CAMPINGCAR LIFE

2022.02.18

【キャンピングカーにトイレって必要?】種類や処理方法なども紹介します

最終更新日: 2024.07.10

CAM-CAR(キャンカー)がお送りするこの記事では、キャンピングカーを購入する際に必ずと言っていいほど悩みのタネになる「トイレ」問題について記載していきたいと思います。
今回は実際にキャンピングカーで全国各地を旅している女性YouTuber「うめの」さんに教えてもらいましょう。それではよろしくお願いします~!

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こんにちは!うめのです!

キャブコンタイプのキャンピングカーで年間300日、日本全国を旅して5年ほど経ちます。キャンピングカーと地方への旅。この二つと密接な生活をしている私から、どのタイプのキャンピングカーでも!どの場所にいても!参考になるように、自身の経験を踏まえてトイレのお話しちゃいますねー!

キャンピングカーにトイレを設置するメリット

いつでも用を足せる

停車さえできれば、すぐに用を足せるのはやっぱりいちばんのメリットですよね!
もしトイレを設置していなければ、休憩する場所の情報を事前によく調べたり、現地に行ってから公衆トイレが車とどのくらい離れているのか、そのトイレが自分にとって使いやすいものなのかどうか、見極める必要があります。

連休やオンシーズンを避けてゆったり旅ができる時ほど、イレギュラーが起こりうることも!

最悪な話、遠い地方まで長時間運転してクタクタで休憩場所に来たら、オフシーズンでトイレが閉鎖されていた!なんてことも実際にあり得えることなのです。(私は経験済みです!)

安全に用を足せる

寒い日や街灯のない暗い場所での夜、車の外に出ることなく用が足せるのは身体的にも心情的にも安心。防犯にもつながります。
お子さんや女性がいるご家庭なら、車内のトイレを使用したいと思う人もたくさんいますよね。

キャンピングカーにトイレを設置するデメリット

後処理が面倒

用を足した後のタンクには排泄物が溜まります。自分や家族の排泄物はかならず、自分たちで処理をしなくてはいけません。
排泄物をタンクに流す水や、臭いを抑える専用の薬剤も必要になります。

車内レイアウトの自由度が狭まる

トイレを設置すれば、当然その分スペースの自由度は狭くなりますよね。
割り切って設置しなければ、マルチルームとして自由に使ったり物置場所にしたり、自由度の高さが広がります。

キャンピングカーのトイレの種類と汚水処理方法

ここからは、キャンピングカーに設置される主なトイレの種類と特徴、さらに汚水処理方法についてご紹介していきます。キャンピングカーのトイレ選びにきっと役立つはず!

据え置き型の「カセット式トイレ」

Escape Compact C404のサニタリールームにあるカセット式トイレ。

キャンピングカーの中に据え置きになっているもののほとんどがカセット式トイレ。サニタリールーム内に、洗面所やシャワーと一緒に便座が設置されています。

あらかじめ、専用の薬剤を混ぜた水を入れた洗浄水タンクに入れておき、排泄の後はこの水を流してブラックタンク(排泄物が溜まるタンクをこう呼んでいます)に排泄物を流して溜めます。
ブラックタンクはキャンピングカー内からは見えない場所にあり、外側に回ってタンクを取り外しします。
中身の汚水は、自宅のトイレか専用の処理場へ流すことで処理します。

取り外して車から降ろすことも出来る「ポータブル式トイレ」

マルチルーム内に置かれたポータブルトイレ。トイレの積み下ろしが楽なように、外側からもアクセスできるマルチルームが増えている。

据え置きではなく、車から降ろすことも出来るのがポータブル式トイレ。
カセット式トイレと原理はほとんど一緒ですが、キャンピングカーの中にトイレ専用のサニタリールームを作らず、かわりにマルチルームとして好きな用途に使うキャンピングカーオーナーの増加により、現在主流となっているトイレです。そんな時代背景もあり、ポータブルトイレの種類や販売数も増えています。

「DOMETIC」のポータブルトイレ。備え付けのものと遜色ないデザインのものも(手前)登場した。

上が洗浄水タンクと便座部分、下がブラックタンクの二層構造となっており、下水の処理は下のブラックタンクを外して、カセット式トイレ同様、自宅のトイレか専用の処理場へ流します。
車から降ろして丸ごと洗うこともできますし、使わない時は車内を広く使えますので人気なのも納得ですね。

海外仕様の輸入キャンピングカーに多い「マリン式トイレ」

海外仕様の輸入キャンピングカーで見られる、船舶と同じ仕組みのマリン式トイレ。
処理の仕方がカセット式・ポータルブル式とは大きく異なります。ダンプステーションと呼ばれる、専用処理設備とトイレをホースでつないで汚水を車外へ出すのですが、日本ではこの方法ははっきり言って難しいです。
全国にRVパークやキャンプ場はありますが、このダンプステーションを完備している場所は、まだまだ少数なのが現状です。そのため、国内で販売されているキャンピングカーにはこのマリン式トイレはほとんどありません。
ダンプステーションが増えれば、海外仕様の個性的なキャンピングカーをもっと見かけることにつながるでしょうね!

