2022.05.02
【自作という選択肢】キャンピングカーの作り方とは?
最終更新日: 2024.07.09
みなさんはキャンピングカーを自作してみようと考えたことはありますか?車の自作ってなんだかハードル高そうですよね。わたしも最初はそう思っていました。でも、やり方や手順さえしっかり理解すれば、キャンピングカーの自作も夢じゃないのです。
この記事では、自分好みのキャンピングカーを作りたいという人のために「キャンピングカーの自作・DIY」についてお届けいたします。ベースとなる車両選びから必要な道具、費用についてなど、様々な側面から1つ1つ丁寧にお伝えしていきます!
今回は実際にキャンピングカーを自作し、自身のYouTubeでもDIY情報を発信している【川瀬悠大さん】に教えてもらいましょう。では、よろしくお願いいたします!
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こんにちは!キャンピングカーを自作してる川瀬です!
僕は、2年間で2台(現在3台目)自作するほどのキャンピングカーオタクです。
キャンピングカーを自作してみようと思ったきっかけは、高いお金をかけずしてキャンピングカーをどうしても手に入れたかったからです。やっぱり、キャンピングカーを普通に買おうとするとどうしても多額の資金が必要になってしまうので。
「高い…でも欲しい!」という思いから、DIY歴が1年くらいあったということもあり、自分で作ってみたらいいんじゃないかという考えに辿りつき今に至ります。
製作過程を載せているYouTubeチャンネルはコチラ ↓
今回はそんな僕が、簡単にキャンピングカーを作れる方法や向いている車両なども含め解説します。この記事を読んで、自作キャンピングカーを作ってみようと思ってくれたら嬉しいです。
自作のメリットは安く作れるというのはもちろんですが、愛着も湧き、内装だけのDIYなら初めての方でもやってる方は多いのでオススメです。
目次
キャンピングカーを自作するときの流れ
キャンピングカーを自作する際の大まかな手順は以下のとおりです。
- ベース車両えらび
- 自分が欲しい設備を考える
- 作業道具&資材集め
- キャンピングカー自作に着手する
キャンピングカーの自作はベース選びが一番肝心です。車によって特徴が異なりますし、ベースにした車をもとにどのように改造していくかを考えていく作業になるので、これを決めないと次に進むのが難しいです。
キャンピングカーの自作に向いているベース車両
自作キャンピングカーでまず最初の重要ポイントが車両選びです。
「車両の選び方」は維持費、内装の広さ、DIYのしやすさ、購入費用などが重要です。
キャンピングカーに向いているベース車両は、大きく分けると3種類あります。
軽自動車ベース
こちらは僕が3台目に購入した「軽バン」です。
軽自動車ベースは維持費と購入費用が安いので、最初にキャンピングカーを作るのに1番オススメです。
ダイハツのハイゼットカーゴ、日産のクリッパーバンなど、軽には色々タイプはありますが、後部座席がフラットになるタイプがオススメです。
布団や寝袋をおけばそれだけで車中泊仕様になります。
軽キャンピングカーについてはこちらの記事でも紹介しており、DIYの参考にもなると思います。
本記事と併せてご覧ください。
【2023年】人気の軽キャンピングカーおすすめ20選!選び方や格安の車種も紹介
バンベース
バンはハイエースなど仕事で使ってる方も多い車ですね。
バンの最大の特徴はとにかく広い。軽バンは1人なら快適ですが2、3人となるとバンの大きさは欲しいですね。車内の高さも出るので圧迫感も無くなります。
値段は少し上がる印象ですが、ボンゴバンやキャラバンなどの古い中古車は40万程度で手に入ります。
バンは運転が怖いという方もいますが、運転席の前も出っ張っていない分、意外と運転もしやすいです。
トラックベース
トラックベースは荷台に小屋を乗せるため「モバイルハウス」と呼ばれることもあります。
僕は荷台に小屋を置くタイプを2台作っており、1番オリジナリティーが出せて好きです。ただ、骨組みや防水も全て作らないといけないため難易度は少し上がります。
やっていて楽しく自由なのはトラックベースですが、迷ってるなら最初はバンなどで内装だけをやってみるほうがいいかもしれません。
自作キャンピングカーの車検やナンバーについて
