CAMPINGCAR LIFE

2023.08.11

ハイエース キャンピングカー アルフレックスの最新モデルが登場!注目のポイントとは?

最終更新日: 2023.08.11

高級感漂う上質なインテリアデザインのバンコンをランアップするアルフレックスから、新しいキャンピングカー「エレメント」が発表されました。

スマートベッドシステムで快適性を追求したバンコンレイアウト

キャンピングカーであっても、街中でのスタイリングを大切にするユーザーにとって、アルフレックスの生み出すクルマは魅力的なモデルばかりです。そのラインアップに加わったのが、エレメントというキャンピングカー。

インテリアはシックな雰囲気で、大きなセカンドシートが特徴的なレイアウトです。このセカンドシートはスマートベッドシステムシートという、特別仕様タイプ。

セカンドシートは、3名乗車でヘッドレスト付き、セミバケットタイプです。座ってみると、サイドのサポートが効いていて、走行時であっても体が振られることもなさそうです。

シートベルトはシートへ内装されていて、ショルダーからベルトが出ている3点式タイプになっていました。中央の席も3点式シートベルトになっていて、安全性も高いといえるのではないでしょうか。

バンベースのバンコンの場合、シートベルトをバージョンアップするのは難しいのですが、シートベルトを内装することで、シートベルトのバージョンアップを実現させています。

ヘッドレストもしっかりとしたタイプで、いざという時、頭部をサポートしてくれることでしょう。このスマートベッドシステムシートはデザインもさることながら、その機能性も注目すべきアイテムなのです。

スマートベッドシステムシートの最大の特徴は、あっという間にベッド展開できることです。レバーを引くと、簡単に背もたれが倒れて、フルフラットな空間が広がります。

凹凸もないそのフルフラットシート部分は、程よいクッションのマットが組み込まれていて、そのままベッドと利用できるようになっていました。

簡単操作で数秒で完成するベッド。夜、ベッドメイクするのが面倒に感じているユーザーにとっては、驚きの簡単セッティングができるアイテムとなることでしょう。

ハイエースキャンピングカーの内部へシンプルにまとめられたミニギャレーを設置

ベッドにもなるセカンドシートとリアのキャビネット類というシンプルなレイアウト。左側にあるのがマルチキャビネットと呼ばれる、ミニギャレーが装備されたキャビネットです。

アルフレックスらしい上質さを感じる、マホガニー調のカウンタートップに落ち着いたカラーリングでまとめられています。リアウインドーをカバーする、美しいインテリアトリムも落ち着いたカラーリングで、特別な空気感が漂っています。

キャビネットの奥行きも浅く、車内への飛び出しも少なめ。車内のスペースも十分に確保しながら、ギャレー機能を有したデザインです。

脱着式のシャワーフォーセットが採用されていて、リアのアタッチメントへ接続して利用できるようになっています。この位置であれば、外でのシャワー利用にも便利です。

砂で汚れたマリンギアや、アウトドアグッズの汚れ落とし、ペットの足洗いなど、いろいろな用途が考えられます。

リア左側には小さなカウンターが設置されていました。ドリンクを置くのにちょうどよく、就寝時に小物を置いておくのに便利なスペースとなることでしょう。

その下にはフックが取り付けられていて、キーやLEDランタンなどを吊り下げられるようになっていました。シンプルなデザインですが、機能美を感じる作りに感心してしまいます。

ハイエースバンコンのシステムにポータブルバッテリーを採用

アルフレックスの新車エレメントの最大の特徴が電源システムかもしれません。右側リア、ギャレーが取り付けられているキャビネット内部にポータブルバッテリーが収納されています。

ANKER757というタイプのポータブルバッテリーがピッタリと収まっています。キャビネット前面が操作パネルに合わせてあって、バッテリーの状態を確認できるディスプレイ、フロントLEDライト、出力端子のすべてが使えるようになっています。

このANKER757は標準装備される設備で、専用設計になっているそうです。自分の持っているポータブルバッテリーを使う人、後で購入する人もいますが、キャンピングカーの家具に合わせるのは難しいのが一般的。このように最初から設備として採用されているのは便利なのではないでしょうか。

ポータブルバッテリー用に配線もされていて、キャビネットに装備されているACコンセント出力もそのまま使えるようになっていました。車内リビングエリアの電源システムをポータブルバッテリーでカバーし、その配線が施されていることで、スマートにポータブルバッテリーを使えるようになりました。

オプションで外部電源システムを装備することも可能です。この場合も、ポータブルバッテリーへの充電することもできるので、ポータブルバッテリーを車外へ持ち出す必要もありません。

すぐにベッド展開できるスマートベッドシステムシートを装備し、ポータブルバッテリーを組み込んだ魅力的な電源システム。シンプルでありながら、ハイグレードな空間を演出するアルフレックスのエレメントは、シンプルなキャンピングカーを求める人にとって注目の1台となることでしょう。

渡辺圭史

1971年生まれ。アウトドアメーカー、クルマ系出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。その後、フリーランスとなり、アウトドア、クルマ系の媒体で執筆。日々のカーライフを@keishi1971で発信中。