CAMPINGCAR LIFE

2024.11.09

キャンピングカーの横転事故が起きる3つの原因と対策を解説

最終更新日: 2024.11.08

アウトドア好きなら、一度はキャンピングカーの所有を考えたことがあるのではないでしょうか。

車だけで家族や友人と旅に出かけられる様子は、多くの人にとって魅力的です。

しかし、普通車よりも大きい車体を見て「自分に運転できるかな」「横転事故が心配」という人もいるでしょう。

本記事では、実際に起きたキャンピングカーの事故や横転しやすい理由、運転する際の注意事項を紹介しています。

楽しいキャンピングカーライフを送るためにも、事前知識はしっかり身につけておきましょう。

キャンピングカーの横転事故は起きやすい

結論として、キャンピングカーの横転事故は起きやすいです。

やはり、普通車よりも車体が大きいため、普段の感覚で運転することで横転や衝突事故につながってしまうからでしょう。

実際に、近年起きてしまった事故を2つ紹介します。

とくに前者の事故は映像に残っており、とても有名になりました。

動画を見てもらうと分かりますが、事故直前、横風により車体が大きく揺れており、その影響で横転につながっていました。

しかし、キャンピングカーは横転事故が起きやすい事実もありますが、事前に対策すれば防げるのも事実です。

これから横転しやすい理由や対策を紹介するので、参考にしてください。

キャンピングカーが横転しやすい3つの理由

キャンピングカーが横転しやすい理由は、主に3つです。

事故はさまざまな原因が重なって起きるものですが、基本的にキャンピングカーの事故は「急ハンドル」が原因になっています。

普通車よりも急ハンドルせざるをえないケースが増えるため、事前に知って対策しましょう。

風を受ける面積が大きいため、横風に弱い

キャンピングカーは居住スペースがあるため、トラックに近い形状になっています。

そのため、普通車よりも風を受ける面積が大きいため、どうしても横風に弱い構造になっています。

実際には、横風だけで横転することはほぼありません。

しかし、急な横風にあせってしまい、ハンドル操作が不安定になることで横転につながっていきます。

車体が大きいため、死角が増える

最近はコンパクトなキャンピングカーも増えましたが、それでも普通車よりも車体は大きいです。

車両横やタイヤ近くが見えなくなるため、障害物や走行車に気づくのが遅れます。

気づいた時にあわててハンドルを切ることで、横転事故につながるケースはとても多くなっています。

急ブレーキ、急なハンドル操作に対応できない

基本的に、キャンピングカーは居住空間に特化した車です。

普通に走る分には問題ないのですが、ブレーキングやハンドリングといった基本の走行性能はあまり高くありません。

積載量も追加されるため、普通車と同じ感覚で走っていると「ブレーキが間に合わず、急ハンドル切ってしまい横転」というケースにつながります。

いつもより、安全運転を心がけて乗るようにしてください。

横転しないために!走行前のチェック項目5つ

キャンピングカーが横転しないためのチェック項目を解説します。

繰り返しになりますが、横転しやすいと言っても事前に対策して走っていれば問題ありません。

これから紹介する注意事項を守って、安全運転につなげましょう。

積載量を守っているか

どうしても、キャンピングカーは荷物が多くなりやすい乗り物です。

寝具やキャンプグッズ、空調アイテム、冷蔵庫、ポータブル電源など、必需品から旅を快適にするアイテムまで積むのが一般的です。

しかし、性能以上の荷物は「過積載」となってしまい、ブレーキ性能の低下や運転中のふらつきにつながるので注意しましょう。

積載可能な量は、メーカーの取扱説明書や車両登録証明書に記載されている「車両総重量」「車両重量」から計算します。

「車両総重量−車両重量=積載可能な量」となり、積載可能な量には荷物+人数を含めなくてはいけません。

たとえば「車両総重量(3,000kg)−車両重量(2,500kg)=積載可能な量(500kg)」となる車両なら、500kgが最大積載量になります。

人数を考慮して、荷物を調整しましょう。

重い荷物を上部に置いていないか

キャンピングカーの上部には荷物の収納スペースがありますが、重い荷物は厳禁です。

理由は、上部に重い荷物があるほど車体がゆれやすくなるからです。

可能なかぎり、上には着替えなどの軽い荷物を置き、下に重い荷物を置くようにしましょう。

タイヤの空気圧は正常か

タイヤのパンクやバーストも、横転事故でよくある原因です。

車体が重いキャンピングカーは、普通車よりもタイヤにかかる負荷が大きいため破損しやすくなっています。

空気圧の低いタイヤで積載量を超えている状態はとても危険です。

事故を防ぐためにも、空気圧はこまめにチェックしてください。

タイヤは劣化していないか

タイヤによる事故は、空気圧だけではなく劣化状況も関係します。

タイヤが劣化していては、いくら空気圧を正常にしていても意味がありません。

使用頻度に関わらず「3年ごとの新調」を目安に、タイヤを買い替えましょう。

前回、メンテナンスを受けたのはいつか

キャンピングカーはブレーキやサスペンションも劣化しやすいです。

車体が大きいため、パーツへの負荷も高くなるからです。

タイヤや荷物の見える範囲だけではなく、事故を防ぐためにも全体のメンテナンスは定期的に受けてください。

仮に前回のメンテナンスから日が経っているなら、メンテナンスを受けてから出発することを強くおすすめします。

キャンピングカーの運転で注意すべきこと

キャンピングカーの横転事故は、ドライバーが気をつけることでほとんどが未然に防げます。

運転中に注意すべきことを紹介するので、知識を身につけてから出発しましょう。

スピードを落とした運転をする

運転中は、スピードを落とすだけでも車体はかなり安定します。

スピードが出ていると横風の影響を強く受けるだけではなく、カーブで曲がりきれない、ブレーキが効かない、といった原因にもつながります。

衝突時の衝撃も大きくなるので、取り返しのつかない事故にしないためにも、安全運転を心がけましょう。

高速道路でも80kmを意識しておけば、安全に走れます。

十分な車間距離を保つ

キャンピングカーのブレーキ性能は、総重量もあることからそこまで高くありません。

そのため、ブレーキ時の衝突事故にもつながりやすいので、車間距離は注意しながら走りましょう。

普通車とはブレーキの感覚も違うため、十分に注意してください。

夏場の連続走行はしない

キャンピングカーは、真夏の運転にも注意しなくてはいけません。

真夏の道路は暑くなっており、ただでさえ摩擦で熱くなるタイヤは夏場に破損しやすいからです。

とくにキャンピングカーはタイヤへの負荷が大きいため、2時間以上の連続走行はしないようにしましょう。

長距離ドライブになる場合は、駐車可能な場所でこまめに休憩してください。

天候が悪い日の運転は避ける

キャンピングカーに限ったことではありませんが、強風や雪の日の走行は横転しやすくなっています。

事故を起こしては旅も台無しになってしまうので、予定がある場合は別の交通手段を考えるのがおすすめです。

たとえキャンピングカーの運転に慣れていても、悪天候では思わぬアクシデントに遭遇するものです。

同乗者の安全を考えた上で、運転できるかどうかを判断しましょう。

まとめ

キャンピングカーの旅は、特別な思い出になるほど楽しいものです。

しかし一方で、慣れていない場合は普通車よりも注意が必要なことはおぼえておきましょう。

今は買わなくてもキャンピングカーをレンタルできる時代なので、購入前に試してみるのもおすすめです。

キャンピングカーレンタル業者一覧

安全運転を意識して、快適なキャンピングカーライフにつなげてみてください。

CAM-CAR | キャンカー編集部

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