キャンピングカーを作るのに1番気になるポイントって車検だと思います。僕もここが気になってずっと調べてました。
結論から言うと車検は通ります。ただ条件はあります。
条件をきちんと満たせば車検はとおる
・板張りにしたい場合は厚み3mm以上(3mm以上なら難燃性になる)
・50kg以上増えると構造変更する可能性あり。
・シートやカバーも難燃性の素材かどうか。
天井だけ板張りにするとか、棚は車検の時は外すとかの工夫も必要ですが基本的には通ります。
⬆︎これは普通ナンバーを車中泊仕様にする時の話です。キャンピングカー登録することで棚を据え置きにできたりと変わります。
トラックベースの場合は「積載物」になるため小屋を取り外しトラックだけにすれば車検は通ります。
※トラックと完全に固定せずに手で取れる範囲でしたら、積載物になります。
キャンピングカーのナンバーについて
バンなどでも条件を通せばキャンピングカーナンバーに登録も可能です。
・乗車定員人数の3分の1以上の寝床スペースが必要
(1人につき1.8m×0.5m以上)
・10ℓ以上のタンクと洗面台必須
・調理台スペースは30cm×20cmの平らな面が必須
キャンピングカー登録する場合は、陸運局に電話するか直接聞けば細かく教えてくれます。
多くのキャンピングカーは8ナンバーへ分類される
8ナンバー車とは…特殊用途自動車の事です。
キャブコンなどキャンピングカーは大体8ナンバーになります。自作の方でも8ナンバーに変更してる方も多いです。
ナンバー8のメリット・デメリット
■メリット
・税金が安くなる場合が多い。
・車検が2年に1度になる(貨物車は1年に1回)
・車検の時に棚やベッドも据え置きで大丈夫。
■デメリット
・重量などによっては維持費が高くなることも。
・自作の場合は天井の高さ、設備など細かい条件をクリアしないといけない。
・構造変更などに手間がかかる。
キャンピングカー登録されていれば車検の時もスムーズですが、バンを自作したりする人にとっては、そこまで恩恵が少ないのも事実です。
自分の車で比較して維持費が安くなる方を選択しましょう。
自作キャンピングカーは総額いくら必要?
自作キャンピングカーは『安く作れる』ということが1番のメリットです。安く作れると言っても、どれくらい安く作ることができるのか、どれくらいの費用が必要なのか、色々と疑問が浮かんでくると思います。ここからは、そんな疑問にお答えしていきたいと思います!
自作キャンピングカーの平均額
バンタイプでも車込みで100万円あればできますが、ピンキリです。
板材も自分で無垢材を購入したり、お金をかけて作る方もいます。
ホームセンターにある角材や板を購入する方がほとんどだと思うので、バンの内装だけで30万円ぐらいが平均ですね。どこまでやるのかによりますが、10万円程度で車中泊仕様にすることも可能です。
ちなみに僕は、軽トラキャンピングカーは10万円で作りました。
なるべく費用を抑える方法
荒い材(野地板など)を購入し、自分で磨き、時間をかける分だけ安くする方法もあります。
もう1つの方法としてはパレットや廃材を集め、0円で作る猛者もいます。
使う工具を借りられたり、場所があったりすればその分安くできます。
キャンピングカーを作るために必要な道具と揃え方
僕も最初はノコギリとハンマーしか持っていなかったですが、少しずつ集めていきました。
工具もホームセンターでレンタルなどもありますが、2、3個工具があれば作れるので、今後DIYをしたい方は購入もオススメです。
キャンピングカーを自作する際に最低限必要なツール
最低限必要なツールは以下の3つです。
・インパクトドライバー(電動ドライバーでも可)
・丸ノコ(ノコギリでも可能だが相当な手間がかかる)
・サンダー(紙やすりでも可能だが電動サンダーは相当な時短)
「カット、磨く、ビスで固定」ができれば一応作れます。
本当の最低限のラインはノコギリや紙やすりがあれば大丈夫ですが、時間がとても増えるので電動工具があるとオススメです。
(丸ノコが不安な方は、ホームセンターでカットしてもらうというのも手ですね)
ツールはどこで揃えたらいい?
ホームセンターで現物を見ながら、そこで買うかネットで買います。
僕も基本的にホームセンターで物色しながら、安い場合はamazonで購入し、同じ値段であればそのままホームセンターで買います。
さあ、キャンピングカーを作ってみよう!
