2025.09.25
【必見】車への外部電源引き込み費用と方法をわかりやすく紹介

最終更新日: 2025.09.25
車中泊やキャンプで、家電をもっと自由に使いたいと思いませんか。その解決策が、キャンプ場などの電源を直接車内に引き込む「外部電源」です。
エンジン停止中でもバッテリー残量を気にせず、冷暖房や調理家電が使えるようになり、車内はまるで自宅のように快適な空間に変わります。
導入方法は安心確実な「業者依頼」と、コストを抑えられる「DIY」があります。
この記事では、それぞれの費用相場やメリット・デメリット、具体的な方法までを詳しく解説します。
あなたに最適な選択を見つけてください。
車に外部電源を引き込むメリット

車に外部電源を引き込む最大のメリットは、「電力の安定供給ができる」です。
オートキャンプ場やRVパークに設置されているAC100V電源をそのまま利用できるため、車載バッテリーの性能や残量に左右されず、安心して電気を使えます。これまで使用を諦めていた高出力の家電も、外部電源があれば問題なく動かせるでしょう。
具体的なメリットは次の通りです。
- バッテリー残量を気にせず電化製品を使える
セラミックファンヒーターやポータブルクーラーなど、消費電力が大きい機器も連続運転が可能。夏の就寝時や冬の寒さ対策には、外部電源の有無が快適さを大きく左右します。 - 高出力の家電を安心して使える
電子レンジ、IHクッキングヒーター、電気ケトル、ドライヤーといった数百W〜1kW超の家電を利用でき、調理や身支度の自由度が増します。旅先での生活レベルが向上するでしょう。 - サブバッテリーを自動的に充電できる
外部電源につなぐと、車内で家電を動かしながらサブバッテリーを同時に充電可能です。次の移動先が電源のない環境でも、フル充電に近い状態からスタートできます。 - 車両バッテリーの維持にも役立つ
普段あまり車を運転しない場合でも、自宅のコンセントから外部電源を接続すれば、メインバッテリーやサブバッテリーを良好な状態に保てます。劣化を抑えられるため、バッテリー寿命の延長にもつながるでしょう。
外部電源は「快適性」「利便性」「バッテリー管理」を一度に実現できる実用的なカスタマイズです。
外部電源引き込みの費用相場【業者 vs DIY】

外部電源の引き込みにかかる費用は、業者に依頼するかDIYで取り付けるかによって大きく変わります。
次の項目で「業者依頼」と「DIY」の費用内訳や必要部材を具体的に見ていきましょう。
業者依頼の費用目安(3〜10万円)と内訳
業者に外部電源の施工を依頼する場合、費用の目安は 3万円〜10万円程度です。この金額には、部品代と専門的な工賃が含まれています。
費用の内訳は大きく分けて次の2点です。
- 部品代
外部電源入力用カプラー、車内コンセント、配線ケーブル、防水部材などが必要になります。これらをまとめた「外部電源入力キット」は市販品で35,200円(税込)ほどで販売されているケースもあります。車種専用キットを選べば見た目もきれいに仕上がるでしょう。 - 工賃(作業費)
ボディへの穴あけ、配線の取り回し、防水処理、内装パネルの脱着などが含まれます。車種や取り付け位置によって作業時間が変わるため、工賃も上下します。
【実際の事例】
- トヨタ・ハイエースバン
外部電源取り付け費用は総額66,000円(工賃60,000円+消費税6,000円) - ホンダ・N-VAN
純正アクセサリー「外部電源入力キット」利用でおよそ5万円(部品+工賃込み)
施工内容や車種によって金額は変動します。業者に依頼する場合は、見積もりを取る際に作業範囲・使用部品の品質・保証内容を必ず確認しましょう。
費用は高めですが、安全性と確実性を重視するなら価値のある選択肢です。
DIYでの費用目安(1〜3万円)と必要な部材

