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2026.02.26

移動式オービスに警察官はいる?仕組み・取り締まりの流れを徹底解説

最終更新日: 2026.02.26

道路に設置された箱型の見慣れない機械——それは移動式のオービスかもしれません。

移動式オービスは、生活道路(ゾーン30)や通学路でも利用される可搬式の速度取締装置です。

この機械について「近くに警察官はいるのだろうか」、「もし撮影されたらどうなるの」と疑問をもった人もいるのではないでしょうか。

この記事では、移動式オービスの仕組みや警察官の有無、取り締まりの流れまでをわかりやすく解説します。

移動式オービスの基礎知識

出典:読売新聞オンライン

移動式オービスは、近年全国で導入が進んでいる持ち運び式の速度取締装置です。

固定式オービスとは設置方法や運用の仕方が異なり、生活道路や通学路など狭い場所でも利用されるのが特徴です。

まずは、移動式オービスの基本的な仕組みや種類、どのくらいの速度で作動するのかを整理しておきましょう。

移動式オービスの仕組み

移動式オービスは、持ち運びが可能な速度違反自動取締装置です。

固定式と異なり、三脚などに設置して短時間で運用できるため、生活道路や通学路でも取り締まりがおこなえるのが特徴です。

日本では2016年3月、埼玉県警が国道17号線で本格運用を開始したのを皮切りに導入が進みました。その後、各地で配備が拡大し、2022年には全国47都道府県で導入が完了しています。

装置はレーダーやレーザーで車両の速度を測定し、基準を超えた場合に撮影・記録します。機材はコンパクトですが測定精度は高く、固定式にも劣らない能力を持つ装置です。

これまで、定置式速度取り締り(いわゆる”ネズミ捕り”)が難しかった狭い道路でも運用できることから、取り締まりの対象となる道路の幅は広がっています。

移動式オービスの種類|可搬式と半可搬式

移動式オービスには「可搬式」と「半可搬式」の2種類があります。

どちらも持ち運びを目的としていますが、サイズや設置方法、運用のしやすさに違いがあります。

可搬式は1〜2人でも運用できるコンパクトなタイプで、生活道路や通学路など狭い場所での取り締まりに向いています。設置や撤収が比較的短時間でおこなえる点も特徴です。

一方、半可搬式は安定性が高く、無人運用も可能なため、主要道路や広い区間での長時間稼働に利用されてきました。

しかし、運搬や設置に手間がかかることから、現在では利便性に優れた可搬式が中心となっています。

固定式オービスとの違い

固定式オービスは、高速道路や幹線道路に常設される無人型の装置です。

自動で運用される仕組みですが、設置場所が広く知られているため、特定の地点だけ減速するといった対応を取られやすい側面があります。

一方、移動式オービスは軽量で持ち運びが可能なため、生活道路や通学路などさまざまな場所で運用されます。

これまで十分に取り締まりが行き届かなかった事故リスクの高い道路にも対応できる点が特徴です。

設置場所が固定されていないことから、ドライバーに継続的な速度遵守を促す効果も期待されています。

速度超過の基準と作動の目安

移動式オービスが作動する具体的な速度は公開されていません。

インターネット上では「一般道で15km/h超過で撮影された」といった情報も見られますが、道路や地域によって差があるとされ、明確なラインは示されていないのが実情です。

移動式オービスは生活道路や通学路など、もともとの制限速度が低い場所でも運用されています。そのため、わずかな速度超過であっても取り締まりの対象となる可能性があります。

移動式オービスに警察官はいるのか

移動式オービスは、1〜2名の警察官で運用されるのが一般的です。

機器の設置や撤去が必要なほか、いたずらや転倒のリスクもあるため、人による管理を前提とした体制が取られています。

一方で、安定性の高い半可搬式を用いる場合などには、一定時間無人で運用されるケースもあります。ただし、基本的には警察官が関与する形で運用されていると理解しておくのが適切です。

なお、警察官が現場にいても、多くの場合は後日通知となります。

警察官の姿が見えない場合でも、取り締まりがおこなわれている可能性は十分にあるのです。

移動式オービスで違反するとどうなる?

