2025.12.19
車の外気・内気マークの意味とは?シーン別おすすめ設定を徹底解説
最終更新日: 2025.12.19
車のエアコンにある「外気導入」と「内気循環」。
普段なんとなく切り替えていても、実際の違いや使いどころが分からないままの人は多いものです。
特に、冬の曇りや渋滞中のにおいなどは設定ひとつで快適さが変わり、正しく使えるかどうかが運転のしやすさに影響します。
この記事では、マークの意味と特徴を整理し、状況に応じた最適な使い方を分かりやすく紹介します。
車の「外気導入」・「内気循環」マークの意味
車のエアコン周りにある矢印のイラストが付いた2つのボタン。
これは、空気の流れを選択する機能で「外気導入」「内気循環」と呼ばれます。
快適で安心な運転のためには、正しい使い分けが必要が欠かせませんが、まずはマークの意味を正しく理解しましょう。
外気導入とは?
外気導入は、外の空気を車内に取り込む設定です。これにより、窓を開けなくても換気をすることができます。
マークは「車の外から矢印が入ってくる形」で描かれており、外気が流れ込むイメージを表現しています。

外の空気を取り込むことで換気がしやすく、曇りやすい季節や湿気の多い日でも視界を保ちやすい点が特徴です。
その反面、排気ガスやにおいが強い場所では汚れた空気を取り込んでしまうことも。トンネルや空気がきれいではない場所での利用には注意しましょう。
内気循環とは?
内気循環は、車内の空気を循環させる設定です。
マークは「車内で矢印がぐるっと回る形」で描かれ、外の空気を入れずに室内で空気が回るイメージのデザインになっています。

内気循環は、車内の空気を繰り返し冷やしたり温めたりする仕組みなので、冷暖房を素早く聞かせたい時に最適な機能です。
また、外気を遮断できるため、トンネルのにおいや排気ガスが気になる場面でも活躍します。
ただし、長時間続けると空気がこもりやすく、眠気につながることも。快適な環境を維持するには、窓の開閉や外気導入への切り替えが必要です。
外気導入と内気循環の違いと特徴

外気導入と内気循環は、どちらを選ぶかで車内環境が大きく変わります。
正しい選択をすれば車内が快適になる一方で、間違った選択をすると「フロントガラスの曇りが悪化して見えない」など危険な状態を招くことも。
まずは、車の外気・内気マークの特徴とメリット・デメリットを正しく理解することが大切です。

車内は家庭の部屋と比べても、空気がこもりがちなため、基本的は外気導入で換気をしながらの走行をおすすめします。
ただし、エアコンをしっかり効かせたい場合や、花粉などを入れたくない場合には内気循環をメインにしつつ、定期的に換気する方法が最適です。
それぞれの特徴を理解し、上手に切り替えられるようになればドライブはより快適になるでしょう。
シーン別のおすすめ設定|外気導入と内気循環の使い分け

外気導入と内気循環は、その場の状況に合わせて切り替えることで快適性が大きく変わります。
ここでは、よくあるシーンごとに最適な設定をご紹介します。
トンネル・渋滞・排気ガスを走行する場合
結論:内気循環がおすすめ
外気導入にすると排気ガスが入りやすく、車内の不快感につながります。特にトンネルなどは排気ガスがたまりやすいため、内気循環の利用がおすすめです。
ただし、長く続けると空気がこもるので、抜けたタイミングで外気導入に切り替えるとよいでしょう。
雨の日の曇りが気になる場合
結論:外気導入+デフロスターが効果的
雨の日などは湿気が高く、室内が曇りがちです。この場合は、外気導入にすることで、室内の湿度が下がり曇りの抑制につながります。
もし、曇りが強い場合は外気導入とデフロスターを併用することで素早く視界を確保できます。
冬場の曇り・結露が気になる場合
結論:暖房+外気導入がおすすめ
冬場に利用する暖房は湿気が窓に付着しやすく、視界を悪化させます。
改善する方法はやはり、湿気を外へ逃がすこと。暖房である程度温まったら、外気導入へ切り替えることで運転中の視界が確保されます。
真夏の冷房効率を上げたい場合
結論:最初は外気導入、車内が冷えてきたら内気循環がおすすめ
真夏は外の気温より車内温度が高くなることは珍しくありません。効率的に冷やすには、まず外気導入を使って車内の熱気を外に逃がすこと。
ある程度、落ち着いたタイミングで内気循環にすることで、冷えた空気の循環をおこなえるようになるため、最も効率的に冷やすことができます。
真冬の暖房効率を上げたい場合
結論:暖房の立ち上がりは内気循環、曇りが出始めたら外気導入がおすすめ
車を温めるためには、まず内気循環で車内に温かい空気をしっかりと回すことが大切です。
ただし、暖房を内気循環で利用すると徐々に車内が曇ってきますので、安全確保のためにも、定期的に外気導入へ切り替えをしましょう。
長距離ドライブで眠気を感じた場合
結論:眠気を感じたら外気導入で換気を優先
内気循環が続くと空気がこもり、酸素濃度が低下。眠気やだるさの原因になります。
この状態が続くことは、運転するうえでも大変危険ですので、外気循環を使い新鮮な空気との入れ替えをおこないましょう。
ただし、外気循環も万全ではありません。眠気が続く場合は、止まって休息をとることをおすすめします。
車中泊で利用する場合
結論:車中泊は外気導入が基本
前提として車中泊でのアイドリングは推奨しません。
なぜなら、一酸化中毒をはじめ命にかかわるさまざまなリスクが高まるためです。
それでも、利用する場合は車内の空気滞留を防ぐためにも、外気導入を利用しましょう。外気導入にすることで、リスクの低減はもちろんのこと、湿気やにおいの滞留も減らすことができます。
まとめ|外気と内気を上手に切り替えて快適なドライブを

外気導入と内気循環——空気の流れを変えるだけで社内環境は大きく変わります。
外気導入は換気の役割を果たし、湿気や曇りを防ぎたい場面に向いています。
一方で内気循環は車内の空気だけを回すため、冷暖房の立ち上げや、花粉症対策などに効果的です。

天気や気温、道路環境に合わせて切り替えるだけでも、車内の過ごしやすさはぐっと変わります。
次に運転するときは、シーンに合う設定をちょっと意識してみてください。
小さな工夫で、ドライブの快適さが一段とアップするはずです。