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2026.06.02

キャンピングカーの保険は普通車と何が違う?費用・注意点を解説

最終更新日: 2026.06.02

キャンピングカーを購入したとき、保険の手続きで戸惑う方は少なくありません。

「普通車と同じ感覚で入れると思っていたら、対応できる保険会社が限られていた」「架装部分が補償されるのか確認したら、想定より複雑だった」——そういった声はよく耳にします。

キャンピングカーは8ナンバー登録による自賠責の区分変更、対応保険会社の制限、架装補償の取り扱いなど、普通車にはない確認ポイントがいくつかあります。

この記事では、保険選びで押さえるべき基本の違いから、任意保険の選び方、車両保険で注意したい補償範囲まで順に説明します。

キャンピングカーの保険が普通車と違う3つのポイント

キャンピングカーの保険の手続きでは、普通車と同じように進められない場面が出てきます。登録区分や保険会社の対応など、事前に把握しておきたい3つの違いをみておきましょう。

8ナンバー登録で自賠責保険の区分が変わる

キャンピングカーの多くは、車検証に「特種用途自動車(とくしゅようとじどうしゃ)」と記載される8ナンバー登録になります。この区分の違いは自賠責保険の保険料にも反映されます。

自賠責保険の基準料率は、損害保険料率算出機構が算出し、金融庁の審査などを経て適用されます。用途・車種・車両の大きさによって区分が設けられており、8ナンバーの「その他」区分に該当する場合は、乗用登録の車両とは自賠責保険料が異なることがあります。

契約前に自分のキャンピングカーがどの区分に該当するか確認しておくと安心です。

任意保険に加入できない保険会社がある

キャンピングカーの任意保険は、保険会社によって対応が異なります。

これはキャンピングカーが引き受け対象外というよりも、架装(内装やシェルなど後付け設備)を含めた車両状態の確認が必要になるためです。

特にインターネット完結型の保険では、車両情報を自動入力するフローが8ナンバーや架装車に対応していないケースがあり、電話や個別審査が必要になることがあります。加入を検討している保険会社には、購入前でも問い合わせておくと手続きがスムーズです。

車両保険の条件が普通車より複雑になる

任意保険の中でも車両保険は、キャンピングカーで最も注意が必要な項目です。

一般的な車両保険は「登録された車体」を補償の対象としますが、キャンピングカーには就寝設備・調理設備・電装システムなど、架装部分が多く含まれます。

この架装部分が保険の対象になるか、なるとしたらどの範囲かは、保険会社によって取り扱いが異なります。架装費用が高額になるほど、万が一のときに受け取れる金額が不足するリスクも上がります。保険料だけで比較するのではなく、補償範囲を一つひとつ確認したうえで契約することが重要です。

キャンピングカーの自賠責保険の基本

自賠責保険は車種の区分によって保険料が変わります。キャンピングカーが該当する8ナンバーの保険料がいくらか、そして自賠責保険だけでは補えない部分がどこかを確認しておきましょう。

8ナンバー車に適用される保険料の目安

8ナンバー車の自賠責保険料は、普通乗用車とは異なる区分で算出されます。

損害保険料率算出機構が公表している料率によると、特種用途自動車(その他・三輪以上の自動車、軽自動車を除く)の24ヵ月保険料は19,980円です(2026年5月時点)。

自家用乗用自動車の17,650円と比べると、約2,330円の差が生じます。購入前に自分の車両がどの区分に該当するか調べておくと、維持費の見積もりがしやすくなります。

自賠責の対象外になる損害と任意保険の必要性

自賠責保険が補償するのは、交通事故による相手方の死傷に対する対人賠償のみです。

相手の車や物への損害(対物賠償)、自分自身のけが、自分の車両の損害はいずれも自賠責保険の対象外になります。

例えば、キャンプ地の駐車中に他の車と接触して相手の車を傷つけた場合や、運転中の事故で自分がけがをした場合、自分の車の自賠責保険では、運転者本人のけがは補償対象外です。自賠責保険は最低限の賠償をカバーするための強制加入保険であり、それだけで実際のリスクに備えるには範囲が不十分です。

キャンピングカーに関わらず、自動車を運転するうえで任意保険への加入は必要な備えといえるでしょう。

キャンピングカーの任意保険の選び方

キャンピングカーの任意保険は、対応できる保険会社が限られるため、自分の車に対応した会社を探すことから始まります。その後、複数社の見積もりを比較しながら等級引継ぎの条件を確認する、という手順で進めると整理しやすくなります。

保険会社の選び方|代理店型とネット型の使い分け

キャンピングカーの任意保険は、普通乗用車と比べて引受条件が複雑で、対応できる保険会社も限られます。

主な要因は以下のとおりです。

  • 8ナンバー(特種用途自動車)にそもそも対応していない会社がある
  • 架装(就寝・調理・電装設備など)の内容や金額の評価が複雑
  • 車両保険金額の算出に個別確認が必要なケースがある
  • 車体形状・重量・架装内容によって引受条件が変わる

