CAMPINGCAR LIFE

2025.03.27

軽トラ車中泊の完全ガイド|幌(ほろ)・シェル・モバイルハウスの選び方

最終更新日: 2025.03.27

「軽トラで車中泊」 ― 近年、手軽に始められるアウトドアスタイルとして注目を集めています。軽トラックは、コンパクトで運転しやすく、費用を抑えて車中泊を楽しめるのが大きな魅力です。しかし、いざ始めようとすると、「幌(ほろ)・シェル・モバイルハウスのどれがいいの?」と迷ってしまうこともあるでしょう。この記事では、軽トラ車中泊の3つの方法(幌・シェル・モバイルハウス)を徹底比較し、それぞれの特徴を分かりやすく解説します。

軽トラ車中泊の魅力と3つのスタイル

出典:STYLEWAGON

軽トラで快適に車中泊をするためには、荷台の活用が必須です。
低コスト・カスタマイズ性の高さ・手軽さが魅力の軽トラ車中泊には、大きく分けて3つのスタイルがあります。

  • 幌を使った簡易車中泊 … シンプルで低コスト
  • シェル(軽トラキャンパー)を活用 … 断熱・居住性アップでより快適に
  • モバイルハウス化(本格改造) … 長期滞在も可能な本格仕様

それぞれの特徴を比較し、あなたに合ったスタイルを見つけましょう。

【選択肢①】幌を使った簡易車中泊

出典:楽天

費用を抑えて軽トラ車中泊を始めたい人にぴったりなのが、幌を活用した方法です。軽トラの荷台に幌を設置することで、雨風をしのぎつつ簡易的な寝床を確保できます。設置が簡単でDIYカスタマイズも可能ですが、断熱や防犯対策をしないと快適に過ごしにくい点には注意が必要です。


幌とは?軽トラ荷台を覆うカバーの種類と活用方法

幌は、軽トラの荷台を覆うカバーで、簡易的な居住空間を作るためのアイテム です。市販品は手軽で耐久性があり、DIYはコストを抑えられるなど、それぞれにメリットがあります。

▶ 幌の種類と特徴

幌を使うメリット・デメリット

幌車中泊の快適化ポイント

▶ 寝床の工夫

  • 厚めのマットを敷く ( 荷台の硬さを和らげ、快適な寝心地を確保)
  • 折りたたみ式ベッドフレーム (収納スペースを確保しつつ、快適性アップ)

▶ 温度調整(断熱・防寒対策)

  • 夏場:銀マットや遮熱シートを活用
  • 冬場:厚手の毛布・寝袋を使用

▶ 防犯・プライバシー対策

  • 目隠し効果のある幌を選ぶ(外から車内が見えにくいもの)
  • カーテン・シェードを活用(プライバシー保護&防犯強化)

まとめ:幌車中泊は手軽で低コスト、断熱・防犯対策が快適さのカギ

幌を活用した車中泊は、手軽さと初期費用の低さが最大の魅力です。
「まずは簡単な方法で軽トラ車中泊を試してみたい」という人には、最適な選択肢でしょう。

【選択肢②】シェル・荷台カスタムで快適化

出典:JAM Carry House

幌車中泊よりも快適性を重視したい人には、シェル(軽トラキャンパー)がおすすめです。シェルを荷台に取り付けることで、断熱性・防音性が向上し、快適に車中泊ができます。


シェルとは?軽トラ荷台を快適空間に変える方法

シェルとは、軽トラの荷台に取り付ける箱型のカバーのことで、より快適な居住空間を作れるのが特徴です。

▶ シェルの種類と特徴

シェルを使うメリット・デメリット

シェル車中泊の快適化ポイント

▶ 寝床の工夫

  • ベッドを固定設置し、収納スペースを確保
  • 防振マットやクッションを敷き、快適性を向上

▶ 温度調整(断熱・換気対策)

  • シェル内部に断熱材を施工
  • 換気用の小型ファンや窓を設置

▶ 収納・レイアウト工夫

  • 棚や収納ボックスを活用し、荷物を整理
  • 折りたたみ式のテーブル・椅子を活用

まとめ:シェル車中泊は快適性を重視したい人向け

シェルを活用することで、幌車中泊よりも断熱・防音性に優れた環境を作ることができます。取り外しも可能なため、汎用性と走行性を維持しながら、快適性の高い車中泊を目指す人におすすめな選択肢でしょう。

【選択肢③】モバイルハウス化(本格改造)

出典:オートスピリット

軽トラ車中泊の中でも、居住性を最優先にするならモバイルハウス化が適しています。

「荷台にキャビンを設置し、小さな家のような快適空間を作れば、長期滞在や快適な車中泊ができます。ただし、コストの高さや法規制、重量制限には注意が必要です。

 モバイルハウスとは?軽トラを動く家にする方法

モバイルハウスとは、軽トラの荷台に小屋やコンテナを固定し、キャンピングカーのような居住空間を作る方法です。荷台スペースを居住空間として作り込むことで、ベッド・キッチン・電源設備を備えた「動く家」を実現できます。

▶ モバイルハウスの種類と特徴

モバイルハウスのメリット・デメリット

モバイルハウスは自由度が高い一方で、制作コストがかかるほか、法規制や車検の条件をクリアする必要があります。

モバイルハウスの快適化ポイント

▶ 内装・レイアウトの工夫

  • ベッド・キッチン・収納スペースを一体化し、コンパクトに配置
  • 木材や断熱材を活用し、寒暖差に対応

▶ 電源・設備の充実

  • サブバッテリーを設置し、電源を確保(LED照明・USB充電対応)
  • 換気扇・断熱カーテンを活用し、結露・湿気対策

▶ 法規制を遵守するための確認ポイント

  • 荷台の積載重量を守る(過積載に注意)
  • シェル部分の固定方法が道路交通法に適合しているか確認

まとめ:モバイルハウスは「動く家」を作りたい人向け

モバイルハウスは、DIYで作りこむ人が多いのも特徴です。ただし、法的規制や重量の問題があるため、しっかり計画を立てる必要があります。

どの方法が最適?目的に合った軽トラ車中泊スタイルを見つけよう

これまで紹介した幌・シェル・モバイルハウスの特徴を一覧で比較しました。

車中泊スタイルの比較表

それぞれにメリット・デメリットがあり、用途や予算に応じて最適なスタイルが異なります。まずは簡単なものから始めて、自分に合ったカスタマイズをしていくことも、軽トラ車中泊の醍醐味と言えるでしょう。

この記事を参考に、あなただけの軽トラ車中泊ライフを楽しんでみてください。

CAM-CAR | キャンカー編集部