CAMPINGCAR LIFE

2023.01.13

丸4年住んで分かった、冬のキャンピングカーライフにあってよかった装備5選

最終更新日: 2023.01.13

家を断捨離して中古キャンピングカーに住んでいる、やまがた夫婦です!今年で、キャンピングカーライフ5年目に突入しました。
今回は、毎日キャンピングカーに住んで4回の冬を経験した私が「冬のキャンピングカーにあってよかった装備」を5つご紹介します。

寒い季節がくると、毎回「これがなかったら、5年もキャンピングカーに住めてないね」と話している、冬のキャンピングカーには必要最低限これがあるといいよ、というアイテムを厳選しました。

これからキャンピングカーをお迎えする人の、そして追加装備と搭載しようか考えている人の参考になりましたら幸いです!

山縣夫婦が選ぶ、冬装備ランキング

第1位: FFヒーター

FFヒーターとは

FFヒーターを簡単にご紹介すると「エンジンを停止しても使用できる強制排気型燃焼式ヒーター」です。 燃料1リットルあたり約8時間稼働するので、省エネ性能にも優れています。

FFヒーターのメリット

「換気をしなくても大丈夫」、「我が家の場合、車両の燃料タンクを使用するので、給油の手間がない」、「エアコンよりも早く室内が暖まる」という点です。

FFヒーターのデメリット

デメリットは「乾燥する」ことなので、寝る前などに濡れタオルを室内に干しておくのがおすすめです。贅沢な悩みかもしれませんが、そのほかの悩みとしては「ダイヤル式だと温度調整が難しく、暑くなりすぎることがある」点も挙げられます。

選んだ理由

装備して損しない装備ナンバーワンでもある、FFヒーター。

私の体感では、外気温が13℃を下回るとFFヒーターを稼働したいと思うことが多いです。少し掘り下げると、前日の気温や日中の気温差が大きければ大きいほど寒く感じるため、夜間はFFヒーターを稼働する日が多くなります。つまりFFヒーターは、冬だけでなく春・秋にも大活躍します。

キャンピングカー乗りの人が冬でも半袖なのは「例え外気温が−10℃でも、FFヒーターを稼働していると半袖で十分だから」です。
私はエアコン装備のキャンピングカーに住んでいますが、実はエアコンは外気温が一定まで下がると、暖房能力を発揮しなくなります。10年前のエアコンを搭載している我が家の場合、外気温が0℃を下回ると暖房機能は著しく低下します。

つまり、ウィンタースポーツなどを楽しむために雪山に出かける予定なら、間違いなくエアコンよりもFFヒーターが重宝します。
そして春・秋の行楽シーズンに高地に行く場合、湖畔周辺のキャンプ場など、朝晩は冷え込む場所が多いため、FFヒーターにお世話になることが多いです。

また、FFヒーターを搭載している最大のメリットは「寒い中での観光も、キャンピングカーに戻ればすぐ暖かいのが分かっているので、最大限楽しめる」点です。

実際に2月に東北地方の各地で雪まつりが開催されますが、日中でも−10℃の中の雪まつりで、最大限雪国を満喫できました。帰宅後に稼働しても「すぐ暖かくなる」のは強いですし「燃費も悪くない」ので、稼働させておいて暖かい車内を整えておくこともできます。

逆にFFヒーターを搭載していなければ、手放しに雪まつり巡りはできていなかったし、今も冬のクルマ旅を満喫できていません。「装備に合わせて旅先を選ぶ」から「どこにでも、行きたい時に行きたい場所へ行ける」ようになるアイテムのひとつです。おすすめしない理由が見当たりません。

ただし注意点として、車外にあるFFヒーターの吹き出し口が雪に埋もれないようにしましょう。

第2位:リチウムイオンバッテリー

リチウムイオンバッテリーとは

キャンピングカーに搭載するサブバッテリーの1つ。 サブバッテリーには、鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーがあり、充放電サイクルや電力供給などの面では後者が上回っています。

選んだ理由

キャンピングカー購入を検討中、または現在鉛バッテリーを搭載していて、リチウムイオンバッテリーへ変更を考えているオーナー様も多いのではないでしょうか。我が家の場合、安全に関わる以外の装備(タイヤなど)の出費は、夫婦喧嘩をしながら家族会議を重ねる派です。そして議題は毎回、単純に値段で判断するのではなく、使用頻度や使い勝手、安全性を考慮したうえで「元を取れるか」に着目します。

会議の結果、晴れて鉛バッテリーからリチウムイオンバッテリーに変更しました。リチウムイオンバッテリーになってからは極端にストレスが軽減されました。その最大の要因は「残量計を常に気にしている状態から解放された」ことです。

