と性能を兼ね備えた2製品を紹介します。
SOTONE NO SASOI(S)|DOD

DODの「SOTONE NO SASOI(S)」は、軽量でコンパクトな構造が魅力のエアマットです。
独特なネーミングと遊び心のあるデザインで人気を集めており、ソロキャンパーや女性キャンパーにも親しみやすい印象です。
厚みが4.5cmとしっかりあり、地面の硬さを感じにくい設計になっており、快適な睡眠をサポートします。
持ち運びやすさとデザイン性を重視する方に最適です。
コンフォートエアーマットレス S|Coleman

Colemanの「コンフォートエアーマットレス S」は、家庭用マットレスに近い使用感が得られる厚みのある設計で、キャンプでも自宅のような寝心地を求める方におすすめです。
やや重量と収納サイズはありますが、そのぶんクッション性が高く、横になったときの体の沈み込みが非常に自然です。
空気を好みの硬さに調整できる点も使いやすく、快適性重視の方に最適なモデルです。
クローズドセルマット2選
クローズドセルマットは、扱いやすさと耐久性に優れたモデルが多く、コストパフォーマンスも高いのが特徴です。
破損の心配が少ないため、予備用やサブマットとしても人気があります。
ここでは、定番のTHERMARESTと人気上昇中のNEMO製品を紹介します。
Zライトソル|THERMAREST

引用:サマーレスト公式
THERMARESTの「Zライトソル」は、Z型に折りたためる構造が特徴の軽量クローズドセルマットです。
表面にはアルミ加工が施されており、地面からの冷気を効率的に遮断できます。
非常に丈夫で長く使えるため、登山やバイクキャンプなどでも広く活用されています。
重量や耐久性を重視するユーザーには定番ともいえる1枚です。
スイッチバック レギュラー|NEMO

NEMOの「スイッチバック レギュラー」は、快適性と軽量性のバランスが取れたクローズドセルマットです。
凹凸構造が体圧を分散し、地面の硬さを緩和してくれるため、従来のマットよりも寝心地が向上しています。
カラーリングもスタイリッシュで、デザインにこだわるユーザーにも支持されています。
Zライトソルとの違いを比較して選ぶのもおすすめです。
ULマット2選
ULマット(ウルトラライトマット)は、軽量かつ携帯性に優れた設計で、ミニマリスト志向のキャンパーや登山者に最適です。
快適性は控えめながら、装備を徹底的に軽くしたい方にとって理想的な選択肢となります。
ここでは、ULスタイルの代表格である2製品を紹介します。
ULPad15+|山と道

引用:山と道 U.L. HIKE & BACKPACKING
「山と道」の「ULPad15+」は、重量わずか100g台という超軽量マットで、ULキャンプや登山で定評があります。
マットとしての機能に加え、ザックの背面パッドや座布団など多用途に使えるのが魅力です。
収納性も高く、外付けしても邪魔にならないサイズ感です。
Trail mat 100|EVERNEW

EVERNEWの「Trail mat 100」は、ロールタイプの軽量マットで、バックパックの外側に取り付けて運べる構造が特徴です。
シンプルながら十分な耐久性を持ち、硬めの地面でも安心して使用できます。
ULスタイルを志向する方にとって、機能性とコストのバランスに優れた選択肢としておすすめです。
まとめ
キャンプマットは、種類ごとに特性や適した使用シーンが異なるため、選び方ひとつでキャンプの快適さが大きく変わります。
寝心地を重視するならインフレーターマット、軽さを優先するならエアマットやULマット、耐久性とコスパを求めるならクローズドセルマットといったように、自分のキャンプスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
本記事で紹介した選び方のポイントやおすすめ商品を参考に、自分にとって最適なマットを見つけ、快適なアウトドアライフを楽しんでください。