近年はネット型保険の普及が進んでいますが、キャンピングカーの場合はWEBだけで手続きが完結しないことが多く、電話で追加確認がおこなわれるケースもあります

一方、損保ジャパン・あいおいニッセイ同和損保といった代理店型は、担当者が架装内容の確認から保険金額の設定まで対応してくれます。

特殊な装備が多い車両や、手続きに不安がある場合は代理店型を選ぶとよいでしょう。

見積もり比較の手順と等級引継ぎの確認

保険会社を決める際には、数社から見積もりを取ることをおすすめします。保険料は会社によって大きく異なるため、複数社を比べることが費用を抑えるうえで有効です。

他社から乗り換える場合は、現在の保険証券や満期案内を手元に用意した状態で見積もりを進めます。等級の引継ぎも、条件を満たすことで引き継ぐことが可能です。

相談先に迷う場合は、キャンピングカー専用の保険や相談窓口を用意しているJRVA会員店や専門代理店に相談するのもよいでしょう。

車両保険で見落としがちな3つの注意点

キャンピングカーの車両保険は補償の範囲や条件に注意が必要な点が複数あります

特に重要な架装・装備品の扱い、金額設定の確認方法、そして横転・盗難への備えという3点について詳しく見ていきましょう。

架装・装備品は補償対象外になることがある

キャンピングカーはベース車両に架装(改造・設備の取り付け)を施した車ですが、保険会社によっては架装部分や装備品を「車両本体」と切り分けて扱うことがあります。

例えばソーラーパネル・サブバッテリー・ポップアップルーフなどの装備品が、対象外になるケースも少なくありません。

加入前には特約も含めて「架装・装備品の補償範囲はどこまでか」を確認するようにしましょう。

車両保険金額と免責金額の確認方法

車両保険には「上限金額(保険金額)」と「免責金額(自己負担額)」の2つの設定があります。

上限金額はキャンピングカーの市場価格や購入額をもとに設定しますが、経年とともに評価額が下がるため、更新時に現在の車両価値と乖離していないか確認が必要です。

免責金額を高くすると保険料は下がりますが、少額の修理では保険金が出ない、または使うメリットが小さくなる場合があります。キャンピングカーは修理費用が高くなる傾向があるため、免責金額の設定は慎重に検討してください。

横転・盗難リスクへの備えとして検討したいオプション

車高が高く重心が上がりやすいキャンピングカーは、一般の乗用車と比べて横転のリスクが高い傾向にあります。

横転事故は車両の全損につながることも多く、基本の車両保険だけでは補償が不十分になるケースがあります。同時に、キャンピングカーは高価な装備品を積んだまま駐車することが多く、盗難リスクも見過ごせません。

これらに備えるためには、転覆・横転が加入する車両保険(一般型)の補償範囲に含まれているか、盗難や車内装備品の扱いがどうなるかを確認しておくとよいでしょう。

キャンピングカーの保険料の相場

保険料は車種や補償内容によって大きく変わるため、総額のイメージがつかみにくいところです。自賠責と任意保険、それぞれの目安を確認しておきましょう。

自賠責と任意保険を合わせた年間コストの目安

自賠責保険は24ヵ月契約を年換算するとおおむね1万円前後が目安です。

任意保険は等級・車種・補償内容によって幅があります。実際の金額は見積もりで確認してください。

なかでも保険料に大きく影響するのが車両保険の有無です。キャンピングカーは車両本体の価格が高くなりがちなため、車両保険を付けると保険料が大幅に上がります。逆に車両保険なしであれば、任意保険料を抑えることができます。初期費用と万が一のリスクを天秤にかけながら、補償範囲を検討するとよいでしょう。

車種・ナンバー別の保険料の違い

キャンピングカーは車種のタイプなどによって保険料の水準が大きく異なります。

キャンピングカー向け保険を扱うシェアティブが公開しているモデルケースでは以下のとおりです。

前提条件:20等級・40代・35歳以上補償・ゴールド免許・本人配偶者限定

車種車両保険金額限定補償 年支払額一般補償 年支払額
軽キャン 8ナンバー4,000,000円61,960円78,640円
軽キャン 4ナンバー3,000,000円63,570円81,020円
バンコン6,000,000円60,600円86,640円
キャブコン10,000,000円65,220円98,280円

※限定補償:特定の事故に絞った補償タイプ(保険料が低め)/一般補償:幅広い事故を対象とした補償タイプ(保険料が高め)

等級が低い場合や年齢条件が広い場合はさらに高くなります。

無事故で等級が上がれば割引率は改善しますが、実際の保険料は契約条件や料率改定によって変わります。相場はあくまでも目安であり、実際の金額は保険会社への見積もりで確認することが大切です。

まとめ:キャンピングカーの保険を整えて、旅に出る 

自賠責キャンピングカーの保険は、8ナンバー登録や架装の評価など、普通車とは異なる確認事項が多くあります。

特に、任意保険は対応している保険会社が限られており、代理店型とネット型でもそれぞれ特徴が異なります。架装・装備品の補償範囲と上限金額、横転や盗難への特約の有無なども確認したうえで、比較しながら進めていくとよいでしょう。

保険をしっかり整えておくことが、旅先でのトラブルにも動じない安心感をつくってくれます。

CAM-CAR | キャンカー編集部