CAMPINGCAR LIFE

2022.12.28

【私の体験をもとに】女子ソロキャンプを安全に楽しむためのポイントとは?

最終更新日: 2023.05.01

こんにちは、まるなな です。
私は、北海道で軽自動車のキャンピングカーに乗り、キャンプや登山を楽しんでいる「軽キャン女子」です。私がキャンプを始めた10年前は、キャンプ場の受付の人に「ひとりです」と答えると驚かれることもしばしば。

最近では、大ヒットアニメ「ゆるキャン△」で主人公のリンちゃんが、ひとり黙々とソロキャンプを楽しむ姿に憧れる女性が増えましたね。
ソロキャンプは、リンちゃんのように自然の中ゆったりとした時間を過ごし、日常の疲れを癒せるのが魅力のひとつ。
でもその一方で、SNSでは被害に遭ってしまった女性の悲しい報告も…。
ソロキャンプは、自分の身は自分で守らなければいけません。せっかく癒されに行ったキャンプで、かなしい想いはしたくありませんよね。
事件に巻き込まれた実例をもとに被害に遭わないため、私も実践している対策を紹介します。

キャンプ場って治安悪いの?

キャンプ場は行ったことがないと、アウトドアの達人ばかりというイメージでなんだか敷居が高く感じるかもしれませんが、キャンプ場は怖いところではありません。
キャンプ場の治安が良いか悪いかは、場所や管理方法により異なるので一概に言えませんが、被害に遭わないため、安全なキャンプ場を見極めるコツはありますので、後述します。

ソロキャンプ女子に迫る危険6選

では、ソロキャン女子にどんな危険があるのか6つチェックしてみましょう。
また女性に限らず、男性でも起こり得る危険です。ぜひ、男性も自分のことに置き換えて読んでみてください。

ソロキャンプ女子に迫る危険1 盗難被害

最近は、おしゃれで高価なキャンプ用品もありますよね。
チェア・テーブル・ランタン・クーラーボックス・ポータブル電源など、1つ数万円〜十数万円するアイテムも当たり前。それを転売目的で盗難をしている輩も。
買い物、入浴、就寝などで目を離した隙に盗難されるといった、被害が全国各地で起きています。
2021年に北海道で、盗難だけでなくテントが切り裂かれるなど、楽しいはずのキャンプでこんな被害も起こっています。

ソロキャンプ女子に迫る危険2 おせっかいおじさん

せっかく「ひとり」を楽しみにきたキャンプなのに、女性キャンパーの存在が心配なのか「おせっかいおじさん」が出没しています。
とあるソロキャンプ女子は、夜の就寝準備中にテントを開けられ

「いきなりお邪魔してごめんね!夜は危ないから気をつけてね!」

と言われたとのこと。全力で「お前のことじゃ!」とツッコミをしたくなる事案が発生。
もちろん悪意があるわけではなく純粋にソロキャンプ女子を心配しての行動かと思いたいですが、こんなことをされたら女性じゃなくても怖いですよね。

ソロキャンプ女子に迫る危険3 マナー違反が多い

一般財団法人日本オートキャンプ協会のホームページによると、キャンプ場で見られるマナー違反の多くは騒音と焚き火に関すること。
「ひとり」の時間を楽しみたいのに、深夜まで響く宴会の声、薪割りの音、ペグを叩く音、クルマのドアの開閉音…。キャンプで何を楽しみたいは人それぞれだけど、度を超えたマナー違反はちょっと勘弁したいもの。

ソロキャンプ女子に迫る危険4 動物の被害

私の住む北海道でたまにみかけるのが、「ヒグマ注意!」の看板。でも、熊の被害は北海道だけではありません。
2020年には、上高地のキャンプ場で就寝中にテントの外から熊に襲われたという事件が発生しています。
野生動物は、人間の持っている食べ物や生ごみなどを狙っています。残りの食材やごみは外に置かず、テント内で保管する場合は、密閉型の容器に入れるなどするか、クルマに片付けましょう。
また、食品だけでなく脱いだ靴をキツネや猿が持っていってしまうことも…。
自然の中でのキャンプ、あらゆる野生動物には気をつけましょう。

