CAMPINGCAR LIFE

2025.07.17

愛犬と車中泊を快適に楽しむために|基本を知って最高の思い出を作ろう

最終更新日: 2025.07.17

愛犬と一緒に車中泊を楽しむスタイルが、愛犬家の間で注目を集めています。愛犬と自由に旅ができる車中泊は、宿泊先に縛られず、犬との絆を深めながら特別な時間を過ごせるのが魅力です。ですが、愛犬と安全・快適に車中泊するには、事前の準備やマナーが欠かせません。

本記事では、ペットと車中泊を楽しむために必要な準備や注意点、過ごし方のコツ、さらにおすすめのスポットまで詳しくご紹介します。愛犬との旅をもっと楽しく、安心して満喫できるように参考にしてください。

愛犬との車中泊が人気の理由と楽しみ方

ペット車中泊

愛犬と車中泊が人気なのは、車が移動手段だけでなく宿泊場所にもなるためです。

宿を探す手間がなく、愛犬のペースで自由に旅を楽しめます。さらに、いつでも一緒に過ごせる安心感や、他の旅行では味わえない開放感も魅力です。車中泊は、愛犬との絆を深めながら特別な思い出をつくれる旅のスタイルといえます。

飼い主と愛犬がいつでも一緒に過ごせる安心感

車中泊の魅力は、愛犬とずっと一緒にいられることでしょう。ペット可の宿泊施設は犬種や頭数に制限があったり、同伴できる場所が限られたりすることもあります。

その点、車中泊なら愛犬のサイズや頭数を気にせず、いつでもそばで過ごせます。飼い主の気配を感じられるため、愛犬も安心してリラックスでき、飼い主も他の宿泊客に気を遣わずに済むでしょう。

宿泊先に縛られない自由な旅のスタイル

車中泊の魅力は時間や場所に縛られず、自由に旅ができることです。宿の予約やチェックイン・アウトを気にする必要がなく、愛犬の体調や天候に合わせて予定を変えられます。

「もう少しこの場所で遊びたい」と思ったときも、そのまま滞在できます。出発直前の天候不安でキャンセルする判断もしやすく、心に余裕をもって旅を楽しめるでしょう。

ペット可宿泊施設に比べた柔軟性と快適さ

最近はペット同伴可能な宿も増えていますが、食事は別室、室内ではケージで過ごすなど、制約が多いケースもあります。車中泊であれば完全にプライベートな空間で、誰にも気兼ねせず愛犬と過ごせるでしょう。

さらに宿泊費を抑えられる分、ドッグランを利用したり、ご当地グルメを楽しんだりと、旅の楽しみも広がります。

愛犬と車中泊に必要な準備と安全対策

犬車中泊

愛犬と一緒に車中泊を楽しむには、しっかりした準備と安全への配慮が欠かせません。愛犬が快適で安心して過ごせるよう、事前に必要な装備や工夫を整えておきましょう。

車内での快適な空間づくりと装備品の準備

愛犬と一緒に快適な車中泊を楽しむには、車内の環境づくりが大切です。愛犬が安心して過ごせる空間を整えれば、飼い主もリラックスできます。

  • フラットな寝床の確保
    段差のない平らな寝床を作ると、人も犬も体を伸ばして眠れます。エコノミークラス症候群の予防にもつながるでしょう。
  • 荷物の最適化
    荷物は必要最低限にして、愛犬がくつろげるスペースを広く取りましょう。
  • 窓用網戸の設置
    夏の虫対策や換気に便利です。車内の空気もこもりにくくなり、さわやかな気分でいられるでしょう。
  • ポータブル電源
    扇風機やヒーターなどの電化製品が使えると、夏も冬も快適さが増します。
  • 抜け毛対策
    犬に服を着せると毛の飛び散りが減り、掃除が楽になります。ノミ・ダニ対策にも有効です。
  • ケージや犬用シートベルト
    移動中の安全確保や、犬が落ち着ける場所として活躍するでしょう。急ブレーキ時の飛び出しも防げます。
  • 季節に合わせたグッズ
    夏はクールマットや携帯扇風機、冬は湯たんぽや犬用シュラフなどで温度調整しましょう。