DIYで外部電源を引き込む場合、費用の目安は1万円〜3万円程度でしょう。業者に支払う工賃が不要なため、材料費だけで済むのが最大のメリットです。
例としてN-VANへ外部電源をDIYで取り付けた事例では、部材費が約6,000円に収まったケースもあります。
必要な主な部材は次の通りです。
- 防水コネクタ
車外入力用の接続口。七星科学研究所製「NRWシリーズ」など防水性の高い製品がよく使われます。 - ユニバーサルボックス
防水コネクタを固定するための箱。未来工業製のものが実績豊富です。 - 屋外用延長ケーブル
キャンプ場の電源と車を接続する。DIYでは10mタイプを選ぶケースが多く、純正キット(約5m)より自由度があります。 - 車内コンセント
Panasonic製などの住宅用コンセントを採用すれば、内装に合わせた仕上がりに。 - 配線用ケーブル
VVFケーブルを利用する。 - 安全対策部品
サーキットブレーカー(過電流防止)
コルゲートチューブ(配線保護)
ゴムブッシュ・コーキング剤・防水シーリング材(浸水防止) - 工具類
ドリル、配線通し、圧着工具、ハンダごてなど
部材はホームセンターやオンラインショップで入手可能です。ただしDIY施工では、ボディの穴あけや電気配線の正確さ、防水処理の徹底が必須。処理を怠れば雨漏りや漏電の原因となるため、慎重な作業が求められます。
業者とDIYが向いている人の比較

外部電源を車に引き込む方法は、大きく分けて「業者に依頼する」か「DIYで取り付ける」かの2パターンです。
どちらも一長一短があり、読者のスキルや予算、重視するポイントによって最適解は変わります。ここでは、それぞれに向いている人の特徴を整理しました。
業者依頼が向いている人
次のような方は、専門業者に外部電源の施工を任せるのが安心です。
- 安全を最優先したい人
電気配線に不慣れな方は、誤接続による故障や火災のリスクを避けるためにも、プロに依頼するのが無難です。 - 保証やアフターサポートを重視する人
信頼できる業者なら施工後のフォローもあり、安心感があります。口コミや実績を基準に業者を選ぶのがおすすめです。 - 仕上がりの美しさを求める人
例えばホンダ N-VANの純正キットのように、メーカー設計による機能的で違和感のない仕上がりを望む方に向いています。
DIYが向いている人
DIYにチャレンジするのが合っているのは、次のような方です。
- 費用を抑えたい人
ポータブル電源を優先的に購入し、外部電源の施工は低コストで実現したい場合に適しています。 - カスタマイズを楽しみたい人
材料探しや加工を自分でやり、コネクタを着脱式にする、バンパーに穴を開けない方法を工夫するなど、自分のアイデアを形にしたい方におすすめです。 - 電気の知識やスキルを持っている人
配線や防水処理に理解があり、自己責任で作業ができる方。3Dプリンターで専用パーツを作るなど、DIYの自由度を楽しめる方に向いています。
車への外部電源引き込みは、車中泊やキャンプを快適にする有効な方法です。エンジンを切ったまま冷暖房や電子レンジなどを使えるため、車内が便利になります。
また、DIYが「本当に安全に仕上がるか不安…」「書類や構造変更に自信がない…」そんな方は、キャンピングカーのビルダーや販売店などから外部電源差し込み口がもともとついているキャンピングカーや車中泊車を購入することも考えてみてください。いくら安く済ませたいからと言ってもやはりお金は命には代えられません。
中でも、日本RV協会(JRVA)に加盟しているビルダーや販売店は厳しい入会審査を合格した安全の会社ばかりなので、さらに安心できるキャンピングカーを購入できます。
また、金額を安く抑えたいという方も安心です。200万円台から購入できる車中泊仕様車や、キャンピングカーもあります。
自作と市販、それぞれのメリットを理解したうえで、あなたにとって最適なスタイルを見つけてください。
まとめ
車への外部電源引き込みは、車中泊やキャンプを快適にする有効な方法です。エンジンを切ったまま冷暖房や電子レンジなどを使えるため、車内が便利になります。
導入は業者依頼(3〜10万円程度) と DIY(1〜3万円程度) の2択です。安全性を求めるなら業者、コスト重視ならDIYが向いています。
利用時は必ずキャンプ場やRVパークなど許可された電源を使い、防水処理や容量管理を徹底しましょう。自分に合った方法を選び、安心で快適なカーライフを楽しんでください。