CAMPINGCAR LIFE

2021.10.29

【リチウムイオンバッテリー標準搭載】オススメキャンピングカー6選

最終更新日: 2022.05.29

キャンピングカーと切っても切り離せないのは「バッテリー問題」ですよね。ソーラーエネルギーやガスボンベ、急速充電システムなど、各ビルダーが様々なシステムを搭載したキャンピングカーを開発しています。

CAM-CAR(キャンカー)編集部がお送りするこの記事では、キャンピングカーのバッテリーで注目されている「リチウムイオンバッテリー」を標準搭載しているキャンピングカーを紹介していきます。

リチウムイオンバッテリーとは?

リチウムイオンバッテリー

ここ数年、消費電力が大きい家庭用エアコンや電子レンジを搭載するキャンピングカーが急激に増えています。欧米ではRVパークのような施設が充実していて当たり前のように外部電源が使える一方、日本ではまだまだ外部電源の使用が十分にできないのが現状で、バッテリーに頼らざるを得ません。

「バッテリーの残量を気にすることなくエアコンや電子レンジを使いたい!」
そんなキャンピングカーユーザーの声を実現させるのが「リチウムイオンバッテリー」なのです。

これまでの鉛バッテリーより軽量で小型

消費電力の大きい家庭用エアコンや電子レンジを車内で使いたい人にとって、これまでは鉛バッテリーを複数搭載して容量を確保するのが一般的な対応でした。従来の鉛バッテリーでは重量が増え、車体への負荷や車内スペースの圧迫するなど制限がありました。
リチウムイオンバッテリーは、鉛バッテリーと同じ容量でも軽量で小型のため、車載スペースの確保に役立ちます。また、基本的にガスを発生させず、熱の発生も少ないため設置場所の自由度が高いのも魅力です。

大電流での充放電ができ、充放電時のバッテリー電圧の変化も少ない

大きな電流で充電や放電ができるところや電圧の変化が少ないなどの機能面も見逃せません。
入出力電流に一定の制限があり、容量の低下によりバッテリー電圧が降下していく(=安定して出力を得られない)鉛バッテリーよりも、大容量で電圧の変化が少ないリチウムイオンバッテリーの方が消費電力(特に起動時の電力)の大きい家庭用エアコンや電子レンジなどを車内で使いたい人にとってはベストな選択肢のバッテリーと言えるでしょう。

鉛バッテリーの5〜6倍もの長寿命

同じ放電深度で比べた場合、鉛バッテリーの5〜6倍の寿命と言われるリチウムイオンバッテリー。値段は少々高額ではありますが、それを補ってあり余るほどの性能と長寿命を持ちます。

リチウムイオンバッテリー選びのポイントは「容量」

短期旅なら200Ahで充分

リチウムイオンバッテリー選びのポイントは何といっても「容量」ですよね。リチウムイオンバッテリーは、標準搭載のものでも200Ah~400Ahとかなりの大容量。

例えば就寝時エアコンをつけっぱなしにしていると約100Ahを消費するイメージなので、走行充電やアイドリング充電を駆使すれば200Ahでも1泊2日のような短期間の旅であれば全く問題なさそうです

長期旅なら300Ah以上

300Ahになるとより長期的な旅を快適にしてくれますし、400Ahまでいくとほとんど電力供給に関しては気にする必要がなくなります。リチウムイオンバッテリーを追加できたり、高速充電システムを装備していたり、キャンピングカーによって様々なので、自分のキャンピングカーライフに合ったものを選びましょう。

リチウムイオン標準搭載キャンピングカー

キャンピングカープラザ東京「ハピリーレジェント」

出典:キャンピングカープラザ東京公式ウェブサイト

まずは、ハイエース・スーパーロング特装車ベースで、キャンピングカープラザ東京オリジナルモデルの「ハピリーレジェンド」です。

乗車定員は6人、就寝定員3人となっており、ファミリーよりも「2人旅」に適していると言えます。

電装は200Ahのリチウムイオンバッテリーに加え、150Wソーラーシステムを標準搭載しています。このソーラーシステムによって、バッテリーの不安を払拭してくれますが、天候によってはソーラーシステムが稼働しませんので注意が必要です。

その他の特徴としては、「常設2段ベッド」でベッドメイクの手間がかからず、さらに簡単にソファーにもなり、長さ190cm幅70cmの広いスペースを実現しています。ダイネットのシート部分もベッドになり、3名の就寝スペースにもなるので「3人旅」も可能です。リアシートには大容量のクローゼットも設置してあるのが嬉しい点。

車両本体価格は¥8,525,800~

ダイレクトカーズ「TRIPⅢ 新型カムロード仕様」

出典:ダイレクトカーズ公式ウェブサイト

次は、ダイレクトカーズが誇る本格派キャブコンシリーズ「トリッププレミアム」の第3弾「TRIPⅢ」のご紹介です。

乗車定員は6人、就寝定員は5人というファミリーでの長旅を可能にした1台です。

電装は、100Ahリチウムイオンバッテリーを4個搭載しています。さらに、1105Wという業界最大のソーラーパネルを設置したことにより、晴れた日はソーラーパネルの充電のみでエアコンを稼働させることができるという、業界最大級の電力供給が実現可能になりました。400Ahリチウムイオンバッテリー&1105Wソーラーパネルという最強の組み合わせで、電力供給の問題はほぼ解消されるのではないでしょうか。

