CAMPINGCAR LIFE

2022.03.26

【憧れのバスコンとは?】究極のキャンピングカーの魅力に迫る

最終更新日: 2022.09.28

CAM-CAR(キャンカー)編集部がお送りするこの記事では、キャンピングカーの頂点とも言われる「バスコン」についてご紹介します。

バスコンとは?

バスコンはキャンピングカーの一種で、キャブコンやバンコンと同様「バス・コンバージョン」の略です。実際のバスの客室を居住スペースに改装した大型のキャンピングカーです。

ベース車両には、全長7m以下、定員29名以下と定義される「マイクロバス」が使用されることが多く、人気車種としては「トヨタ・コースター」があります。

バスコンは国産キャンピングカーの中では最大サイズのカテゴリーですが、マイクロバスのボディーの内部にそのまま居住空間を架装したタイプとマイクロバスのボディーをカットして、専用のボディーを載せたセミフルコンタイプの2パターンがあります。

車幅はトヨタ・カムロードベースのキャブコンとほぼ同じですが、全長は1~2メートルほど長くなるので、ベッドルームを独立させるなど、ゆったりとした空間が作れます。また、大型冷蔵庫や大容量サブバッテリーなどを無理なく搭載することができます。

バスコンに乗るには大型免許が必要?

「バス」と聞くと、「大型免許がないと乗れない」と思う方もいらっしゃると思いますが、そうでもありません。

実はバスコンは、2007年6月1日以前に取得した免許であれば、車両総重量8トン未満、乗車定員10人以下という条件クリアを前提に、普通免許でも運転が可能なのです。

しかし、2007年6月1日以降に取得した普通免許の場合は条件が異なる場合がありますので、確認が必要になります。

現在お乗りのキャンピングカーが狭く感じたり、家族大勢で快適な旅をしたい場合は、広い室内と充実した装備、高い走行性能を兼ねそろえた「バスコン」を検討してみるのもいいかもしれませんね。

大きいだけじゃない!バスコンのメリット

空間にゆとりがあり居住空間が広い

まずは、バスコンの最大のメリット「居住空間の広さ」です。最大定員29名を収容できる超広大な空間はダイネットを広くするもよし、寝室を広くするもよし、はたまたワークスペースを作るもよしといった自由度の高さも魅力です。

ポピュラーな車内構成としては、運転席の後ろにダイネット、中央部にはキッチンやトイレなどの空間が、そして、車内後方は寝室スペースという構成です。ダイネットは4人程度なら楽々座れますし、寝室はキングサイズも設置できるほどの空間となります。

もちろん、必要に応じて、2段ベッドやクローゼット、シャワールームなどを設置することもできます。

エンジンパワーがあり高い走行性能を誇る

走行性能が高く、長距離の旅も苦にならないのもメリットの一つです。マイクロバスのエンジンはもともと大人数の移動を前提としているので、大排気量エンジンを搭載しています。そのため、高いエンジンパワーを出すことができます。

さらに、ディーゼルエンジンを搭載したマイクロバスなら、パワーだけでなく、燃費も良くなります。また、燃料は軽油なので、燃料代が安いこともメリットですね。

乗り心地がよい

トラックなどの貨物車をベースとしたキャンピングカーは、足回りなどの含めてある程度調整されているものの、乗り心地が良いとは決して言えません。一方、バスコンは、大人数の長距離移動を目的とするマイクロバスがベースなので、貨物車ベースのキャンピングカーと比較すると、比べ物にならないほどの乗り心地の良さを実感することができますよ。

輸入車より国産車がよい

メリットとは少し外れてしまうかもしれませんが、バスコンには海外製のものもあります。海外製のものは、故障したときなどは対応できるビルダーが少なく、やはり大変です。旅先での緊急時にすぐ対応してもらうことを考えると、国産のバスコンがオススメとなります。

価格や大きさがネックに?バスコンのデメリット

価格が高額になる

「キャンピングカーの頂点」と呼ばれるバスコンはその分価格も非常に高額です。ベース車両のマイクロバスが高額であることに加え、スペースが広大な為、改装に多くの資材が必要になり、販売価格は最低でも1000万円程度からになります。

窓が多いので断熱性が悪くなる

ガラス窓は断熱性に劣るため、窓面積が広いマイクロバスは居住スペースとしてやや不向きです。マイクロバスをキャンピングカーに改装する際は、内壁を設けるか、ガラスを取り払いFRPやアクリルで窓を埋めるなどして断熱性を高め、居住環境を整えます。

ボディサイズが大きく運転しづらいし、普段使いができない

全長約7mのマイクロバスを運転するのは、小回りはきかないし、内輪差も大きいため、慣れていない人ではなかなか運転しづらく大変です。また、駐車可能スペースも限られるので、普段使いもできないというのがデメリットです。高速道路や駐車場なども「バス料金」が適用されることが多いため、そういった点で費用も余分にかかってしまいます。

自動車税が高くなる

マイクロバスは、排気量に応じて課税される自動車税額が異なります。例えば、排気量4.09Lのトヨタ コースターだと、自家用乗用車3ナンバーとして登録した場合は年間76,500円になります。諸条件を満たして8ナンバーとして登録した場合は61,200円になり、ややおさえられます。

ベース車両は3車種

バスコンのベース車両は下記の3車種が主なものです。順番に見ていきましょう。

トヨタ・コースター

写真は「タイプEX」で全長6,990mmのロングボディの29人乗りです。代表的なバスコンのベース車両と言えます。

日産・シビリアン

ベース車両として採用しているモデルはあまり見かけないですね。

三菱ふそう・ローザ

上記2車種と異なり4WDモデルがあり、サイズも「全長7メートル超」というスーパーロングボディーがあるなどの特徴があります。

人気のバスコン5選

ナッツRV

ボーダーバンクス

「いつかはボーダー」と言われるほどのキャンピングカーファン憧れの1台です。脅威の急速充電と、こだわりのスペシャルパーツが装備された国産最高峰プレミアムクラス。乗車定員は6名。最大5名が就寝可能です。

アールブイ・ビックフット

ACS エテルノ オクタービアM

太陽光発電システムが標準装備で取り入れられた、高級感が漂う贅沢なバスコンです。
リア常設ベッドはとても広々としていて、ぐっすり眠ることができそう。さらに、ベッド下は収納スペースとなっているので、大型荷物も気にせず収納可能です。

RVランド

ランドホームコースター

トヨタ コースターをベース車両としたバスコンです。一体成型のFRPで窓埋めることで、バスコンの弱点である断熱性の悪さを解消しています。乗車定員は10名で就寝可能人数は5名です。

トイファクトリー

セブンシーズ

こちらもトヨタ コースターのロングボディをベース車両とした用いた、ラグジュアリー且つ快適な居住空間を備えたバスコンです。乗車定員は6名で、最大5名が就寝可能。

デルタリンク

ADRIA SONIC SUPREME 700 SL

輸入車ベースもご紹介します。こちらはFIATDucatoをベースとした新型車で、乗車3名、就寝4~5名となっています。耐久性に優れたアドリア独自の「Comprex」構造ボディを採用。エレガントでコンテンポラリーな居住空間は、1年を通して快適に過ごすことができます。

終わりに

いかがでしたか?バスコンは価格帯や車両の長さなどのデメリットがありますが、居住空間の広さや走行や乗車の快適性は抜群です。ワンランク上のキャンピングカーをお探しの方は、ご検討してみてはいかがでしょうか。

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