CAMPINGCAR LIFE

2024.10.08

横浜キャンピングカーショー2024でニューモデルが続々とデビュー

最終更新日: 2024.10.16

キャンピングカーは、毎年、ニューモデルが誕生しています。各社が時代のニーズやトレンドに合わせて、新しいモデルを次から次へと作っているのです。各社のニューモデルはキャンピングカーの展示会で発表されることも多く、各イベントでニューモデルを探してみるのも、イベントの楽しみ方といえるかもしれません。

2024年9月14〜15日の日程で開催された「横浜キャンピングカーショー2024」でもニューモデルがお披露目され、来場者の注目を集めていました。今回はそのイベント会場で見つけた2024年のニューモデルを紹介します。

RV BIGFOOT
スイングJr(参考出展)
488万円〜

RV BIGFOOTのブースにあったのは日産NV200をベースにしたバンコンのスイングJr。これまでハイエースのバンコンを数多く出してきた同社ですが、よりコンパクトなバンコンをデビューさせました。

キャンピングカーのコンパクト化はトレンドともいえます。このモデルもバンコンの使いやすさをさらに高めたモデルとして注目されるのではないでしょうか。ミニバンから乗り換えてもサイズ感が変わらないボディサイズは、キャンピングカー初心者にとってはぴったり。

室内はホワイトで統一されていて、RV BIGFOOTの上位モデルと同じような、清潔感のある明るいインテリアです。オリジナルで作られた家具に専用のレザーシートを採用しているそうです。

コンパクトバンコンながら設備も充実していて、サブバッテリー、走行充電、外部電源設備などが標準装備されています。普段乗りのクルマとしても使えるサイズでありながら、キャンピングカーとしての機能も発揮してくれるモデルです。

ダイレクトカーズ
リトリートワイドミドル フラットモデル
529万9000円〜

ウッドで覆われた独特の空間を作っていたのはダイレクトカーズのリトリートワイドミドルフラットモデルです。リトリートシリーズの最新モデルで、リア前面がフラット展開できるようになっています。

ベース車両はハイエースのワイドミドルルーフ。キャンピングカー業界以外のカスタムカーの世界でも人気の車種となっているグレードです。広々とした空間とバランスの良いシルエットが人気の理由です。

これまでのリトリートと同じように、室内は木材で覆われていて、山小屋にいるような落ち着きのあるインテリアに仕上がっています。ベッドを取り外せば、大容量のトランポとしても使えるので、バイクやキャンプなどに使いたい人にとっても重宝されることでしょう。

リアサイドウインドー部分には木枠が取り付けられていて、住宅のような雰囲気。室内にいるだけで、のんびりできてしまう不思議な空間です。リアスピーカーが標準装備され、BGMを聞きながらのんびりするのもいいでしょう。

インディアナRV
エメロード406
468万9300円〜

最近では、今乗っているクルマを利用できるキャンピングトレーラーも注目されています。エンジンなどの動力がないので、スペースを有効に使えたり、メンテナンスが楽などの理由があるようです。

インディアナRVではいろいろな種類のキャンピングトレーラーを扱っています。なかでもエメロードはロングセラーの人気モデル。進化を続けていて、このエメロード406も既存モデルからの進化版で2024年モデルとなります。

高い断熱効果を発揮する高断熱素材「XPS」をボディーに採用して、国内で利用しやすいように、灯油式FFヒーターやカセットガス供給器をあらかじめ搭載しているのがポイント。国内で使いやすいキャンピングトレーラーになっています。

室内は大きなリビングスペースと2人で使えるコンパクトなスペースが確保されていました。トイレの別にあり、立派なキッチンが備え付けられ、コンパクトボディながらキャンピングトレーラーらしく、広々としたリビングが広がっています。

ナッツRV
アレッタ
950万円〜

比較的大きいと思われるキャブコンの世界にもコンパクト化の波がやってきています。ナッツRVでもコンパクトなキャブコンを開発し、会場で披露していました。運転のしやすさに加えて、コインパーキングなどの物理的な駐車場の広さにも対応できるサイズです。

コンパクトモデルではありますが、インテリアの質感、そして、機能性は高く、高級キャンピングカーともいえる仕上がりでした。レイアウトは3種類用意されていて、リア2段ベッド、リアダブルベッド、リアエントリーのバリエーションがあります。

キャブコンでは一般的なカムロードをベース車両にしていますが、全体のボディサイズは4850╳1950╳2850㎜という大きさです。全長、全幅が小さいのが分かります。全長5m未満であるのは、 フェリー料金など、いろいろなシーンでメリットがあります。

全幅も2m未満で、リアのキャビン部分の張り出しが抑えられているのが分かります。しかしながら、室内に入ってみると広々としているのが驚きです。電源システムにはハイパーエボリューションⅢが登場して、大容量、高出力、急速充電の進化したリチウムイオンバッテリーシステムも用意されました。


各社から魅力的なモデルがたくさん発表されていました。機能性を追及したモデルやユーザーのニーズに答えた利便性を向上させたモデルなど、各社の意欲的な開発力によって生まれたニューモデルがたくさんあります。このようなニューモデルと出合うためにも、キャンピングカー展示会に足を運ぶことをおすすめします。

横浜キャンピングカーショー2024の初日レポートも掲載していますので、合わせてチェックしてください。

渡辺圭史

1971年生まれ。アウトドアメーカー、クルマ系出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。その後、フリーランスとなり、アウトドア、クルマ系の媒体で執筆。日々のカーライフを@keishi1971で発信中。