「TRIPⅢ」は、車中泊に必要なアイテムをフル装備しており、広めに設計されたインテリアで快適な車内生活が送れますし、災害時の居住スペースとしてもその能力を発揮してくれるキャンピングカーです。

車両本体価格は ¥12,320,000~

東和モータース「ヴォーンEXCLUSIVE Li」

出典:東和モータース公式ウェブサイト(写真はヴォーンEXCLUSIVE)

続いて、東和モータースのキャブコン「ヴォーンEXCLUSIVE Li」のご紹介です。

乗車定員6~7人(規格により異なる)、就寝定員6人と、ファミリーでの旅を快適にサポートする1台です。

こちらも100Ahリチウムイオンバッテリーを4個標準搭載しています。また、リチウム用新型充電システムを搭載しており、アイドリングだけでも約4時間でフル充電が可能です。400Ahのリチウムイオンバッテリーなので、普通に生活している分には電力不足という状況になることはあまり無いと思いますが、緊急時に高速充電が可能という点が非常に魅力的です。

洗練されたインテリアやバッテリー装備など、各方面で欠点が見つからない一台でありながら、本体価格が1000万円を切るリーズナブルな価格設定となっています。

車両本体価格は¥9,934,000~

ナッツRV「ボーダーバンクス」

出典:ナッツRV公式ウェブサイト

続いてご紹介するのは、ナッツRVの「ボーダーバンクス」です。

ボーダーバンクスシリーズはType-D、Type-L、Type-Tの3タイプ展開で、充実したラインアップを誇ります。各タイプでレイアウトが異なるので、自分の好みに合わせた選択が可能なのも嬉しいですね。

こちらも100Ahのリチウムイオンバッテリーを4個標準装備しています。
さらに独自の急速充電システム「ハイパーエボリューションシステム」によって、4~5時間の走行やアイドリングのみでもフル充電が可能です。

リチウムイオンバッテリーの充電は、バッテリーの寿命を延ばす80%充電と、お出かけ時等の電気が必要なときには100%充電へ切り替えが可能です。さらにインバーター充電モードを使用することでバッテリーを痛めにくく、バッテリー特性に最適な「いたわり充電」が可能になります。 80%でも300Ahを超える大容量なので、車中泊でもエアコンや電子レンジなどを気にせず十分に利用することができます。

車両本体価格は¥14,894,000~

キャンパー鹿児島「インプラス」

出典:キャンパー鹿児島公式ウェブサイト

こちらは、ハイエーススーパーロングをベースにしたキャンピングカー「インプラス」です。

乗車定員は7人、就寝定員は4人(大人2人、子供2人)のファミリー対応な1台です。

バッテリーは、300Ahリチウムイオンバッテリーを標準装備。さらにインプラスの特徴の一つとして、ポータブルリチウムイオンバッテリーをシステム電源に組み入れられます。追加バッテリーを装備することによって、400Ah以上の容量を実現することができますし、ポータブルなので車外での活動にも使用できる便利なバッテリーです。

300Ahでも1泊2日程度の旅であれば十分な容量ではありますが、自分の旅のスタイルに合わせたカスタマイズが可能な点は非常に魅力的です。

大人用のベッドがやや狭いのが気になるところですが、家庭用冷暖房や電子レンジも標準装備というハイスペックでありながら、非常に手に入れやすい価格となっているところが魅力です。

車両本体価格は¥5,760,000~

バンテック「アストラーレCC1」

出典:バンテック公式ウェブサイト

最後は、バンテックから「アストラーレCC1」のご紹介です。

ベースは日産キャラバンNV350。
乗車定員は7人で、就寝定員は4人(大人3人、子供1人)ですが、大人2人、子供2人の就寝も可能なので、ファミリーでの旅行も可能な1台です。

電装は、200Ahのリチウムイオンバッテリーを標準搭載しています。また、200Ahでは物足りないと感じている方のために、150Wのソーラーエネルギーも標準装備なので安心していただきたいです。

リチウムイオンバッテリーはもちろんのこと、エアコンや電子レンジ、TVも標準で装備されているので、特段オプションで装備を追加することなく、長期間の旅が可能な仕様になっています。

車両本体価格は¥10,187,000~

最後に

いかがでしたでしょうか。リチウムイオンバッテリー搭載車は比較的高額なものが多いですが、快適なキャンピングカーライフを送るためには今後必要不可欠なものになるかもしれません。

ご紹介したラインナップ以外にも、オプションで装備が可能な車種もあります。キャンピングカー購入で悩んでいる方は、購入する前にレンタルしてみるのもいいと思いますし、全国各地で開催されている展示イベントに足を運んでみると、最新車種にも出会えるのでオススメですよ。

全国のキャンピングカーレンタル店舗についてはこちらの記事

今後開催されるイベントに関してはこちらの記事をご参照ください。

CAM-CAR | キャンカー編集部

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