CAMPINGCAR LIFE

2023.03.17

夫婦2人、キャンピングカーの水タンクのリアルな使用感をご紹介

最終更新日: 2023.03.17

家を断捨離し、中古キャンピングカーに住んで5年。ガタガタGOGOのやまがた夫婦です!我が家の場合、移動する家であるキャンピングカーは、終わりを決めない車旅をするために「トイレ、シャワー完備」の車両を選び、リアルに毎日生活しております。

今回はそんな私たちだからこそお話できる「キャンピングカーで生活するための水」について、ご紹介していきたいと思います!

清水タンク、温水タンク付きのキャンピングカーを選んだ理由

今や「車旅」といえば、出先に入浴施設もあります。中には低価格で使用できるネットカフェなどを利用するユーザーも多くいます。そんな中、なぜ我が家はシャワー付きのキャンピングカーを選んだのか。

この答えは、ズバリ「毎日の入浴料を節約したい」からです。
また、私の体調の兼ね合いで(湯気が苦手なため)、シャワー搭載のキャンピングカーを選びました。

実際にシャワーを搭載している私の周りの友人は、マリンスポーツを楽しむユーザーやペット旅をしているユーザーが多いです。時と場所を選ばずシャワーができる環境を求める人は、シャワーを搭載している車両を選びやすい傾向にあるそうです。

我が家は家のシャワー同様に、温水シャワーを使用しています。ただしキャンピングカーの水タンクに入っている量の水しか使えないため、一般の家のように「蛇口をひねれば永久的に水が出てくる」訳ではありません。そのため、キャンピングカーに住むようになってから「資源は有限」という意識が高まりました。節水については、後ほどゆっくりご紹介します。

そしてマリンスポーツと、ペット旅。こちらは、アクティブに外遊びを楽しむ派のユーザーさんのパターンです。海で遊んだ際の砂や海水、そしてワンちゃんがドッグランなどで遊んだ際、汚れを車外で落とす目的で、シャワー搭載の車両を選ばれています。

車内を汚さないために、車外で汚れを落とす。キャンピングカーは移動する家なので、理にかなっていますよね。

キャンピングカーの水タンクの装備と用途について解説!

我が家のキャンピングカーに搭載されているタンクは3つ

ポリタンクの写真

我が家のキャンピングカーは、常温の水を溜める清水タンク80Lと、別に温水を作れるタンク20Lのタンクが搭載されています。しかし、合計100Lの綺麗なお水のタンク量に対して、排水タンクは80Lのため、排水が溢れないようにする必要があります。

我が家のキャンピングカーのタンクは備え付けタイプなので車外への持ち出しはできませんが、車両によっては、ポリタンクを導入しています。備え付けかポリタンクかは、ビルダー(キャンピングカー製造会社)もしくは車両によって異なります。

ポリタンクは車内外に持ち運びができるので、旅先で湧水を汲むのと相性がいいです。またアウトドアの場ではタンクを車外に出す使い方もできるので、その都度車内に戻って水を使う必要がないため、より楽ができます。

備え付けの場合、ホースなどを使って車外の給水口から水を入れます。すると清水タンクに水が溜まり、車内からスイッチで温水タンクに送水します。温水タンクに溜めた水は、必要なときにボイラー(電熱式)の電源を入れて温水を作る、という仕組みです。

車外でシャワーを使う前提で、レイアウトされた車両もあります。これは車外からドアを開け、ホースを外へ伸ばせる仕組みです。この場合はタンクを外に運んでシャワーを使う必要がないので、楽です。

このように、水タンク1つ選ぶにしても、購入後の使い方をイメージすることをおすすめします。

使用用途は「洗顔・自炊・シャワー」

シンクの写真

我が家では朝から夜まで大活躍の水タンク。朝は起床後に洗顔に歯磨き、朝ごはんを作って食器洗い。昼食は簡単にすませますが、夕食は食材の下ごしらえから調理、そして洗い物。夜はシャワーを浴びます。そして日中はトイレの後に手を洗うので、水を使わない日はありません。

このように動かない家同様に、日常生活の中で水を使っています。ただし資源は有効なので、常に節水を意識して、ケチケチ使うようにしています。

そして節水しながらも家での生活と変わらない生活をしていて、100Lの水で夫婦2人生活の3日半分がまかなえます。「3日半」というのは、4日目はシャワーがひとり分で終わってしまうため、我が家では「100L=3日分」と意識して生活をしています。

