2025.04.29
フェリーで北海道へ!車で海を渡るにはフェリーが必要不可欠

最終更新日: 2025.05.01
キャンピングカーで北海道を旅する際に欠かせないのが「フェリーでの移動」です。
というのも、本州と北海道の間には道路がつながっていないため、マイカーやキャンピングカーで渡道するには、フェリーに乗る必要があります。ただし、フェリーとひとくちに言っても、さまざまな航路があり、出発地・到着地・航海時間・運賃・設備などが大きく異なります。どのフェリーを選ぶかによって、旅の費用やスケジュールも大きく変わるため、この記事を参考に、あなたの予定にあわせて、最適な航路を選んでください。
代表的な航路を紹介

ここからは、北海道に上陸するためのフェリー航路を紹介します。あなたが使いやすい航路を見つけてください。
青森〜函館(津軽海峡フェリー)

東北地方の「青森港」から北海道の「函館港」までを結ぶ、アクセスしやすく利便性の高い航路です。
本州からもっとも短距離で北海道へ渡れるルートのひとつで、キャンピングカー旅初心者にも人気があります。
- 運賃・航海時間
- 航海時間:約3時間40分
- 運賃の目安:大人2,220円〜、車両6m未満で16,460円〜(※時期により変動)
- おすすめポイント
- 1日8便運航と便数が多く、繁忙期でも予約が取りやすいのが魅力です。
- また料金が比較的安く、「海割」などの割引制度を使えばさらにお得になります。
- フェリーも大型で快適に過ごせ、ドッグルームやバルコニーなどペット向け設備も整っており、犬連れにもやさしい設計です。
大間〜函館(津軽海峡フェリー)

本州最北端の「大間港」から函館港へ向かう、津軽海峡を最短で横断できる航路です。
観光としての価値も高く、大間のマグロや下北半島のドライブと組み合わせる旅程にぴったりです。
- 運賃・航海時間
- 航海時間:約1時間30分(最短)
- 運賃の目安:大人2,220円〜、車両6m未満で16,460円〜(※青森便と同料金)
- おすすめポイント
- 青森便より便数は少ないのですが、短時間で渡道できる点は大きな魅力です。
- 船酔いしやすい人や小さな子ども、ペット連れの旅行者にも適しています。
- また、観光の一環として「旅の思い出」に残る航路です。
大洗〜苫小牧(商船三井フェリー)

画像引用:商船三井さんふらわあ
首都圏に近い「茨城・大洗港」から、北海道「苫小牧港」へ渡る人気の長距離航路。
移動距離が短く済むため、関東在住者には非常に便利です。
- 運賃・航海時間
- 航海時間:約17時間45分〜19時間15分
- 運賃の目安:大人8,740円〜、車両5m未満で26,740円〜(※季節で変動)
- おすすめポイント
- 「夕方便」は多彩な客室、レストラン、シアターなど設備が充実し、豪華な船旅が楽しめます。
- 長距離運転に不安のある方や年配の旅行者にもおすすめの航路です。
仙台〜苫小牧(太平洋フェリー)

画像引用:太平洋フェリー
東北地方の主要都市「仙台港」から、北海道「苫小牧港」へ向かう中距離航路です。
出港時間と到着時間のバランスがよく、旅のスケジュールに組み込みやすいのが特徴です。
- 運賃・航海時間
- 航海時間:約15時間
- 運賃の目安:大人8,300円〜、車両5m未満で26,300円〜(※時期による変動あり)
- おすすめポイント
- 夜出発 → 翌朝10時到着という時間設定で、到着初日から北海道をしっかり満喫できます。
- 船内設備も充実しており、バイキング形式のレストランや展望大浴場など、快適に過ごせる環境が整っています。
名古屋〜苫小牧(太平洋フェリー)