移動式オービスで速度超過が確認された場合、その場で停止を求められるケースもあれば、後日通知となるケースもあります。

対応の流れは状況によって異なるため、あらかじめ理解しておくことが大切です。

ここでは、主なパターンと違反点数・罰則について整理します。

現場で違反切符を切られるケース

移動式オービスで速度超過が確認された場合、その場で停止を求められることがあります。

ネズミ捕り同様、近くや少し離れた場所に待機している警察官が、違反車両を安全な場所へ誘導します。

停止後は、違反内容の説明を受け、免許証の提示や必要書類への署名が求められます。

その場で手続きが進むため、違反の内容や今後の流れをすぐに把握できる点が特徴です。

後日通知が届くケース

移動式オービスでは速度超過が確認されても、その場では止められず、後日通知されることが多いと言われています。

この場合、車両のナンバーから所有者が特定され、出頭通知が登録住所に届きます。

その後の流れは次のとおりです。

  1. 通知が届く(目安は数日〜3週間程度)
  2. 指定日時に警察署へ出頭する
  3. 撮影画像の確認と違反内容の説明を受ける
  4. 供述書の作成
  5. 速度超過の程度に応じて青切符または赤切符が交付される

地域や事務処理の状況によっては、通知が届くまで1ヵ月前後かかることもあります。

通知が届いていることを確認したら、速やかに内容を確認することが大切です。

速度超過ごとの違反点数と罰則

速度超過の程度によって、付加される違反点数や処分内容は大きく異なります。

比較的軽い超過であれば交通反則通告制度の対象(青切符)となりますが、一定以上になると刑事処分(赤切符)に移行します。

以下は、一般道路における普通車の基準です。

一般道路では30km/h以上で赤切符となり、6点が付加されます。前歴がある場合は、これだけで免許停止となる可能性があります。

移動式オービスは生活道路や通学路、住宅街の抜け道などで運用されることも多いため、比較的軽度の速度超過でも取り締まりの対象となることは理解しておきましょう。

移動式オービスのよくある質問

移動式オービスについては、「レーダー探知機は反応するのか」「どこに設置されやすいのか」など、気になる点が多くあります。

ここでは、特に問い合わせの多い疑問に対してわかりやすく解説します。

レーダー探知機が効かないって本当?

移動式オービスは、従来のレーダー式だけでなく、レーザー式の機器も使用されています。レーザー式の場合、従来型のレーダー探知機では反応しないことがあります。

最近はレーザー対応の探知機も販売されていますが、測定の仕組み上、反応してから減速しても間に合わないケースもあります。

探知機だけに頼るのではなく、制限速度を守ることが基本です。

設置されやすい場所ってどこ?

移動式オービスは、生活道路や通学路、事故が多発している区間などに設置される傾向があります。特にゾーン30など、もともと制限速度が低く設定されている道路では注意が必要です。

固定式と異なり、設置場所は一定ではありません。工事区間やイベント開催時など、一時的に交通環境が変わる場所で運用されることもあります。

予告されることもあるって本当?

都道府県警によっては、取り締まり重点路線や実施期間を事前に公表することがあります。
ただし、具体的な日時や正確な設置場所が明示されるとは限りません。

また、予告があるからといって、その場所以外では取り締まりがおこなわれないわけではありません。あくまで注意喚起の一環と考え、日常的に速度を守る意識を持つことが大切です。

まとめ|移動式オービスは日常の運転を見ている

移動式オービスは、固定式とは異なり、生活道路や通学路などさまざまな場所で運用されています。
警察官が近くにいる場合もあれば、無人で撮影のみをおこなう場合もあり、その運用形態は一様ではありません。

違反をした際に警察官がいる場合でも、多くは後日通知となります。姿が見えないからといって、取り締まりがおこなわれていないとは言い切れないのです。

実際、移動式オービスの導入拡大により、千葉県では2021年1月〜4月の検挙数が前年同期比で約6.6倍に増加しました。これは、これまで取り締まりがおよびにくかった道路にも運用が広がっていることを示しています。

移動式オービスの仕組みを理解することは大切ですが、それ以上に重要なのは、場所にかかわらず制限速度を守る意識を持つことです。

CAM-CAR | キャンカー編集部

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