軽キャンにおすすめの「折り畳み式トイレ」

トイレとは思えないカラフルな「パタット」。畳むとちょっとスキマにも収納できる。

トイレをおけるスペースがない軽タイプのキャンピングカーはのけ者なのかというと、そんなことはありません!
座る部分に穴がある座椅子のような折り畳み式トイレ。これなら、軽キャンユーザーでも車に積みっぱなしでも場所をとらず、非常時に活躍してくれます。
介護や防災の現場で使われることがあるこのトイレは、タンクの代わりにエチケット袋を設置して排泄物を固める凝固剤を使用します。水が手に入れられない災害時を想定して作られているので、燃えるゴミとして出せるよう考えられていたり、中身が漏れにくいようにつくられています。

非常時に役立つ「使い捨てトイレ」

ケンユーの「プルプルレディ」。受け口がワイドで、ふき取りに使えるポケットテッシュ付き。数ある携帯トイレの中で唯一の女性専用品。

設置されたトイレが万が一トラブルになった場合に、非常用として役立つのが本体をそのまま使い切る携帯用トイレ。もともとホームセンターやアウトドアショップで登山者向けに売られていましたが、近年では100円ショップでも並んでいるのを見かけます。
注ぎ口に体をあてて使うので、ものによって男性と女性では、使い心地や使用する難易度が異なります。女性には断然こちらをおすすめします!
実際に私が色々ためしたうえで、非常用として常備しているものです。

https://youtu.be/E3692RsN0Q0

この「折り畳み式トイレ」と「使い捨てトイレ」。
たくさん種類があるので、もっと見たい方は、実物を揃えてお見せしている私のYoutube動画がありますのでご覧ください。

トイレの汚水処理でやってはいけない2つのこと

その1.道の駅やお店のトイレで、汚水を勝手に流さない

北海道の「道の駅つるぬま」にある実際の看板。トラブルと無縁ならば本来このような看板はなかったはず。

自分たちの出したものとはいえ、排泄物は早く車の外に出してしまいたい!
そんな気持ちはわかるのですが、ブラックタンクを抱えて道の駅や商業施設のトイレにじょぼじょぼ……というのはマナー違反です。

キャンピングカーのブラックタンクの汚水処理というのは、本来の公衆トイレの利用者や設置者が想定した使い方ではありません。うっかり汚してしまうトラブルも、本来の公衆トイレとの使い方と比べるとレベルが違うと思います。

全国を旅していてこのような張り紙を見かけることが多々あります。
「このような張り紙をされてしまった背景や経緯には何があったのだろうか?」そう考えてみることが、我々キャンピングカーオーナーの正しい姿です。

その2.汚水を野に放たない

住宅地から離れた場所の自然なら、人の目にもつかないし土に還って一石二鳥では?と思ったりしますか?実はそれ、マナー以前に大問題につながる恐れがあります!
よそから来た私たちが、なんでもない林だと思っている林も、猟師がシカやイノシシを狩猟するための大切な山かもしれませんよ。本来ないはずの人間の排泄物や洗浄剤の匂いのせいで動物が寄り付かなくなり、生活苦になる人がいるかもしれません。

また、なんでもないだだっぴろい野原だと思っていたものが、酪農家が牛の餌のために所有している牧草地である可能性もあります。
夏の旅行先として人気のある北海道では毎年、旅行者が牧草地をただの野原と思い込んで写真を撮るため踏み入り、靴の裏についた他所の土地からの菌で乳牛が体調を崩す。なんて話が実際にあります。
これがノンフィクションだと知ると、汚水を捨てることが恐ろしい事だと気づきますよね。

自然との触れ合いを求めて旅をする私たち。その景色には、目に見えないつながりがあるということを知ることが真の旅行者なのです。

キャンピングカーのトイレは、公衆トイレとの併用がオススメ

知れば知るほど、どこでもいつでも気軽に処理できるわけではないキャンピングカーのトイレ。
オススメは、昼間や観光時にはできるだけ公衆トイレをメインに使って、緊急時や夜間そばに公衆トイレがない時にサブ的に使うことです。

1泊2泊の旅行で帰宅できるのならいいのですが、長期だったり家族みんなで使うとタンクもすぐにいっぱいになってしまいますが、公衆トイレと併用できればこのリスクもかなり軽減できますね!

一般的なSAのトイレ。冷暖房完備でどんな季節でも使いやすい。
道の駅でよく見かける感じのトイレ。近年できたばかりの道の駅のトイレは、SAを思わせるものも。

高速道路のサービスエリアやパーキングエリアに加え、1993年(平成5年)に道の駅が誕生してから、24時間使用できるトイレを備えた休憩所が日本国内に増え続けています。そこに行くためにお金はかかりますが、トイレの綺麗さはまず間違いありません!お湯の出る洗面所があることが多いので、手を洗う冬季は特に利用したい場所です。
普段の移動は下道派な私でも、トイレが安心して使える休憩を求めて夜間に高速道路を利用することがあります。

実際に災害地支援として貸し出されていたキャンピングカー。個人所有していればこの上なく安全なシェルターになる。

また、防災観点から言っても「まったくトイレがない・できない」というのはおすすめできません。キャンピングカーは有事の際、自分や家族の避難場所、シェルターにもなるからです。

最後に

使えれば楽だけど、手もかかる。車もトイレも一緒!

いかがでしたか?
今回は、キャンピングカーにトイレを設置するメリット・デメリットや特徴をご紹介しました。
トイレを設置する必要性は「安心を取るか、手間を取るか。」によって、大きく変わります。メリット・デメリットを参考にして、あなたにぴったりなキャンピングカーとトイレを選んでみてください!

CAM-CAR(キャンカー)では、キャンピングカーに関する様々なコラムも掲載しています。是非、参考にしてください。
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日本を旅するうめの

自らDIYしたキャンピングカーで年間300日の旅を続ける行動派のバンライフ女子。
ローカルを愛し、自身のリアルな体験をYouTubeや生配信で世界中の人と交流しながら伝えている。

https://www.youtube.com/channel/UCU96TPgZ_cXtBp29EmabUtQ