CAMPINGCAR LIFE

2026.01.14

車上生活の住民登録ってどうすればいいの?そんな悩みを解決します

最終更新日: 2026.01.14

「バンライフ」という言葉は広く使われるようになりましたが、車上生活はその中でも、より踏み込んだライフスタイルです。

趣味としての車中泊や長期旅行とは異なり、アパートや自宅を引き払い、生活の拠点そのものを車に移す。それが車上生活です。

キャンプや旅には「終わり」があります。しかし車上生活には、基本的に終わりがありません。毎日が車中泊であり、車がそのまま自宅になります。

不便さは確かにありますが、時間・場所・人間関係に縛られない自由は、
それを上回る魅力として多くの人を惹きつけています。

この記事では、そんな車上生活をしたい人に気を付けなければならない点をわかりやすく解説します。

車上生活の魅力

どこへ行っても「帰宅」できる暮らし

車上生活では、移動した先がそのまま自宅になります。「家に帰る」という行為そのものが消え、行動の選択肢が大きく広がります。

旅先で良い店を見つけたら、そのまま飲む。終電も、タクシー代も気にする必要はありません。車に戻れば、そこがベッドであり、リビングです。

移動と生活が完全に一体化することで、日常と非日常の境界がなくなっていきます。

人間関係のストレスから距離を置ける

車上生活では、固定した近所付き合いがほぼありません。もちろん、駐車場所のマナーや周囲への配慮は欠かせませんが、人間関係の摩擦からは距離を取ることができます。

日々の生活において、「誰にどう見られるか」を気にする必要がなくなるのは、精神的にも大きな解放感があります。

季節とともに移動するという贅沢

車上生活では、季節に合わせて「住む場所」を選ぶことができます。

実際に、春になると静岡を出発し、関東、東北、青森へと桜を追いかけて北上する車上生活者もいます。自然のリズムに合わせて暮らす。
それは、現代ではむしろ贅沢な生き方と言えるかもしれません。

車上生活に住民登録は必要?

車中泊できる車さえあれば、車上生活は今日からでも始められそうに見えます。

しかし、ほぼすべての人がぶつかる壁があります。それが 「住民登録」と「住民票」 の問題です。

住民登録ができていない状態では、行政上は「居住実態がない人」と判断され、日常生活に重大な支障が出ます。自由な暮らしを続けるためには、この現実から目を背けることはできません。

住民登録とは何か

住民登録とは、住民基本台帳法に基づき、人が「実際に居住している場所」を市区町村が把握・管理する制度です。

関連法令

  • 住民基本台帳法 第5条 市町村は、住民に関する事項を住民基本台帳に記録しなければならない
  • 住民基本台帳法 第22条 住所を定めた日から14日以内に転入届を提出する義務

▶ 参考:総務省「住民基本台帳制度」
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/daityo/

住民登録は以下の行政サービスの前提になります。

  • 国民健康保険・国民年金
  • 選挙権
  • 各種行政証明書の発行
  • 運転免許証・マイナンバーカードの更新
  • 銀行口座・クレジットカード契約

住民登録ができない状態は、行政上「存在しない人」に近い扱いとなり、日常生活のあらゆる場面で支障が出ます。

なぜ「車」では住民登録できないのか

住民登録には、「実態のある居住地」 が求められます。行政が確認する主なポイントは次の3点です。

  1. 本人が管理・使用できる場所であること
  2. 居住可能な「建物」であること
  3. 生活実態を証明できること

キャンピングカーやバンは、移動可能な車両であり「建物」とは認められません。そのため、車そのものを住所として住民登録することはできないのです。

住民登録をするための確認事項

「住民登録」をして「住民票」の発行を受けたり各種行政サービスを受けるには、住所や世帯構成などの情報を市区町村の役所に届け出て記録してもらうわけですが、その時、住んでいる「実態のある居所」が必要になります。

賃貸や所有によって土地や場所を占有、管理できているか?

まず、その住所地が住民登録の申請者の管理下にあるものか?
そこを問われます。他人の所有地や空き地を勝手に住所地にすることはできません。

居住可能な建物があるか?

土地や場所の占有が認められても、建物がなければ居住可能とはみなされません。
寝泊まりできる何らかの建物が必要です。
ですから、駐車場を借りたり所有したりしていても、建物がなければ住民登録はできません。
それじゃ、駐車場にキャンピングカーやバンを置けばいいんじゃないかな? と考えたあなた、惜しいです。
でっかい「トレーラーハウス」なら、住居として認められたりするのですが、キャンピングカーやバンタイプの車両では、構造上の基準を満たさないので、「認めてもらえません」、

人が住んでいる場所か?

