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2025.12.24

車がキュルキュル鳴るのは最初だけ?原因と注意点をわかりやすく解説

最終更新日: 2025.12.23

エンジンをかけた直後や走り始めたとき、車から「キュルキュル」という音が聞こえて、不安になったことはありませんか。

しばらく走ると音が消えるため、そのまま様子を見ている人も多いかもしれませんね。

この症状には、いくつかのよくある原因があります。軽いものもあれば、放置するとトラブルにつながるケースもあるため、音の出方やタイミングを知っておくことが大切です。

この記事では、最初だけキュルキュル音が出る理由や考えられる原因、様子見でよい場合と点検をおすすめしたいケースについて解説します。

突然の異音に慌てないための判断材料として、ぜひ参考にしてください。

車から「キュルキュル音」が最初だけ鳴るのはなぜ?

エンジンをかけた直後や走り始めにだけ「キュルキュル」という音がする場合、多くはエンジン周りの部品がまだ本来の状態になっていないことが関係しています。

始動直後は回転数や温度が安定していないため、音が出やすいタイミングでもありますね。

ここからは、なぜ始動直後に音が出やすいのか、その仕組みを見ていきましょう。

エンジン始動直後に音が出やすい理由

エンジンを始動した直後は、内部の回転数が一気に上がります。そのとき、ベルト類やプーリーと呼ばれる部品に一時的な負荷がかかることがあります。

とくにゴム製の部品は、温度や湿度の影響を受けやすく、冷えている状態では滑りやすくなる傾向がありますね。

この一瞬の「滑り」が、キュルキュルという音として聞こえる場合があります。エンジンが温まり、回転が安定すると音が消えるのは、その影響が落ち着くからだと考えられます。

しばらく走ると音が消える仕組み

走行を続けると、エンジンの熱によって部品が温まり、ゴムや金属の状態が安定してきます。そうすると、ベルトの滑りが減り、異音が出にくくなります。

そのため、「最初だけキュルキュル鳴って、途中から静かになる」という症状が起こりやすいのです。

ただし、音が消えるからといって必ずしも問題がないとは限りません。以前より音が大きくなったり、鳴る時間が長くなったりしている場合は、状態が進行している可能性もあります。変化がないか、意識して聞いてみることが大切ですね。

よくある原因|最初だけキュルキュル鳴るケース

「最初だけ鳴る」という条件がつく場合、原因はある程度絞られます。

とくに消耗部品や、気温・湿気といった環境要因が関係していることが多いですね。

以下では、比較的よく見られる原因を具体的に紹介していきます。

ファンベルト(補機ベルト)の劣化や緩み

最初だけキュルキュル音が出る原因として、もっとも多いのがファンベルト(補機ベルト)です。

このベルトは、エンジンの回転を使って発電機やエアコンなどを動かしています。

ベルトが劣化していたり、張りが弱くなっていたりすると、始動直後の負荷に耐えきれず、一時的に滑って音が出ることがあります。走行しているうちに滑りが落ち着き、音が消えるため、「最初だけ鳴る」と感じやすいのです。

見た目では判断しづらい場合も多いので、音が続くようなら点検してもらうと安心でしょう。

雨の日や湿気が多い日の影響

雨の日や、湿気が多い朝にキュルキュル音が出やすい場合もあります。

これは、ベルトやプーリー部分に湿気や水分が付着し、滑りやすくなるためです。

天気の良い日には鳴らず、雨の日だけ音が出るのであれば、急を要するケースではないこともあります。ただし、ベルトが劣化していると、湿気の影響をより受けやすくなることもありますよ。

天候と音の関係を一度振り返ってみると、判断材料になりますね。

気温が低い朝に起こりやすい

寒い時期の朝にだけキュルキュル音が出る、という声もよく聞かれます。

ゴム製のベルトは、気温が低いと硬くなりやすく、始動直後に滑りが起きやすくなります。

エンジンが温まると素材がなじみ、音が消えるため、冬場だけ症状が出ることも珍しくありません。

ただ、毎年同じように鳴っている場合でも、徐々に劣化は進みます。季節の変わり目に点検しておくと安心ですよ。

放置しても大丈夫?危険なケースと様子見でよいケース

キュルキュル音が出ても、すぐに深刻なトラブルにつながるとは限りません。ただ、音の出方によって対応の目安は変わってきます。

自分で確認できるポイント

異音に気づいたとき、いきなり整備工場へ行く前に確認できることもあります。状況を把握しておくことで、相談もしやすくなりますよ。

以下では、自分でチェックしておきたいポイントを見ていきます。

音が出るタイミングと長さをチェック

  • エンジン始動直後か
  • 走り始めだけか
  • 何秒ほど続くのか

毎回同じ条件で鳴っているかどうかは、原因を見極める重要なポイントです。

音が大きくなっていないか確認する

以前と比べて音が大きくなっていないか、鳴る頻度が増えていないかも確認したいところです。

「前は気にならなかったけど、最近ははっきり聞こえる」という変化があれば、早めの相談が安心につながります。

整備工場に相談すべき目安

異音に気づいたとき、いきなり整備工場へ行く前に確認できることもあります。

状況を把握しておくことで、相談もしやすくなりますよ。

以下では、自分でチェックしておきたいポイントを見ていきます。

点検・修理にかかるおおよその内容

最初だけキュルキュル鳴る症状の場合

  • ベルトの張り調整
  • ベルト交換

これらは比較的軽い作業で済むケースも多いです。車種や状態によって異なるため、あくまで目安として考えてくださいね。

異音を伝えるときのコツ

整備士さんに伝えるときは、「エンジンをかけた直後に、数秒だけキュルキュル鳴る」や「雨の日や寒い朝に出やすい」など、具体的な状況を伝えるとスムーズです。

可能であれば、音をスマートフォンで録音しておくのもひとつの方法ですよ。

まとめ|最初だけのキュルキュル音も早めの確認が安心

車がキュルキュル鳴るのが最初だけの場合、ファンベルトの状態や気温、湿気などが関係していることが多く見られます。しばらく走ると音が消えるからといって、必ずしも安心とは限りません。

音の大きさや鳴る時間に変化がないかを意識し、気になる点があれば早めに点検してもらいましょう。軽い対応で済むうちに確認することで、余計なトラブルを防げます。

日頃から車の音に耳を傾けておくことが、安全で快適な運転につながります。少しでも不安を感じたら、無理せず専門家に相談してくださいね。

CAM-CAR | キャンカー編集部

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