CAMPINGCAR LIFE

2026.09.16

車での日本一周は4つの方法から選ぶ|ルート・日数・費用の考え方を徹底解説

最終更新日: 2026.09.16

車で日本一周をするには、どのくらいの距離を走り、何日・いくらかかるのでしょうか。日本一周には一律の定義がなく、工程や目的によって旅の規模は大きく変わります。

この記事では、4つの日本一周パターンをご紹介。さらに、主要4島を1人で巡る旅をモデルケースに、距離と日数の考え方、費用、必要な準備を解説します。日本一周の実際の規模を知りたい人にも、具体的に計画したい人にも役立つ内容です。

車で日本一周する4つのパターン

車で日本一周するといっても、巡る範囲や目的によっていくつかのパターンがあります。

代表的な巡り方は、本州のみ、主要4島、47都道府県、テーマ・目的地型の4つです。

本州のみを巡るプランは、ほかのパターンと比べてシンプルな計画と少ない日数で済むのが特徴です。一方、主要4島や47都道府県を巡る場合は、北海道へのフェリーや沖縄への移動方法を考える必要があります。

費用も巡る範囲が広いほど増える傾向です。旅行日数や高速道路の利用、車中泊の割合によって大きく変わります。テーマ・目的地型は設定次第で長くも短くもなるパターンです。

次からは、主要4島を海沿い中心に巡るルートを例に、走行距離や日数、費用を見ていきましょう。

日本一周にかかる走行距離とプラン別の日数

ここからは以下モデルケースを中心に具体的な情報を紹介していきます。

まずは、どのくらいの走行距離で何日程度必要なのか見ていきましょう。

主要4島を海沿いに周る場合の距離|約11,100キロメートル

日本一周を計画するうえでは、全行程の走行予定距離を把握しておくことが欠かせません。筆者が「Google Routes API」を活用し、北海道・本州・四国・九州を海沿い中心に一周するルートを計算したところ、走行距離は約11,100キロメートルとなりました。

宿泊先や立ち寄り地によって実際の距離は変わりますが、主要4島をぐるっと巡る場合のひとつの基準になります。この距離に、追加目的地までの往復距離を足していくと、具体的な計画ができあがっていきます。

なお、このパターンでは、本州と北海道の往来にカーフェリーの利用が必要です。キャンピングカーなどの大きな車両は、全長やけん引の有無によって運賃や予約方法が変わる場合があります。利用する航路が決まったら、車検証で車両サイズを確認し、フェリー会社の料金と乗船条件を調べておきましょう。

車で日本一周する日数を目的別に比較

同じルートでも、日本一周の目的や旅の楽しみ方によって必要な日数は変わります。

11,100キロメートルを基準に目的別に必要な日数の目安を見てみましょう。

プラン走行距離の目安日程の組み方全体の期間
日本一周優先型1日約5時間 約250キロメートル週6日走行し、週1日休む。観光は最低限にする約50日
バランス型1日約4時間 約200キロメートル週5日走行し、週2日を観光や休養に充てる約80日
観光重視型1日約3時間 約150キロメートル走行日は週4日前後とし、残りを観光や休養に充てる約120日

※時速50キロメートルで走行した場合

日本一周を目的とするのか、観光を楽しみながら進んでいくのかで大きな違いがあります。プランに迷う場合は、予算や立ち寄りたいスポットを軸に組み立てていくとよいでしょう。

車で日本一周する費用の内訳と計算例

車で日本一周する費用は、走行距離だけでなく日数や旅のスタイルによっても変わります。ここでは、自家用車で1人、車中泊を中心に主要4島を巡る場合を例に、必要な費用の種類とプラン別の予算を見ていきます。

日本一周でかかる主な費用

費用区分主な項目増減する条件
出発前の費用車両点検、寝具、防犯・電源・季節装備持っている装備と車の状態
走行にかかる費用燃料、高速・有料道路、フェリー、整備・消耗品走行距離、実燃費、車両サイズ、利用区間
旅先でかかる費用食事、入浴、洗濯、日用品、宿泊、観光旅行日数、人数、車中泊の割合
旅行中も続く固定費自動車保険、通信、住居など旅行期間と契約内容

このうち、走行距離に応じて変わるのが燃料費、日数に応じて増えるのが食費や入浴費、宿泊費などです。燃料費は「走行距離÷実燃費×燃料単価」、滞在中の費用は「1日分の予算×旅行日数」をベースに計算できます。

3つのプラン別にかかる費用の目安

約11,100キロメートルを走る場合、実燃費15キロメートル/リットル、燃料単価170円(税込)/リットルで計算すると、燃料費は約12万5,800円です。さらに、次の条件を使って3つのプランの総額を比較します。

  • 食費:1日1,800円
  • 入浴・洗濯・日用品:1日600円
  • 有料宿泊:全日程の20%、1泊6,000円
  • フェリー・高速道路代:8万円
  • 走行中の整備・消耗品:5万円
  • 出発前の準備費:10万円
  • 予備費:10万円
プラン日数旅の変動費用観光費の目安総額の目安
日本一周優先型約50日約18万円3万円約67万円+固定費
バランス型約80日約29万円7万円約81万円+固定費
観光重視型約120日約43万円10万円約99万円+固定費

※計算例であり、日本一周にかかる費用の相場を示すものではありません。

総額には、燃料費、日数で増える費用、観光費のほか、フェリー・高速道路代、整備・消耗品、出発前の準備費、予備費を含みます。旅行中も支払いが続く住居費や通信費、自動車保険などは人によって異なるため、固定費として別に加えてください。