画像引用:ウィキペディア(Wikipedia)
中部地方の拠点「名古屋港」から、仙台を経由して北海道・苫小牧へ向かう長距離フェリーです。
航海時間は長めですが、「旅の一部としてフェリーを楽しむ」スタイルの人におすすめです。
- 運賃・航海時間
- 航海時間:約40時間(名古屋→仙台→苫小牧)
- 運賃の目安:大人8,300円〜、車両5m未満で26,300円〜(※仙台便と同程度)
- 途中で仙台港に立ち寄るため、乗船から下船まで約40時間かかります。
- おすすめポイント
- ロビーは高級ホテルのようなつくりで、シアターラウンジや大浴場、売店、カラオケなど船内施設が非常に充実しています。
- バイキングスタイルのレストランでは、手頃な価格で好きな料理が食べ放題です。
- 28日前までの「早割プラン」では運賃が最大50%オフになるなど、長距離でも費用を抑えられる可能性があります。
新潟〜小樽(新日本海フェリー)
新潟港から北海道・小樽港へ向かうルートで、日本海側を移動する静かな航路です。
新日本海フェリーのなかでも人気の高い航路で、旅の快適さにこだわる方に支持されています。
- 運賃・航海時間
- 航海時間:約16〜20時間
- 運賃の目安:大人6,480円〜、車両5m未満で21,500円〜
- おすすめポイント
- 時期によっては新造船「らべんだあ」「あざれあ」が運航されており、最新設備を利用可能。
- 新造船はすべての客室が個室仕様です。露天風呂や大浴場、ビデオシアター、レストランなど船内設備が充実しており、長時間の移動も快適に過ごせます。
舞鶴〜小樽(新日本海フェリー)
関西方面から北海道へ向かうルートとして人気の高い、京都府・舞鶴港と北海道・小樽港を結ぶ航路です。関西から北海道へキャンピングカーで旅する際の、最も現実的なアクセス手段のひとつです。
- 運賃・航海時間
- 航海時間:約20時間(船によって前後あり)
- 運賃の目安:大人6,480円〜、車両5m未満で21,500円〜(新日本海フェリー共通料金帯)
- おすすめポイント
- 新潟発と同様、露天風呂やカフェ、ビデオシアターなど船内設備も充実。
- 新造船の導入で、個室仕様の快適な空間が確保されています。
八戸〜苫小牧(シルバーフェリー)
青森県・八戸港と北海道・苫小牧港を結ぶ、比較的短距離で使いやすい航路です。
運賃が安価で、なおかつ時間帯の選択肢もあることから、コスト重視の旅に最適です。
- 運賃・航海時間
- 航海時間:約8時間(夜行便あり)
- 運賃の目安:大人5,000円、車両5m未満で25,000円(※時期による変動なし)
- おすすめポイント
- 夜出発して朝に到着する便があるため、睡眠中に移動を済ませられます。
- 客室も多様で、2等座席の指定席やペット同伴可能な1等室などが用意されています。
時期による運賃変動がないのも計画を立てやすいポイントです。
宮古〜室蘭(シルバーフェリー)
比較的新しく開設された、岩手県・宮古港から北海道・室蘭港を結ぶルートです。東北太平洋側から直接北海道・道央エリアへアクセスできる点で注目されています。
- 運賃・航海時間
- 航海時間:約10時間
- 料金:詳細な定価は公開されていない場合もあるため、要公式確認。2024年現在、料金目安は八戸便に近い。
- おすすめポイント
- 室蘭港着のため、道央・道東・道北方面の旅にスムーズに入りやすいのが魅力です。
- 朝出発〜夕方到着のスケジュールで、1日を有効に使えます。
まとめ
キャンピングカーで北海道を旅するなら、フェリーの利用は欠かせません。フェリーの移動そのものが、北海道旅の魅力の一部です。目的地だけでなく、「どの航路をどう使うか」によって旅の充実度が大きく変わります。早割やWEB割引もあるため、「費用」「移動時間」「設備」「ルート」など、旅のスタイルに合ったフェリー選びを心がけましょう。どの航路も基本的にキャンピングカーは乗せることができますが、運航会社や路線によっては運べないこともあるので、事前にしっかりとHPを確認しましょう。