CAMPINGCAR LIFE

2022.03.22

エアコンを搭載して快適なキャンピングカー生活を!エアコンの種類やメリット・デメリット、隠れた使い方までご紹介します

最終更新日: 2023.05.22

最終更新日:2023/5/22

CAM-CAR(キャンカー)編集部がお送りするこの記事では、キャンピングカーで車中泊をする際に便利な「エアコン」についてご紹介していきます。

キャンピングカーに装備可能なエアコンの種類や装備するときのポイントとは

キャンピングカーにエアコンを装備すると、夏の暑い車内や冬の凍えそうな車内が快適な空間になります。そう考えれば、メリットしかないエアコンですが、使用する際には注意するべきポイントがあります。キャンピングカーへのエアコン装備を検討している方は、メリットはもちろんのこと、デメリットや注意点、エアコンの種類ごとの特徴も把握しておくことが大切です。

また、エアコンは電力消費も激しいのでリチウムイオンバッテリーなどを搭載していると、エンジンをかけずにエアコンを使用できたりもします。こちらの記事もご参照ください。
【リチウムイオンバッテリー標準搭載】オススメキャンピングカー6選

キャンピングカーのエアコンの種類

キャンピングカーのエアコンは、主に4種類に分けられます。

場所を取らずに取り付けられるルーフエアコン

RV TOYO公式ウェブサイト

ルーフエアコンとはその名の通り、車両の天井に設置するタイプのエアコンのことで、キャンピングカーに設置するエアコンとして最も一般的なものです。場所を取らずに取り付けられるのも利点ですね。
冷却性能が高くて優秀なルーフエアコンですが、電力消費が激しいのも特徴です。ジェネレーターで電流を変換し、AC電源やサブバッテリーにつないだり、リチウムイオンバッテリーにつなぐことも最近では当たり前になってきています。

☞ルーフエアコンはこちらのキャンピングカーをご覧下さい。
ヨーロピアンホテルを彷彿させるトイファクトリーのフィアットデュカトキャンピングカー「ダヴィンチ」

比較的安価なウィンドエアコン

デルタリンク公式ウェブサイト

ウィンドエアコンは「窓に設置する」エアコンのことで、価格が比較的安価です。

室内機と室外機一体型の家庭用ウインドエアコンは、室外機の設置スペースが不要です。一方で、ウインドエアコンの多くは冷房専用になります。

排気ユニットを作成できれば、自分で設置もできますが、車体への穴あけや取り付け、防水工事などが必要になり、専門店に工事を依頼する方が安心でしょう。

コンパクト重視ならポータブルクーラー

Stage21公式ウェブサイト

軽量でコンパクトサイズのエアコンである「ポータブルクーラー」は、持ち運びができ、必要なときにだけ車内で利用できる使い勝手のいいものです。
電力もあまり必要とせず、AC電源やサブバッテリー、発電機接続など多様な電源を利用できるものが多く、手軽にエアコンを使いたいという方に適しています。

高性能な家庭用エアコン

キャンピング大分公式ウェブサイト

家庭用のエアコンを、そのままキャンピングカーに設置するキャンピングカーも増えています。
家庭用のエアコンなので、当然冷房だけでなく暖房や送風などの様々な機能を利用できます。その分電力消費は激しいので、リチウムイオンバッテリーやサブバッテリーからの電力供給が必要になってきますし、価格もお高めです。

☞家庭用エアコンも含め、その他の装備についてもこちらでチェックできます!
【キャブコンの装備はどうする?】キャンピングカーオーナーから学ぶ必要な物の選び方

キャンピングカーにエアコンを装備するメリット

ここからは、キャンピングカーにエアコンを設置するメリットをお伝えします。

夏冬の車内を快適に過ごすことができる

キャンピングカーにエアコンを設置する最大のメリットは、夏冬の旅行やアウトドアが超快適になることです。特に熱帯夜や真冬での車中泊ではエアコンがあるのとないのとでは、大違いです。エンジン停止中にエアコンを稼働させるとバッテリーが上がってしまうことがありますが、リチウムイオンバッテリーなど大容量の電力が確保できれば、エンジン停止中でも快適な車内を実現できます。

キャンピングカーでのお出かけが増える

キャンピングカーにエアコンがついていれば、夏冬のお出かけも億劫にならないので、積極的にキャンピングカーでお出かけができるようになります。エアコンがなく、夏冬のレジャーを避けるようになる方も多いのですが、エアコンがあればそんな心配も無用で、キャンピングカーを利用する機会を増やすことができる点もメリットです。