というのも「鉛バッテリーは残量計で60%以下にしてはいけない」とか「寒い季節は電気が弱くなる」など、電気の知識がない私は気をもんでいました。

その反面リチウムイオンバッテリーは、残量計で10%を下回っても使えます。これは鉛バッテリー時代にはあり得ないことでした。

特に外気温が下がると電池が弱るという観点からも、冬はリチウムイオンバッテリーで安定してパワフルに家電類を使用できるので頼もしい限りです。

第3位:スタッドレスタイヤ

選んだ理由

我が家の場合、タイヤで旅先の選択肢を諦めたくないため、雪が降る地域に行く予定がなくても毎年スタッドレスタイヤを装着するのですが、それには深い理由がひとつあります。

キャンピングカーに乗る前に軽自動車で車中泊をしていた頃の経験です。旅先は四国。予報外の大雪に見舞われたタイミングで、目の前の車が次々と走行を諦めるシーンがありました。当時まだ会社勤めをしていたため、ここで足止めされたら帰路に着くのが遅れる恐れがありました。そこで迷わずグイグイ進み、大雪を回避しながら帰宅しました。

道中に立ち寄ったコンビニで店員さんから「ずっと四国に住んでいるけど、こんな大雪が降ったのは初めて」と聞き、驚いた経験があります。

この経験から「冬のいつ何時には、常に備えておきたい」と考え、冬季は迷わずスタッドレスタイヤを選択しています。ただし、スタッドレスタイヤだから安心とは思っておらず、タイヤチェーンも常に積載しています。

やはりスタッドレスタイヤを装着しているのとしていないのとでは、安心感はまったく異なります。

第4位:ベンチレーター

ベンチレーターとは

ベンチレーターは、換気のために室内と室外との空気を吸排気するための換気扇です。キャンピングカーの場合、サイズが大きい・中くらいの車両では天井に、コンパクトな車両ではボディーのサイドに取りつけられることが多いです。

選んだ理由

このベンチレーター、驚かれますが365日大活躍してくれるアイテムです。

「冬の寒い季節に換気扇?」と思われるかもしれませんが、もし車内でガスコンロなどCB缶を使った調理などする際には、一酸化炭素中毒防止のために換気が必要です。ベンチレーターが装備されていない場合は、窓ガラスを少し開けて車内の空気が外に逃げるようにして対策しましょう。

調理の面でお伝えすると、車内で火を使う・食材の水分が蒸発することで、車内の結露の原因になります。ゆえに、結露防止の観点からもベンチレーターを稼働させます。

これは車内で寝起きする際の呼吸も同じで、結露の原因になります。毎朝起きたら空気の入れ替えと共に、結露対策としてベンチレーターを廻しています。

また降雪している時は、天井のベンチレーターを少し開けておくことも覚えておくと安心です。というのも、ベンチレーターのカバーの上に積雪すると、雪の重みで雪が溶けるまでカバーが開かなくなるためです。このことに気づかず力づくで開けようとして故障につながるケースを多く聞きます。
雨の日も風の日も、もちろん雪の日も大活躍のベンチレーター。特別な理由がなければ、装備しておいて損はしません。

第5位: 走行ヒーター

走行ヒーターとは

稼働中の車両エンジンの熱をシェル(室内部分)に送るシステムです。

選んだ理由

走行ヒーターは最近のキャンピングカーにはレアアイテムで、10数年以上前に製造された我が家のキャンピングカーには搭載されていますが、これが最高の装備です。

走行中に稼働しておくとシェル側が温まるので、エンジン停止後もFFヒーターが稼働するまでの間、暖かい室内空間が作れます。また、運転席で移動中もシェルから暖かい温風が流れてくるため、座椅子もぽかぽかと気持ちいいです。

おわりに

ご紹介した5つのアイテム、実は乗り始めた時はFFヒーターは搭載していませんでした。しかし実際に必要性を感じて追加し、大正解だったと毎年思っています。

FFヒーターに限らず金額的に装備に迷っている場合、年に何回使うか、何年乗り続けるかを考えてみてください。キャンピングカーに乗り始めると、想像以上に楽しくて、予定していたよりも出動回数が増えます。つまり、案外早く元を取れることが多いです。

みなさまも素敵なキャンピングカーライフをお過ごしください!

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ガタガタGOGO【キャンピングカーライフ】

YouTubeやキャンプカーマガジンでおなじみのやまがた夫婦。
キャンピングカーに住んで日本一周を満喫中。
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