ソロキャンプ女子に迫る危険5 水没、鉄砲水

テントの設営場所にも注意が必要です。
地面をよく見ると溝、窪み、水溜りの跡がある場合があります。実はそこ「水の通り道」かもしれませんよ。
日中は晴れていても夜に雨が降りだすことがあり、うっかりそのような場所にテントを張ると就寝中にテントが水没してしまうことも。
また雰囲気がよいからといって、絶対に河川の中洲でテントを設営してはいけません。
「玄倉川」では、上流で降った局地的豪雨により急激に増水。それが、鉄砲水となり下流に押し寄せ中洲でキャンプをしていたグループが川に流されるという、痛ましい水難事故が発生しています。

ソロキャンプ女子に迫る危険6 近隣サイトとのトラブル事件

実際にあったお隣さんとのトラブルの実例を紹介。
【なぜか始まる演奏会】
楽器を持ち込み演奏をしたり、大人数で歌っているのを目撃したことがあります。遠くで聴こえていればBGMにもなりうるかもしれませんが、隣でやられては迷惑です。

【火の粉には注意】
お隣さんが風が強い日に焚き火をしていて、その火の粉が自分のサイトまで飛んできてテントやタープに穴が開いてしまうという被害も。これは最悪、火災につながることもあるので注意したいですね。

【テントが飛ぶ】
強風の中の撤収中に大型テントがこっちに向かって飛んでくるではありませんか!幸いにも被害はありませんでしたが怖かったです。

女性がソロキャンプを安全に楽しむための準備6選

残念な思いはしたくないというのが本音。
特に、ハイシーズンのキャンプ場では、お隣さんと距離が近くなってしまうもの。
お隣さんとのトラブルを避けるために、注意したいポイントをまとめてみました。

キャンプ場選び

とにかく、キャンプ場選びは最重要事項。
初心者なら無料のキャンプ場は避け、ちょっと高くても高規格のキャンプ場が安心。
安全を買うと思えば安いものです。

管理人のいるキャンプ場を選ぶ

管理人が夜に帰宅するキャンプ場もあります。
できれば24時間管理人が在中しているキャンプ場がオススメ。何かあっても助けてもらえる安心感は大きいですよね!

区画サイトが決まっているキャンプ場を選ぶ

区画が決まっているサイトなら、予約時や受付時にあらかじめ伝えておくと、女性やファミリーの近くに設営できるように配慮してくれることも。
広いキャンプサイトなのに、なぜか隣にテントを張る「トナラー」を避けることもできます。

見晴らしの良い場所を確保する

見晴らしが良すぎて悪目立ちするのはよくないですが、茂みなどの死角になりそうな場所にテントを設営するのもよくありません。逆に不審者の絶好の餌食にされてしまいますよ。

キャンプ場の口コミなどをチェックしておく

特に初めて行くキャンプ場は、ガイド本やWEBサイトで入念にチェック。
口コミをみたり、実際に行った人に話を聞くのもよいでしょう。
心配ならキャンプ場に電話をして、キャンプ場の雰囲気や女性が一人で行っても問題ないか問い合わせてみるのもあり。

スマホ(携帯電話)の電波が入る場所を選ぶ

スマホは命綱。都会なら「電波が届かないなんてあり得ない」という感覚かもしれませんが、山間や湖畔のキャンプ場は電波の届かない、弱いなんて場合も少なくありません。
そして、意外にもキャンプは思わぬ怪我や事故が起こることも。
特にソロの場合は、近くに助けを求められる人がいないので、何かあった時にすぐに助けを求められるようスマホの電波がしっかり入るのは重要なことなのです。