ペットを安全に連れていける

ペットは暑さ寒さに弱く、キャンピングカーの旅に連れていきたくても行けないということもあるのではないでしょうか。キャンピングカーにエアコンがついていれば、車から離れるときも安心してペットを車内に残せますし、ペットにとっても快適な温度にできるので、一緒に旅をすることができます。

キャンピングカーエアコンの隠れた使い方

ここまで代表的なメリットを挙げてきましたが、キャンピングカーのエアコンには意外な活用方法があるのをご存じですか?隠れた使い方をご紹介します。

除湿機能で室内乾燥機の代わりになる

山や川などアクティビティの多いところに行って汚れたり濡れたりしても、エアコンの除湿機能を使えば早めに乾かすことができます。サーキュレーターなどと組み合わせれば完璧ですね。
また、冬場には濡れたタオルなどを置いておくことで加湿器代わりとしても活用できます。

旅に出ないときは、自分だけの書斎や秘密基地にできる

都心部や若いころには、自分の書斎があるような大きな家に住むことはなかなか難しいですよね。
もしキャンピングカーにエアコンさえ付いていれば、夏の暑い時期だって冬の寒い時期だって、自分だけの隠れ家にしてしまうこともできるんです。一部屋増えると考えれば決して高くない買い物かもしれません。

キャンピングカーにエアコンを装備するデメリット

ここまで魅力的な面ばかりご紹介しましたが、当然デメリットも存在します。しっかり理解して、エアコンが自分のキャンピングカーにピッタリかどうか検討しましょう。

エアコンに合わせた電力供給が必要

キャンピングカーでエアコンを使うためには、エアコンの種類にあわせた電力供給が重要です。特に大容量の電力が必要になる家庭用エアコンやルーフエアコンだとリチウムイオンバッテリーやソーラーパネルなどがないと、十分にその特性を生かしきることができません。

キャンピングカー自体のバランスが変わる

エアコンは20~40kg程度で非常に重量があります。なので、特に家庭用エアコンやルーフエアコンのような設置型のエアコンを取り付けると、キャンピングカーのバランスが変わってしまいます。バランスが変わると、走行時のふらつきや転倒などにつながることもあるので、積雪や強風の際は運転に注意しなければなりません。

キャンピングカーにエアコンを装備する際の4つのチェックポイント

最後にキャンピングカーにエアコンを装備する際のチェックポイントをみていきましょう。

その1.家庭用エアコンかそれ以外か?

近年は家庭用エアコンを搭載するキャンピングカーが増えてきました。オールシーズンで利用できるので、できれば家庭用エアコンがいいなと思っている方も多いかと思います。
ただ、家庭用エアコンは先ほど述べた通り、大容量のバッテリーの必要性や予算も高くなってきます。自分の旅のスタイルに合わせて、「家庭用エアコンなのかそれ以外なのか」で判断するといいのではないでしょうか。

その2.室内機と室外機を取り付けられるスペースがあるか?

家庭用エアコンを設置する場合、室内機と室外機、2つ分の搭載場所を確保しなければなりません。特に室外機は直立した状態で設置すること、通風の良さも考慮する必要があるなど、頭を悩ませることになります。
最近の車両は最初から専用の室外機置場が用意されたものもありますが、最初から床下や屋根上に水平に設置できるよう改造したものを取り付けてくれるビルダーもいるのでに相談してみてください。

その3.必要な電力を確保できているか?

これまでも何度も触れてきましたが、キャンピングカーでエアコンを使うには、それに応じた電源が必要となります。
エアコンだけでなく色々な電化製品を使うと思いますので、リチウムイオンバッテリー、発電機、ソーラーパネルなどの電力供給量を総合的に考えて用意する必要があります。

その4.エアコンの予算はどうか?

キャンピングカーにエアコンを設置するためには、当然費用がかかります。例えば、ポータブルクーラーであれば3万円前後ですが、設置型のエアコンでは20万円以上になることも多いです。自分の旅の必要性に応じて予算を立てましょう。

エアコンを装備して快適なキャンピングカー旅をしよう

エアコンをキャンピングカーに装備することに関しては、デメリットや注意点も多くあります。
しかし設置することにより、ペットとの旅への不安も解消され、夏冬も積極的に旅に出られるようになるなどデメリットを補って余りある恩恵を受けることができます。とはいえ、性能がいいものはその分費用が掛かるのは事実です。
自分のキャンピングカーや旅のスタイルに応じてエアコンを選ぶようにしていきましょう。

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CAM-CAR | キャンカー編集部