令和元年度の東京都水道局による調査では「1人あたり1日に平均214リットル程の水を使用している」と発表されているので、優秀な節水具合だと自負しています。

シャワー1回あたりの使用量

シャワーの写真

一度に使う水の量では最大量の、シャワー。シャワー次第で水の残量は大きく変わります。

私はキャンピングカーライフを始めるにあたり、髪を短くしました。肩甲骨まであった髪を肩につく長さにカットし、さらに最近はショートカットにハマっています。肩丈、ショートで一度のシャワーに使う水の使用量は4L。しかし、私よりも髪が短い夫の一度のシャワー使用量は8Lです。

以前「1人あたりの1日の水使用量を教えて欲しい」という質問をいただいたことがあります。が、髪の量や体の表面積によって水使用量が異なるので参考にならないため、一概に「1人◯L使うよ、100Lで何日分をまかなえるよ」とは言えませんが、単純に髪が短い人よりも長い人の方が、小柄な人よりも大柄な人の方が、シャワーの水使用量は比例して多くなることが分かりますね。

キャンピングカーのシャワーを旅先で使う目的があるのなら、事前に家の駐車場などでタンクの水量が何日分の生活をまかなえるか、実験しておいた方がよいでしょう。そうすることで、単純に旅先だけでなく有事の際にも、使用量の目安が分かった方が安心感にもつながりますよね。

節水のコツを掴んでタンクの水を上手に使おう

ここからは、我が家流の節水をご紹介します。たったこれだけのことですが、これだけで7回分のシャワー(+その他シンクで使用する水)を確保できています。ぜひ参考にしてください。

節水方法① お皿洗いで出来る節水術

食器を洗う場合、油物は事前に汚れを拭き取ってから、洗剤水を入れておきます。お米などのこびりつく系の汚れは、水を入れて置いておきます。一見、器いっぱいの大量の水を使うように見えますが、汚れを浮かすことで水圧に頼らず汚れを落とせるので、洗い直しもいりません。原始的ですが、これが一番理にかなっているということですね。

節水方法② シャワー使用時の節水術

一番使用量の多いシャワー。まず頭からシャワーを浴びておきます。頭から肩、そして体へと水が流れるので、濡れた髪・体の上から順番に石鹸類を泡立てて洗います。そして最後に頭から一気に全身分の泡を洗い流します。また冬場は体が冷えがちなので、首の後ろを入念に温めるために長めにシャワーを浴びますが、それでも水残量には余裕があります。

タンク搭載の気になるデメリット

キャンピングカーに水タンクがあると、キャンプ場などでいちいち炊事場に行かなくていいですし、混んでいる温泉施設に行くのが面倒なときにも、車内でさっぱりできます。私のような温泉が苦手な人には、車内で清潔を保てるので、ありがたい設備と言えるでしょう。

さて、気になるのは水タンクを搭載するデメリットではないでしょうか。
はっきり言って、水タンクを搭載するにあたって、デメリットはあるといえます。

たとえば、我が家のような備え付けのタンクの場合です。タンクから蛇口に水を送るためにポンプが内蔵されているのですが、このポンプがネックになります。我が家の場合、5年ですでに2回の交換をしています。というのも、ポンプには当たり外れがあるとのことで、新品のポンプに交換してすぐに故障した経験があるため、デメリットだと感じています。

ポンプの写真

続いて使用頻度が関係するデメリットです。
よく「タンクから蛇口までのホース部分に藻が生える」という話を聞きます。こちら、比較的ポリタンクの車両のユーザーさんから聞きますが、使用頻度の低さも関係しているようです。

どういうことかというと、使用頻度が低いとホース内の水の動きが悪く、ホース内に溜まった水部分に藻が生えてしまうということです。なので使用頻度が低い場合は、旅から帰ってから次回使用するまでの間は水を捨てて、タンク・ホース内を乾燥させておくのがよいでしょう。
また、藻が生える環境「温度・太陽光が当たるのを防ぐ」など、環境を整える必要があります。

これを手間と感じるなら、デメリットになりそうです。

おわりに

「キャンピングカーにシャワーは要らない」という人が多い中、一定数はシャワーを完備した車両を求めるユーザーが増えてきています。せっかくの装備なので、特徴を理解し、最大限活用できるように使えると素敵なキャンピングカーライフが送れることでしょう。

ただし今回ご紹介したのは、あくまでも我が家版です。ケチケチ節水して3日半分を確保するのではなく、一度のシャワー使用量を増やして満足度を高めるのも、また選択です。

節約が正解でも正義でもないので「自分はどういう使い方をしたい、だから欲しいor要らない」を考え直すきっかけになりましたら幸いです。

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YouTubeやキャンプカーマガジンでおなじみのやまがた夫婦。
キャンピングカーに住んで日本一周を満喫中。
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