CAMPINGCAR LIFE

2024.03.09

ジャパンキャンピングカーショー2024|注目の軽キャン・バンコン7選

最終更新日: 2024.03.24

千葉県の幕張メッセで開催されたジャパンキャンピングカーショー2024は、2月2日(金)〜2月5日(月)の開催期間中に、4万7000人弱の来場者が訪れました。会場にはたくさんのキャンピングカーが展示され、ニューモデルも多数発表されていました。そのなかでも注目のモデルや最新技術をピックアップして紹介したいと思います。まずは、軽キャンピングカーからバンコンまでです。

ジャパンキャンピングカーショー2024 軽キャンパーからバンコンまでをピックアップ

ホンダN-VANをカスタムした軽キャンピングカーに新車登場

ALFLEX mia

真っ赤なブースでその存在感を放っていたのはアルフレックスの「ミア」。ホンダN-VANをベースに、旅行以上キャンプ未満でクルマを楽しむ女性がターゲットになっているようです。軽キャンピングカーの新しい使い方を提案していました。

軽キャンピングカーとしての装備はもちろんのこと、ラグカーペットやベッド、断熱トリムなどが特徴的なインテリア空間を作り出しています。リアには折りたたみ式ギャレー、そして、ベッド下にはスーツケースストレージを装備。いつもと違った旅行ができそうです。

シンプルさを追及したボックスシリーズの軽キャンピングカー

岡モータース ミニチュアボックス

岡モータースの人気シリーズといえばミニチュアクルーズ。コンパクトな空間に広がりのある充実の家具が特徴的です。その人気モデルのエッセンスを手軽に楽しむことができるのが、このミニチュアボックス。最小限の設備で室内の広さと使いやすさを追及しています。

ベッドマットはこれまで通り、60㎜厚の3層構造で寝心地も抜群。車内の快適性を高めるクーラーを取り付けることも可能です。電源はオプションのポータブルバッテリーを利用できるので、すでに手元にある人はすぐにキャンピングカー利用が可能になります。

ちょうどいいサイズ感タウンエースのキャンパーも注目

フィールドライフ ロビーキャンパー

ジャパンキャンピングカーショー2024の会場で目立っていたのがタウンエース。各社のブースには魅力的なモデルがたくさん並んでいました。キャンピングカービルダーの老舗フィールドライフでも、タウンエースキャンピングカーを展示していました。

シンクが取り付けられたキャビネットとベンチシートのシンプルなレイアウト。効率的なレイアウトと明るいカラーリングで室内は広々としています。運転席後ろのスペースは家具が置いてあるだけで、簡単にレイアウト変更できるのがポイントになります。

アメリカンクラシックスタイルをまとったニューモデル

キャンピングカーフレンドリー ペコラクラシック

1950年のアメ車をイメージさせる印象的なフロントマスクが来場者の目を引く、キャンピングカーフレンドリーのペコラクラシック。タウンエースがベース車両になっているのに気づく人も少なかったようです。ライト部分の造形なども手が混んでいます。

エクステリアのクラシックなデザインとは違って、インテリアはしっかりとキャンピングカーになっていました。広いカウンタートップがあるシンク回り、そして、エアコンまで装備できる設備。フルフラットベッドも広々として心地よさそうでした。

自動車メーカーもキャンピングカー仕様車を展示

日産 キャラバンマイルーム

自動車メーカーのブースにもオリジナルキャンピングカーが展示されていました。日産ブースにはキャラバンをベースにしたキャンピングカー2モデルが展示されていて、こちらのマイルームは跳ね上げ式のベッドが設置されているモデルです。

リアの広いベッドマットがそのまま側面に収納できて、必要な時、簡単に展開できるようになっています。セカンドシートは前後どちらの向きでも座れて、クッションも快適でした。リーフのバッテリーを使ったポータブルバッテリーなど、日産らしさを感じます。

10人でもOK!大人数で楽しむ新しいクルマ旅のスタイル

かーいんてりあ高橋 リラックスワゴン タイプ10

かーいんてりあ高橋のロングセラーモデル「リラックスワゴン」の10人乗車タイプです。乗車定員を最大限に活かして、大人数での旅行に対応しました。必要最小限の設備で、手軽にクルマ旅を楽しむコンセプトを継承しながら、快適性をバージョンアップしています。

室内は明るく、ラウンジのようなスタイル。リアを全面ベッドにして、広々とした空間でリラックスするのもいいでしょう。大人数で楽しみたい、または、広々とした空間で優雅に過ごしたいなど、ユーザーの好みに合わせて使い分けることができます。

駐車場にも停められる国産キャンピングトレーラー

タコス グランドクロス350

キャンピングカーの設備が整ったキャビンをクルマでけん引するキャンピングトレーラー。海外では主流のスタイルで、多くの愛好者がいます。クルマとトレーラーが分離するので、旅先での機動性が高く、クルマの乗り換えもしやすいのが特徴です。

このグランドクロスは国産モデルで、日本の道路にフィットするサイズ感。賃貸の駐車場に停めておくこともできます。クルマとしての動力部分がないので、室内は広々としています。大人5人が就寝できるスペースを確保しながらも、マルチルームも設置されました。

キャンピングカー以外にも注目のキャンピングカーのニューアイテムが目白押し!

スマホで操作できるポップアップルーフが上陸

ホワイトハウス スカイデッキ

キャンピングカー以外にも、新しいパーツやシステムがジャパンキャンピングカーショー2024の会場で発表されました。フィアットデュカト専用のポップアップルーフとスマホで操作できるスカイデッキを展示していたのは、キャンピングカーのパーツなどを多数扱うホワイトハウスです。

イタリアで生まれたデュカト専用ポップアップルーフは、デザイン性と高性能を兼ね備えたダンパーと季節に合わせてテント生地を取り替えられる機能性が特徴。

スマホで操作できるスカイデッキは国産ミニバンにも対応しているので、今後の展開が楽しみです。

EV化に対応する新しいヒーターのスタイル

ホワイトハウス E-エアトロニック EHV1

ヨーロッパでは自動車のEV化が進められています。それにともなって、クルマのパーツも対応が進んできました。ヒーターも電化が進み、電気ヒーターが誕生しています。この電動エアヒーターはキャンピングカーへ搭載できるモデルで、いろいろな可能性を秘めています。

車外へ排気するコンパクトな一体型クーラーが誕生

フロット・モービル キャンクール

コンパクトな一体型クーラーに新しいスタイルが登場しました。タウンエースのリアサイドにすっきりと収納できて、ポータブルバッテリーで稼働可能なクーラーです。一体型なので設置も簡単。排気は車外へ出すようになっていて、冷却効果も高いようです。

いざという時に役立つ、便器に被せるだけの簡単トイレ

キャンピングカーパーツセンター キャンパートイレ

防災の備えとしてトイレが注目されています。キャンピングカーパーツセンターではこれまでにもいろいろな種類のトイレを扱ってきましたが、このモデルは使い方も処理も簡単。既存のトイレなどに被せて使うだけ。すべてがセットされた状態になったアイデアトイレです。

ジャパンキャンピングカーショー2024で見つけた新車キャンピングカーと注目のアイテムをピックアップしました。次回はキャブコンと輸入車ベースのキャンピングカーを紹介します。

渡辺圭史

1971年生まれ。アウトドアメーカー、クルマ系出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。その後、フリーランスとなり、アウトドア、クルマ系の媒体で執筆。日々のカーライフを@keishi1971で発信中。

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