CAMPINGCAR LIFE

2023.04.14

【けん引免許不要】小型キャンピングトレーラーでお手軽快適な間取りを手に入れよう!

最終更新日: 2023.04.14

「いつも乗ってるクルマが大好きなんだけど、キャンピングカーも体験をしたい!」。そんな人におすすめなのがキャンピングトレーラーです。

国内でも人気が出てきて、2022年の新車・中古輸入車販売台数はともにトレーラーがトップ。国産モデルもラインアップが増えてきました。

今回は、そんなキャンピングトレーラーの魅力に迫ってみたいと思います。けん引免許不要のキャンピングトレーラーも6つご紹介いたしますので、モデルを探すときの参考にしてみてくださいね。

キャンピングトレーラーってどんなクルマ?

国内ではまだまだキャンピングトレーラーは少数派。でも、海外ではポピュラーな存在で、多くの人に親しまれています。

その歴史は古く、1931年には上の写真のモデルが登場しています。ドイツで初めて作られたキャンピングトレーラーでした。

インテリアはシンプルですが、ポップアップ式で快適なリビングが広がります。このクルマでピクニックなどを楽しんだのでしょう。

ユーザーのオーダーを受けて生産されたモデルがこちら。1939年式で1973年まで30年以上乗り続けられてきたそうです。

流線型の美しいボディ、湾曲させた木造フレーム、開閉式窓、リフトルーフなど、ファクトリーモデルとして完成されているのに驚きます。

このように、新しく広まってきたモータリゼーションのなかで、クルマを使って旅をするために生まれたのがキャンピングトレーラーでした。

キャンピングトレーラーの優れているポイント

長い歴史によって進化を遂げたキャンピングトレーラー。そこには優れたポイントがたくさんあるのです。

  • エンジンがないのでメンテナンスや故障が少ない
  • 立って歩けるような広い居住空間を手に入れられる
  • 今乗ってるクルマ・最新モデルのクルマで利用できる
  • トレーラはそのままでクルマだけを乗り換えることが可能
  • キャンプ場などで切り離せば、クルマだけで周辺をドライブできる
  • 室内空間の広さの割に、キャンピングカーより安価

このような理由でキャンピングカーが選ばれているようです。

キャンピングトレーラーに必要な免許は何?

キャンピングトレーラーをけん引する時、特別な免許が必要なのでは? と思っている人は多いようです。

もちろん大きなモデルは、けん引免許という免許が必要になります。でも、最近ではけん引免許不要のモデルもたくさんあります。

けん引免許が必要ないキャンピングカーの条件は

車両総重量750㎏以下

のモデルです。

キャンピングカーの展示会に行くと、免許不要!などのポップが付いていることに気づくと思います。その基準は車両総重量だったのです。車両総重量750㎏であっても、キャンピングトレーラーは快適です。

けん引免許不要のキャンピングトレーラー6選

2023年2月に開催されたジャパンキャンピングカーショーの会場でもたくさんのモデルが展示されていました。今回は、展示されていたキャンピングトレーラーの中から、6つピックアップしてご紹介いたします!

NIEWIADOW インディアナ300L VIP1.0

キャンピングトレーラーを数多く扱うインディアナ・RVの自社オリジナルモデル。ポーランドのニワドーというメーカーが作っています。

ボディサイズは4500×2050×2550㎜。国内でも運転しやすいサイズ。車両重量は670㎏なので、けん引免許不要モデルになります。

カセットガス供給器セット、灯油式FFファンヒーター、ソーラーチャージャーなどが標準装備された充実の内容です。

Scamp RODEO MINI TYPE Ⅰ

アメリカンテイストあふれるスキャンプは世界中で親しまれています。YouTubeでもよく見かけるのではないでしょうか。

4040×2060×2500㎜のボディに機能的な設備が整っています。温水シャワーやクーラーまで標準で搭載されていました。

コンパクトにまとめられたキッチンが、なんともアメリカンな雰囲気。サイズを感じさせない心地よい空間です。

ケイワークス TRAIL WORKS mini

ハイエースなどのバンコンタイプキャンピングカーを扱うケイワークのニューモデル。国産モデルのトレーラーはまだまだ珍しい存在です。

全幅1934㎜で2m以下で作られていて、軽自動車でけん引するとちょうどいいサイズ感。就寝定員は4名も確保されていました。

既存モデルTRAIL WORKSの快適な環境をコンパクトにまとめています。オプションで家庭用エアコンなども取り付け可能です。

Beachy 360

見た目は大きく感じますが、軽量設計で車両重量は750㎏のキャンピングトレーラーです。ドイツで生まれ、キャンピングトレーラー先進国らしい上質な作りを感じます。

リアゲートが大きく開き、アウトドアのギアなどをたくさん積み込めるレイアウト。アクティブなユーザーにピッタリ。

インテリアはカジュアルなデザインで、最新のヨーロピアンスタイル。洗練されたデザインでリラックスできるのではないでしょうか。

Hppiercamper HC-1

こちらはモジュール式で、自由にレイアウトをアレンジできるキャンピングトレーラー。ドンガラ状態で499㎏という超軽量設計を実現しました。

インテリアの家具はすべて取り外すことができます。キッチンやテーブルを外に出して、キャンプを楽しむことも可能。アレンジで色々と楽しめます。

床もモジュール化されているので、レイアウト変更も楽々。使い方に合わせて、アレンジする、新しいスタイルです。

JAYCO Jay Flight SLX 184BS

最後にけん引免許が必要なモデルも紹介します。ボディの横が外側に広がるスライドアウトを搭載しています。

このサイズになると、広々としたリビングとマスターベッドルームの存在が圧巻。トイレとシャワーが別々に区切られていたり、スペースに余裕があります。

スライドアウトしたスペースはそのままリビングスペースとして利用します。キャンピングトレーラーの中央にスペースができて、住宅のような感覚です。

おわりに

キャンピングトレーラーは運転に少しコツが必要です。でも、その広さ、メンテナンスの少なさ、長年楽しめることを考えると、魅力的な存在といえるでしょう。さらに、比較的価格も安く、マイカーをそのまま使えるのもポイントになります。

キャンピングカーに興味を持っているのであれば、キャンピングトレーラーを検討してみるのもいいのではないでしょうか。

渡辺圭史

1971年生まれ。アウトドアメーカー、クルマ系出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。その後、フリーランスとなり、アウトドア、クルマ系の媒体で執筆。日々のカーライフを@keishi1971で発信中。