車を横付けできるオートキャンプ場を選ぶ

何かあった時の逃げ道を確保するため、車を横付けできるオートサイトが安心。
すぐに運転できるよう運転席には荷物を置かず、クルマの鍵は取り出しやすいところに入れておきましょう。

ファミリーやカップル層が多いキャンプ場を選ぶ

ソロキャンプ女子は、なるべくファミリーやカップルの近くにテントを設営するのがオススメ。
水遊びができる小川や遊具のあるキャンプ場は、ファミリー向きのキャンプ場。
またインターネットで「カップルにおすすめのキャンプ場」で検索するといくつかヒットするので、キャンプ場探しのヒントになりますよ。

ソロキャンプ女子と知られないようにする

女性ひとりだと悟られないように、ソロだけどキャンプイスを2脚並べ、男物の上着をかけておき、テントの入り口に男物の靴を並べておくなど「ひとりじゃないですよ」感を演出。
テント内で、迷惑にならない程度の音量でラジオを流し、人気があるように思わせるいうテクニックを使う女子キャンパーも。

近くのキャンパーに挨拶しておく

ファミリーやカップルの近くに設営した時は、軽く挨拶しておくとよいでしょう。
一言挨拶をするだけで、人は好感を持ってくれくるもの。
ソロキャンプ女子だと気がついて、気にかけてくれるかも。

SNSの投稿は控える

キャンプが楽しいので、ついSNSで誰かに伝えたくなりますよね。
わかります!!でもちょっと待ってください!
SNSは不特定多数の人が見ていることを忘れがち…あなたのSNSを見て不届き者が来ちゃうかも!
投稿したい時は、事後報告で投稿しましょう。

騒音などトラブルの原因を作らない

深夜に音を立てないのはマナーとして当たり前ですが、意外と見落としがちなのが朝の騒音。
明るくなって自分は起きて活動しているかもしれませんが、まだ寝ている人もいます。
早朝から、薪割りやペグを叩くなど、騒音を出さないように時間を意識しましょう。

防犯アイテムを用意しておく

軽キャンピングカー「テントむし」の車内

実は、ソロキャンプ女子のインフルエンサーさん達の間では、日中はテントの中で過ごし、寝る時はクルマという「車中泊キャンプ」をしている人も多いのです。
そんな私も、安全安心にキャンプがしたくて、軽自動車のキャンピングカーを購入しました。
実は、車中泊できるクルマが、一番の防犯アイテムかもしれませんよ。

ソロキャンプ女子のおすすめ防犯グッズ9選

何もない事が一番ですが、防犯グッズは揃えておくだけでも、ちょっと安心感があります。
ソロキャンプで用意しておきたい防犯グッズを紹介します。
今すぐ用意できるアイテムも多く、キャンプ以外でも活用できる便利なアイテムを集めました。
是非参考にしてくださいね!

防犯ブザー

「助けて!」声で知らせる防犯ブザー
ブザー音のみだと助けてもらいたいのか、何かの機械の誤作動なのか判断できないため「助けてほしい」ことを明確に伝えらえる声で知らせる防犯ブザーがオススメ。

防犯警報機 ウルトラボイザー
メーカー型番: VC100
サイズ: 本体/W3.2×D9.2×H3.2㎝
重量: 約55g
材質: ABS樹脂

防犯(人感)センサー

テントに人や動物が近づくと反応する人感センサー対応のライト。
人感センサモードと常時オンオフの切り替えもできるので、懐中電灯としても使える
マグネットで取り付け可能で、ライトの角度を調整でき、電池やUSB充電にも対応するマルチな防犯ライト。

出典元:Amazon

Ryuits センサーライト
LED:1個電球色 充電式と電池式の併用
サイズ:10D x 10W x 5H cm

防犯カメラ

置くだけでも抑止力に!暗いところでも明るく撮影・動体検知機能もあ1800mAh大容量バッテリーにより、電源に繋げなくても使える超小型防犯カメラ。

出典元:Amazon

移動検知・自動ナイトビジョン・USB充電対応
MCLS WIFI超小型カメラ
特徴:暗視, モーションセンサー
電源:バッテリー式・USB充電対応
接続:Wi-Fi
ビデオキャプチャ解像度:4k
サイズ:長さ36×幅53×高さ38 mm