人数、車の実燃費、燃料単価、宿泊の割合を変えると総額も変わります。特にキャンピングカーなどの大きな車両は、燃料費とフェリー代を自分の車両条件に合わせて計算しましょう。燃料単価は、計画時に資源エネルギー庁の給油所小売価格を確認してください。

日本一周の費用を抑える5つのポイント

数十万円以上の出費が発生する日本一周では、支出を抑える工夫も大切です。まずは、必要経費と故障・予定変更に備える予備費を含めた最低予算を見積もり、旅全体で使える上限額を決めます。

そのうえで、以下のポイントを見ていきます。

ポイント計画で決めること条件・注意
1. 高速道路を使う区間渋滞回避、長距離移動、フェリー接続など、時間を優先する区間に絞る下道で増える燃料、時間、疲労も比べる
2. 高速道路を使う曜日・時間帯予定区間で使えるETC割引を調べる対象区間、車種、日付、登録、利用回数などの条件と制度変更を確認する
3. 車中泊の割合車中泊と有料宿泊の比率を決める悪天候、疲労、体調不良なら有料宿泊へ切り替える
4. 無料で車中泊できる場所を探す管理者が宿泊目的の車中泊を認めている場所を探す無料駐車と宿泊許可は別。利用日、時間、規則を公式情報で確認する
5. 自炊の割合自炊、購入食、外食の回数と予算を決める衛生、栄養、調理負担を考え、地域の食を楽しむ費用も残す

高速料金は、下道を選んだ場合の燃料と時間、運転疲労まで含めて考えるとよいでしょう。迂回の大きい道路では、高速代を払っても差額が少なく済むこともあります。

ETC割引は制度ごとに適用条件が異なるため、走行区間と日付をNEXCOなどの公式情報で確認してください。

車で日本一周する前にしておきたいこと

車で日本一周する場合は、長距離の運転や車中泊が続くことを想定した準備が必要です。

出発前に確認しておきたい宿泊場所、車の点検と装備、車中泊を試す重要性について解説します。

大まかな宿泊エリアと車中泊場所を決める

日本一周では、天候や道路状況によって予定が変わることもあります。すべての宿泊先を決める必要はありませんが、数日先までの宿泊エリアと車中泊スポットを調べておくと安心です。

候補は1か所だけでなく、満車や休業に備えて複数用意しておきましょう。車中泊できる場所が見つからない場合に備え、近隣のホテルやキャンプ場も調べておくと、疲れた状態で宿泊先を探さずに済みます。

なお、道の駅はドライバーが休憩するための施設です。疲労回復を目的とした車内での仮眠はできますが、駐車場を宿泊場所として利用することは一部を除き認められていません。車中泊をする場合は、RVパークやオートキャンプ場、管理者が車中泊を認めている施設を中心に探しましょう。

車を点検して必要な装備をそろえる

日本一周では、普段よりも長い距離を走行します。出発前に車の状態を確認し、気になる点があれば整備工場などで点検を受けておきましょう。

確認しておきたい主な項目は次のとおりです。

  • タイヤの空気圧、傷、摩耗、溝
  • エンジンオイル、冷却水、バッテリー
  • ブレーキ、ライト、警告灯、異音
  • 寝具、目隠し、換気用品
  • 電源、充電用品、防犯用品
  • 救急用品や季節に応じた装備

旅の途中でも、走行距離や車の状態に合わせてチェックすることが大切です。エンジンオイルやタイヤなどの交換時期が重なりそうな場合は、立ち寄れる整備工場も調べておくとよいでしょう。。

なお、冬季に寒冷地や山間部を走る場合は、冬用タイヤとタイヤチェーンを用意します。チェーン規制が実施されると、スタッドレスタイヤや4WD車でもチェーンが必要です。

装備が万全であっても、大雪が予想される日は無理に移動せず、延期や迂回を検討してください。

短期の車中泊でテストをおこなう

長期間の車中泊を予定しているのであれば、出発前に2〜3泊の車中泊を試しておきましょう。1泊なら我慢できる不便も、数日続くと大きな負担になることがあります。

実際に持っていく荷物を積み、次の点を確かめます。

  • 十分に眠れるか
  • 荷物の出し入れや寝床の準備をしやすいか
  • 車内の暑さや寒さ、音が気にならないか
  • 食事、入浴、洗濯、充電を無理なくこなせるか
  • 運転した翌日に疲れが残らないか

試した際の実燃費や1日の支出も記録しておくと、費用や日程をより現実的に計算できます。

車中泊を続けるのがつらいと感じた場合も、日本一周を諦める必要はありません。ホテル泊を取り入れる、旅行期間を短くする、本州だけを巡るなど、自分に合った楽しみ方へ調整しましょう。

まとめ:自分に合った方法で日本一周を楽しもう

車で日本一周するルートには、本州のみ、主要4島、47都道府県、テーマ・目的地型などの選択肢があります。どこまで巡り、旅先で何を楽しむかによって、必要な距離や日数、費用は変わります。

主要4島を海沿い中心に巡るケースでは、走行距離は約11,100キロメートルです。日数は旅の目的に応じて約50日から120日、費用は設定した条件で約67万円から99万円+固定費が目安となりました。

出発前には、車中泊できる場所を調べ、車の点検と装備の準備を済ませておきましょう。数日間の車中泊を試し、負担を感じた場合はホテル泊を取り入れたり、巡る範囲を変更したりする方法もあります。

旅の目的や楽しみを考えながら、あなたにとって安全で快適な日本一周を計画してみてください。

souharu

キャンピングカーを所有者し、豊富なビジネス経験をベースに、年間100本以上執筆。
法律・ビジネス・AI・車・介護など幅広いジャンルに精通している敏腕ライター。

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