作る前に考えることも大切ですが、いざやってみてから考えるほうが割と効率的です。
一番肝心な就寝スペースであるベッド
とりあえずベッドさえあれば車中泊はできます。大体ベッド兼椅子になりますね。
軽バンではベッドを置いたらそれだけで埋まってしまうので、伸縮式のベッドを作る方が多いです。
ベッドのオススメ材料は?
やはり木材ですね。木材は加工もしやすく強度もあるので1×4材や3cm×4cmというどこのホームセンターにも売ってる規格材で作ってる人が多いです。
強度が重要なので、厚みは2cm以上あると安心です。
キャンピングカーのベッドを作る際のコツ
もちろん寝られればいいのですが、車のため揺れても動かないのかというのも意識します。
壁にそのまま固定したり、自分が乗っても板がしならないように補強材も入れていきます。
あとはベッドのサイズはシングルより小さめにしたり部屋のバランスも大事です。
車内を明るく照らしてくれる照明
僕は埋め込み式のキャビネットライトをメインで使用しています。
これはコンセント式なので、天井に穴を開け裏からコードを通して、ポータブル電源など普通のコンセントに挿すだけで使用できます。
車内での生活にピッタリな照明
天井の板の裏にコードを通したりなどの手間もあるので、もっと簡単にしたい場合は充電式のキャンプ用のLEDランタンで十分です。
マグネット式タイプだと車のいたるところに付けられるのでオススメです。
ライトと自分の目が近くなるので僕は暖色タイプのものを使用してます。
生活に必須なテーブル
ベッド以外に必須なものはテーブルです。ベッドの横に棚兼テーブルにしてる方が多いです。
個人的には折り畳みテーブルがオススメです。折りたたみ金具がamazonで1500円ほどで買えるので、その金具に天板をビスで取り付けるだけです。
自分のスタイルにあったサイズのテーブルを作ろう
テーブルはなるべく大きめに使いたい方が多いと思いますが、車の場合はなるべく小さめがいいでしょう。ただ、折りたたみテーブルにする場合は多少大きくても場所を取りません。
ローテーブルは30cm×60cmぐらいのものが多いですが、一人用ならもう2回り程度小さくてもOKだと思います。
インテリアに馴染むコツと工夫
ベッドを置いてテーブルを置いて板張りにすると、どうしても圧迫感が出ます。
そういう時は色を2、3色で統一したり、木のそのままの色を活用したり、濃いめの塗装のみで明るい色はやめたりと色々工夫すればスッキリします。
また、床と天井を同じ材にしたりするとさらに統一感が出ます。
自作キャンピングカーの電源
スマホの充電や照明、家電などキャンピングカーに電源があると便利です。
車から電源を取る
車のソケットにカーインバーターというものを接続すると、家庭用のコンセントも使えるようになります。
ただし、エンジンをつけている時だけしか使えません。
ポータブル電源を使用する
ポータブル電源を簡単に説明すると、モバイルバッテリーの大型版です。
こちらから、USBとコンセントから充電ができます。
今は大型のものも増え、家電を使えたりスマホの充電には十分です。
まとめ
自作キャンピングカーというとハードルが高く感じる方も多いと思います。
でも今は作り方の記事もYouTubeも大量にあり、本当に分かりやすいです。(僕の動画も細かく解説してるので分かりやすいはず!笑)
トラックベースではなく、バンタイプの場合は防水のことも考えなくてよくて、内装をするだけです。
実際はベッドがなくても寝ることはできますが、自分がワクワクしたり秘密基地のような空間を作っていけるDIYは本当に楽しく本当にオススメです!!!
軽バンタイプなら車体込みで30万円ほどでキャンピングカーを作る方もいるので、とりあえず1回やってみるのがいいと思います。
工具も買いたくないよって方は、ホームセンターでレンタルやホームセンター内の工房を使うこともできます。(30円とかでカットもしてくれます)
愛着も湧くので、興味のある方は自作キャンピングカーは是非やってみてください!!!
そんな僕も、現在トラックのキャンピングカーを仕上げているので良かったら参考にしてください。
CAM-CAR(キャンカー)では、キャンピングカーに関する様々なコラムも掲載しています。是非、参考にしてください。
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