建物があるだけでは「そこに人が住んでいる」証明にはなりません。水道光熱費や公共料金の支払いの領収書など、「生活の実態があることを証明」できるものが要求されます。

というわけで、普通にアパートや自宅に住むなら簡単にクリアできることが、車上生活には高いハードルになっているわけです。

住民登録は実際にどうすればいいの?

現在の住居を維持する

最も確実でトラブルの少ない方法です。
費用はかかりますが、
行政・金融・仕事面での連続性を保てます。

格安賃貸に切り替える

実際に住まない前提であれば、最低限の条件を満たす物件で十分です。家賃を抑えながら住民登録を維持できます。

住所利用が可能なシェアハウス

近年増えている、「住所のみ利用可能」なシェアハウスは車上生活者にとって現実的な選択肢です。

友人・知人、実家を住所地にする

信頼関係が前提ですが、費用をかけずに住民登録を維持できます。郵便物の受け取りなど、最低限の配慮は必要です。

車上生活のメリット・デメリット

車上生活は、自由で魅力的なライフスタイルとして注目されていますが、同時に、通常の住居を持つ生活とはまったく異なる制約も伴います。ここでは、実際に車上生活を検討する上で理解しておきたいメリットとデメリットを、暮らしの視点から整理してみます。

車上生活のメリット

車上生活最大のメリットは、住む場所に縛られない自由です。引っ越しや契約更新といった概念がなく、気候や気分、目的に応じて生活拠点を移動できます。

家賃という固定費から解放される点も大きな魅力です。住居費が不要になることで、生活費全体を大きく抑えられる可能性があります。その分、旅や趣味、体験にお金と時間を使えるようになります。

また、人間関係のストレスが少ない点も見逃せません。近所付き合いや地域コミュニティに縛られず、
必要以上に他人と関わらずに生活できます。自分のペースで暮らしたい人にとっては、精神的な自由度の高い生活と言えるでしょう。

さらに、季節とともに暮らせることも車上生活ならではです。暑ければ涼しい地域へ、寒ければ温暖な場所へ。自然のリズムに合わせて移動することで、環境ストレスを減らした暮らしが可能になります。

車上生活のデメリット

一方で、車上生活には明確なデメリットも存在します。最も大きな問題は、住民登録や住民票の確保が不可欠である点です。行政制度上、車を住所として登録することはできないため、必ず別途「住所を置く場所」を確保しなければなりません。

また、生活インフラを自力で整える必要があります。駐車場所、トイレ、入浴、水の確保、ゴミ処理など、日常生活のすべてをその都度考え、行動する必要があります。慣れるまでは、想像以上に手間を感じる場面も多いでしょう。

天候や気温の影響を受けやすい点も注意が必要です。夏の暑さ、冬の寒さ、雨や雪の日の過ごし方など、車内環境への対策は欠かせません。快適性を確保するには、装備や知識への投資も必要になります。

さらに、体調不良や事故などの緊急時には、通常の住居生活よりもリスクが高くなる傾向があります。
医療機関へのアクセスや休養場所の確保など、「もしもの時」を想定した準備が重要です。

メリットとデメリットを理解した上で選ぶ

車上生活は、誰にとっても万能な暮らし方ではありません。自由と引き換えに、自己管理と責任が強く求められる生活です。

メリットだけに目を向けるのではなく、デメリットも含めて理解した上で選択することが、長く続けるための大切なポイントになります。

車上生活の生活費目安

一般的な月額目安は以下の通りです。

  • 燃料(ガソリン)費:2〜5万円
  • 食費・生活消耗品費:3〜5万円
  • 駐車・RVパーク利用:1〜3万円
  • 通信費:5,000〜1万円
  • 車両維持費・保険:1〜2万円
  • 住民登録用住所:0〜3万円

合計:約8万〜15万円前後

生活スタイル次第で、大きく上下する点も特徴です。

まとめ

住民登録と住民票は、本格的に「車上生活」を始める上で、一番大きなハードルです。
これ以外にも実際には駐車場所、トイレや水道、雨の日の過ごし方など問題はあるのですが、「住民票」さえ何とかなれば、あとは知恵と勇気で(笑)何とかなります。
「車上生活」でも、病院にお世話になったり事故に遭遇したりすることは実際にあるものなので、住民登録と「住民票」、そこだけは何とかクリアしてくださいね。

CAM-CAR | キャンカー編集部

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