電波遮断ポーチ

意外と忘れがちなのが、クルマのドアがリモコン式の車種が増えています。鍵を持ったままクルマに近づきボタン押すと解錠できてしまうもの。普段は便利だが、クルマのそばに張ったテントで寝ている間に、何者かがボタンを押しクルマのロックが解除され、車内の貴重品が盗まれてしまう事例も…。
クルマの鍵は、電波を遮断するポーチに入れておくのが安心です。

出典元:Amazon

Spofly電波遮断ポーチ スマートキー用
色:ブラック
材質:炭素繊維
重量:25 グラム
ストラップタイプ:ストラップなし

南京錠

外からテントのファスナーが簡単に開けられないように取り付けます。
ファスナーに付けられる細めのワイヤー型で、鍵を紛失しないダイヤル式がオススメ。

出典元:Amazon

ZHEGE TSAロック 南京錠 旅行 ダイヤル式 ワイヤーロック

ラジオ

アンティーク調でインテリアとしてもかわいいポータブルラジオ。
人気があるように装うのも使えます。乾電池・USB充電・太陽光発電もでき防災アイテムとしても優れもの。

出典元:Amazon

G Keniポータブルラジオ FM/AM/SW ラジオ USB/SDカード対応MP3プレーヤー

電源:USB充電、太陽光発電式
対応無線周波数:FM, AM
商品重量:610 グラム
サイズ:11.5L x 6.5W x 21H cm
インターフェイス:MicroSD, USB
周波数:108 MHz

クマスプレー

ツキノワグマ専用の安全確実なクマよけスプレーで専用ホルスターケース付き。猪、犬、猿、その他動物にも使用可能です。

出典元:Amazon

熊撃退スプレー 中型 ホルスター付 (全国の複数の国公立機関・地方自治体正式採用品) B-609-CS
サイズ:38mm 長さ172mm 重量163g
内容量:105g
噴射距離約5m
噴射回数:0.5秒×4〜5回(連続2〜2.5秒)
周囲温度:40℃まで
有効期限:3年以上

熊除け鈴やベル

真ちゅう製。かわいい見た目ですが遠くまでよく響くベル音が特徴。鼻部分をつけると、消音機能になっており運搬時でもうるさくなりません。

出典元:Amazon


冒険倶楽部(BOHKEN CLUB) クマベル 消音 熊ちゃんベル AY

ホイッスル(笛)

何かあった時に、助けを求めるホイッスルももっておくと便利。
最近では、吹かないホイッスルもあり、こちらは3種類のホイッスル音が鳴り、音量は120dbの大音量。
電池切れでも使える予備のアルミ合金ホイッスル付きなのも嬉しい。

出典元:Amazon

ReFUNA 電子ホイッスル アルミ合金ホイッスル

【おわりに】女子ソロキャンは安全対策して楽しもう!

初めて行くキャンプ場は宿泊はせず、デイキャンプでリサーチをしてからソロキャンプをするのがおすすめ。大丈夫そうなら宿泊にチャレンジするという手も。
また、防犯グッズは買って満足せず、いざという時に使えるよう使い方もしっかりと把握しておくこと。
怖い事ばかり書きましたが、普段から防犯を意識し対策をするだけで危険を回避できる確率はグンと上がります。
是非、普段の喧騒を忘れ自然の中で過ごすソロキャンプを楽しんでくださいね。

写真提供:酒飲みキャンパーゆちゃん

まるなな

中古で購入した軽キャンピングカー「テントむし」で北海道各地を週末旅を楽しむ「軽キャン女子」。
キャンプ・登山・グルメや温泉などの様子をYouTube・ブログで配信中!

https://youtube.com/c/marunana

https://marunana.com/