CAMPINGCAR LIFE

2025.02.28

FFヒーターとは?キャンピングカーで活用するメリットを解説

最終更新日: 2025.02.28

冬のキャンプは空気が乾燥して星が一段ときれいに見えたり、焚火を囲んで温かい料理を食べたりと夏とは違った魅力があります。しかし、キャンピングカーであっても寒さ対策が充分でないと楽しく過ごせなくなるので注意が必要です。

そこで、そこで役立つのがFFヒーター(強制給排気式ヒーター)です。FFヒーターを使うとエンジン不要で車内が快適な温度になります。しかし、安全に過ごすためには使い方に注意点があります。この記事では、冬のキャンピングカーには欠かせないFFヒーターについて詳しく解説していくので参考にしてください。

FFヒーターとは

引用:Amazon

FFヒーターとは、キャンピングカーで使用する暖房器具の一種で、エンジンを使わずに車内を温めることができる装置です。外部から吸気し、燃焼ガスを車外に排出する仕組みのため、室内の空気が汚れにくく、一酸化炭素中毒のリスクも低いのが特徴です。

FFヒーターの特徴

FFヒーターはキャンピングカーを温めるだけでなく、エンジンを切ったまま利用できるので燃費を抑えられます。さらに、車内で一酸化炭素中毒になる可能性は低いといえるでしょう。ガソリンやLPガスなど使う燃料はFFヒーターによって異なりますが、いずれも省エネで利用できるので長時間利用する場合でも安心です。使う環境によっても異なりますが、8時間程利用しても数リットルの燃料があれば十分です。

FFヒーターの仕組み

FFヒーターは、以下のような仕組みで動作します。

  1. 燃料の供給:ガソリン、軽油、LPガスなどを燃料とする
  2. 燃焼プロセス:燃料を燃やして熱を発生させる
  3. 熱の供給:発生した熱をファンで車内に送り込む
  4. 排気の排出:燃焼した排気ガスは外部へ排出

エンジンを使わないため、燃費の心配が少なく、長時間の使用が可能です。

FFヒーターのメリット

FFヒーターを導入すると、以下のようなメリットがあります。

エンジン不要で使用可能

FFヒーターはエンジンをかけずに使用できるため、アイドリングによる燃料消費を抑えられます。また、エンジンをかけたままの駐車が禁止されている場所でも安心して使えます。

室内の空気を汚さない

FFヒーターは車外から吸気し、燃焼後の排気も車外へ排出するため、車内の空気が汚れません。そのため、一酸化炭素中毒のリスクが低く、安全に使用できます。

低燃費・省エネ

使用する燃料の種類によりますが、8時間の運転で数リットル程度の燃料で済むため、長時間の使用でも経済的です。

短時間で車内を温められる

FFヒーターは稼働後すぐに暖かい空気を送り込むことができ、寒い冬でも素早く車内を暖められます。

キャンプや車中泊に最適

冬キャンプや長期間の車中泊でも快適な温度を維持できるため、アウトドア愛好者にとって非常に便利な装備です。

FFヒーターのデメリット

FFヒーターの取り付けには工賃が発生し、機種によっては高額になることがあります。

メンテナンスが必要

長期間使用するためには、定期的な清掃や点検が必要です。特に給排気口のチェックを怠ると、故障やトラブルの原因になります。

サブバッテリーの電力が必要

FFヒーターは燃料だけでなく電力も使用するため、サブバッテリーが十分に充電されていないと動作しません。

FFヒーターの選び方

FFヒーターを選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。

燃料の種類

FFヒーターにはガソリン式、ディーゼル式、LPガス式の3種類があります。自分のキャンピングカーの燃料に合わせて選ぶとよいでしょう。

消費電力と燃費

電力消費が少なく、燃料効率の良いモデルを選ぶことで、長時間の使用が可能になります。

暖房能力

使用する地域や気温に応じた暖房能力(出力W数)を選びましょう。寒冷地で使用する場合は、より高出力のものを選ぶと安心です。

価格とコストパフォーマンス

本体価格や取り付け費用だけでなく、ランニングコストも考慮して選びましょう。

キャンピングカーでFFヒーターを使う方法と注意点

引用:Amazon

使う方法

FFヒーター(強制給排気式ヒーター)の基本的な使い方を説明します。

  1. 電源を入れる
    ヒーター本体の電源スイッチをONにします。リモコンがある場合は、リモコンの電源ボタンを押してください。
  2. 温度設定
    設定温度を調整します。多くのFFヒーターは、ダイヤル式やデジタル表示で温度を設定できるようになっています。
  3. 運転モードを選択
    ・通常運転(温度維持)
    ・エコモード(低燃費運転)
    ・タイマー運転(時間設定)
  4. 点火
    スイッチを押すと、自動で燃焼が始まります。着火するまで数秒~数分かかる場合があります。
  5. 運転中の注意点
    ・給排気口が塞がれていないか確認してください。
    ・異常音や異臭がしないか確認してください。
    ・室内が適度に換気されているか注意してください(FF式は燃焼ガスを外に排出しますが、定期的な換気は必要です)。
  6. 停止方法
    停止ボタンを押すと、燃焼が自動的に停止し、送風でクールダウンした後に電源が切れます。
  7. 定期メンテナンス
    ・フィルターの掃除(定期的にホコリを取り除く)
    ・給排気口の確認(ゴミや雪で塞がれないようにする)
    ・異常を感じたらメーカーや専門業者に点検を依頼

機種によって操作が異なる場合があるので、取扱説明書を必ず確認してください。

使う注意点

FFヒーターは一酸化炭素中毒になる可能性が少ないとはいえ、燃料を使うため取扱には十分気を付けるほか、寒い場所であっても換気をするようにしましょう。一酸化炭素チェッカーを室内においておくと、警報音で教えてくれるのでおすすめです。故障やトラブルに備えて準備をしておくことも大切です。また、サブバッテリーの電気が空にならないように注意してください。着火するためにはサブバッテリーの電気が必要です。もし、メンテナンスをしていても温まらない、温風が出てこないと感じた時は早めに業者に依頼しましょう。少しでも異変を感じたら早めに業者にチェックしてもらっておくと安心です。

まとめ

FFヒーターは、冬の車中泊やキャンプにおいて非常に役立つアイテムであり、寒さ対策として車内を素早く温め快適な環境を提供してくれます。使い方を理解し最大限に活用することで、寒い冬でも楽しいアウトドアライフを楽しめます。しかし、取り扱いやメンテナンスには注意が必要で、トラブルが起きないよう定期的にチェックしてください。また、少しでもおかしいなと思ったら、早めに業者に点検してもらいましょう。

CAM-CAR | キャンカー編集部