準備を整えることで、愛犬も飼い主も快適に過ごせます。

熱中症・車酔い・脱走などの対策と健康管理

犬と安全に車中泊するためには、予期しないトラブルを防ぐ準備が欠かせません。以下のポイントに気をつけましょう。

  • 熱中症対策
    夏だけでなく春や秋も車内は高温になります。温湿度計を設置し、室温25〜28度・湿度50〜60%を目安に調整しましょう。ポータブル電源と冷房器具があると安心です。エンジンを止めた車内に犬を残すのは危険なので避けてください。
  • 車酔い対策
    短いドライブを重ねて車に慣れさせておきましょう。出発前の食事は少なめにし、心配なら獣医で酔い止めを処方してもらうのもおすすめです。
  • 脱走対策
    知らない場所では逃げ出した犬を見つけにくくなります。車内外でリードをつけ、ドアの開閉時は飛び出しに注意しましょう。迷子札やGPSトラッカーの装着も有効です。
  • 健康チェック
    旅行前には動物病院で健康状態をチェックし、ノミ・ダニ予防やワクチン接種も済ませておくと安心です。

しっかり備えることで、愛犬も飼い主も落ち着いて旅を楽しめます。

トイレ・鳴き声・排泄マナーへの具体的な対応

公共の場で車中泊するのであれば、周囲への配慮は欠かせません。特にトイレと鳴き声の管理は必須です。

  • 排泄マナー
    排泄物は必ず持ち帰り、尿の跡は水でしっかり洗い流しましょう。特定の合図で排泄するトレーニングをしておくと、どこでもスムーズに対応できます。消臭機能付きの袋やポーチを活用し、においにも気を配ってください。
  • 鳴き声対策
    ムダ吠えは他の利用者の迷惑になるため、日中にしっかり運動させてストレスを減らしておきましょう。
    外の景色に反応して吠える場合は、カーテンやサンシェードで視界を遮るのが効果的です。基本的なしつけを徹底し、愛犬を落ち着かせられるよう準備してください。

愛犬がリラックスして過ごせる環境を整えられると、飼い主も安心できるでしょう。

ペットと一緒に泊まれるおすすめスポットと選び方

RVパーク

準備ができたら、次は泊まる場所を決めましょう。犬連れに配慮されたスポットを選ぶと安心です。

RVパークや道の駅の特徴と利用のポイント

愛犬と車中泊する際、候補にしたいのがRVパークです。日本RV協会が認定する施設で、広い駐車スペースや24時間使えるトイレ、AC電源などが揃っており、有料ですが安心して泊まれます。ドッグラン付きの施設も多く、犬と快適に過ごしやすいのが魅力です。

一方、道の駅は本来ドライバーの休憩のための施設で、宿泊を前提にしていません。利用は仮眠程度にとどめ、長時間の滞在やテーブル・椅子を出すといったキャンプ行為は控えましょう。マナーを守って利用すれば、犬連れの休憩場所としても便利です。

ドッグラン併設など設備が充実したおすすめRVパーク

長距離移動でたまった犬のストレスを発散させるなら、ドッグラン付きのRVパークがおすすめです。最近は、犬連れを歓迎する設備が整ったRVパークや道の駅も増えています。例えば、関東エリアでは下記の施設が人気です。

  • ヒュッゲヴィレッジ(茨城県)
    広々とした敷地に3つのドッグランを備えたRVパークです。


画像引用:ヒュッゲヴィレッジHP

  • 58ロハスクラブ(栃木県)
    犬関連のイベントも開催される複合施設内にあるRVパークです。

画像引用:58ロハスクラブHP

  • ドッグランWANport(群馬県)
    カフェ併設のドッグランが人気のRVパークです。

画像引用:ドッグランWANportHP

  • メッツァRVパーク(埼玉県)
    北欧風の「メッツァビレッジ」に隣接し、愛犬と散策も楽しめます。


画像引用:メッツァRVパークHP

ペットフレンドリーな施設を選ぶと、犬もリラックスでき、旅の満足度が高まります。事前にリサーチし、目的地に加えておくと安心です。

まとめ

愛犬との車中泊は、自由な旅を楽しみながら絆を深められる特別な体験です。そのためには、「快適な車内づくり」「安全・健康管理」「マナーの徹底」の3つの柱が欠かせません。

ドッグラン併設のRVパークなどを活用しつつ、準備を整え、思いやりを持ち、愛犬と一緒に最高の思い出づくりに出かけてみてください。

CAM-CAR | キャンカー編集部