CAMPINGCAR LIFE

2025.09.02

タントで快適車中泊|シートアレンジからおすすめグッズで利便性アップ!

最終更新日: 2025.09.02

軽自動車で手軽にアウトドアを楽しみたい方にとって、「車中泊」は理想的な選択肢です。なかでもダイハツのタントは、広い車内空間と柔軟なシートアレンジ機能で、車中泊ビギナーからソロキャンパーまで多くの支持を集めています。

本記事では、タントが車中泊に適している理由をはじめ、実際のシートアレンジ方法や必須グッズ、快適に過ごすためのテクニックを解説していきます。

タントで車中泊を考えている方は必見です。

タントが車中泊に向いている理由

軽自動車で快適な車中泊を実現するには、「寝られる広さ」「荷物の積みやすさ」「使い勝手のよさ」が不可欠です。タントはこれらを高水準で満たしており、ソロ旅や週末の車中泊にぴったりな一台といえます。

フルフラット化と高い天井で快適な睡眠空間を確保

タント最大の特徴は、フルフラットにできるシートと高い天井です。前席と後席を倒すだけで、約2,125mmのフラットスペースが完成します。大人でも足を伸ばして眠れるサイズ感です。

また、室内高は1,370mmあるおかげで圧迫感がなく、寝返りや荷物の出し入れもしやすい空間に仕上がります。天井ネットなどを使った収納の工夫も可能です。

限られた車内を、快適な寝室へ変えるポテンシャルがタントにはあります。


荷物の出し入れがしやすいミラクルオープンドアと収納性の高さ

助手席側のミラクルオープンドアは、柱がない設計で約70cmの大開口です。クーラーボックスなどの大きな荷物もスムーズに積み下ろせます。

さらに、床下収納付きの荷室は整理整頓に便利です。デッキボードは簡易テーブルにもなり、アウトドアでも活躍します。荷室の開口部は広くて低いため、重い荷物の出し入れも快適です。

本格装備が欲しい方には、防水シートやルーフレールを備えた「タントファンクロス」を選択肢にいれましょう。収納力と機能性が、車中泊をより実用的なものにしてくれます。

タントで車中泊するためのシートアレンジ術とコツ

タントでの車中泊を快適にするには、シートアレンジの工夫が欠かせません。基本的な方法と、一人旅・二人旅に適したアレンジをご紹介します。

フルフラット化の基本手順と段差をなくす工夫

もっともシンプルで汎用的なアレンジ方法は以下の通りです。

  1. 前席のヘッドレストを外し、シートを前方へスライド
  2. 前席の背もたれを後方へ倒す
  3. 後部座席の背もたれをフラットにする

この操作でフラットな寝床が完成しますが、完全に快適な状態を目指すなら、シート間に生まれる小さな段差を埋めるアイテムが必要です。

おすすめは、車中泊専用マットや厚手のクッションです。日中は座布団として使える2WAYアイテムであれば、荷物の圧縮にも役立ちます。

1人旅に最適なアレンジ例と足元スペースの活かし方

1人での利用なら、車内を効率よく使えるアレンジにするのがポイントです。

  • 助手席と後席左側の背もたれを倒し、フラットスペースを確保
  • マットや寝袋を左側に配置
  • 右側(運転席側)に荷物をまとめて収納

この配置にすることで、約1.9mの寝床+荷物置き場を同時に確保できます。

運転席側までベッドエリアを拡張する場合は、荷物を頭側に集めると足を自由に伸ばせるレイアウトになります。

2人で使う場合は左右対称にフルフラット化し、寝袋を2つ並べて設置しましょう。荷物は足元の隙間や天井ネット、床下収納に収めれば圧迫感も軽減されます。

こちらはタイプによって仕様が異なりますので、詳しくはタント公式HPをご確認ください。

車中泊を快適にするおすすめグッズ

タントで快適に眠るには、「段差の吸収」「温度調整」「プライバシー確保」が必要です。ここでは、あると便利なアイテムをカテゴリ別にご紹介します。

マット・寝袋・目隠しカーテンで快眠&プライバシー確保

  • インフレータブルマット
    シートの継ぎ目や傾斜を補正するために必須。空気で膨らむタイプは収納時はコンパクトになり、車内スペースを有効活用できます。
  • 寝袋(シュラフ)
    断熱性が高いモデルを選べば冬の車中泊でも快適。登山用の3シーズン対応モデルが汎用性高くおすすめです。
  • ベッドキット
    市販されている「タント専用キット」は設置も簡単で、シート間の隙間を気にせずに済みます。下部が収納スペースになる点も魅力です。
  • サンシェード&カーテン
    外部の視線を遮るだけでなく、光の侵入も防ぎ、睡眠の質向上に役立ちます。タント純正アクセサリーとしても販売されています。

LEDランタン・小型ファンで夜間も快適に

  • ポータブル電源
    スマホや調理器具の電源として活用できます。車中泊中のバッテリー切れの不安を解消するうえ、災害時にも役立つ便利アイテムです。
  • USB扇風機・ヒーター
    夏は熱中症、冬は低体温を防ぐうえで欠かせません。快適な睡眠のためにあると便利です。
  • LEDランタン・ヘッドライト
    夜間の読書や車外での移動に便利です。充電式なら電池交換の手間もかからず、荷物も削減できます。

タントならではの工夫と注意点

どんなに便利な車でも、軽自動車ならではの制約はあります。ここでは、それらを補う実践的な対策を紹介します。

狭さ・静粛性の課題を乗り越えるアイデア

  • 狭さへの対処法
    一人用にアレンジする。荷物を車外へ出す。ルーフネットを活用することで、窮屈感は大幅に軽減可能です。
  • 静粛性の低さへの対策
    軽自動車は防音性能が高くないため、走行音や外部の音が響く場合があります。対策として、耳栓・アイマスクの導入が有効です。
  • 荷物の収納問題
    後部座席を倒すと収納スペースが減るため、ルーフボックスや天井ネットを使って空間を立体的に使うのがポイントです。

維持費の安さを活かしたコスパの良い楽しみ方

車中泊の旅を継続的に楽しむうえで、維持費は避けて通れないテーマです。タントは、以下のような点でコストパフォーマンスに優れています。

  • 軽自動車税
    年間10,800円
  • 重量税
    年間約3,300円
  • 燃費がいい
    タントカスタム:20km/L前後

浮いたコストは、旅先での食事やアクティビティにまわせるため、精神的にも余裕のあるアウトドアスタイルが可能になります。

まとめ

タントは、フルフラット化できる柔軟なシートアレンジ、高い天井、便利な収納機能などを備え、軽自動車ながら本格的な車中泊を楽しめる車種です。

初心者でも扱いやすく、維持費が安いため、はじめての車中泊にぴったりな一台といえるでしょう。

快適な車中泊をかなえるためには、マット・寝袋・目隠しグッズなどの導入が欠かせません。さらに、ポータブル電源やファンなどを揃えれば、タントの車内が「移動式の快適な部屋」へと変わります。

荷物の置き方、収納方法、音や光への対策などを工夫することで、軽自動車特有の制約も乗り越えられます。旅を重ねるごとに、自分だけの快適スタイルが見つかるはずです。

気軽に始められて奥が深いタントでの車中泊。次の週末、あなたも「寝られるクルマ」で小さな冒険に飛び出してみませんか。

CAM-CAR | キャンカー編集部