CAMPINGCAR LIFE

2022.03.24

キャンピングカーで車中泊できる場所にはどんなところがある?快適に過ごすためのポイントも紹介

最終更新日: 2023.12.24

CAM-CAR(キャンカー)編集部がお送りするこの記事では、キャンピングカーでの「車中泊」が可能な場所はどこなのか。また、その際の「車中泊場所」を選ぶポイントについてご紹介します。

車中泊の魅力とは

近年人気が高まっている「車中泊」。この言葉を耳にする機会も増えましたし、皆さんの身近にも「RVパーク」や「道の駅」が増えてきていませんか?

「車中泊」とは、ホテルや旅館などの宿泊施設を利用せず、文字通り「車の中で寝泊まりする」ことなのですが、その魅力は多くあります。例えば、車で好きな場所へ好きな時に移動できたり、車内に自分だけの空間が作れたり、時間を有効に使えるなどがあります。新幹線や飛行機と違い、思い立ったらすぐに旅に出られるのも魅力の一つで、金曜日の仕事後にそのまま目的地に向かって出発できるなど、自由度がかなり高いです。しかし、車中泊ができる場所はきちんと定まっていて、どこでも車中泊が可能というわけではありません。

ここからは、「車中泊ができる場所」を中心にチェックしていきましょう。

車中泊が可能な場所とは

車中泊をするには、当然「駐車場」が必要です。ならば、コンビニやスーパーの駐車場で車中泊をしてもいいのか。答えはノーです。車中泊には「車中泊専用スポット」が存在するので、そちらを利用することになります。

車中泊をする際は、その場所が公式な「車中泊専用スポット」かどうかを事前に確かめましょう。例えば、RVパークや道の駅、オートキャンプ場などがそれにあたります。

RVパーク

RVパークとは、日本最大級のキャンピングカー協会である「日本RV協会」によって認定された車中泊スポットのことです。
※RVパークに関してはこちらの記事もご覧ください。
【RVパーク亀川マリーナテラス】大分県のキャンピングカー車中泊スポット。九州観光の拠点にオススメ!

以下の8つの項目を満たしているRVパークでは、安全で快適な車中泊が可能です。
・4m×7m程度の駐車スペース
・一週間程度の滞在が可能
・24時間使用可能なトイレ
・100V電源が使用可能
・入浴施設が施設内又は15km圏内にある
・ゴミ処理が可能
・入退場制限が緩やかで予約が必須ではないこと
・RVパークの看板を設置すること(ロゴは協会が作成、設置は施設で行う)

利用料としては、無料から1泊1万円前後まで様々ですが、電源やシャワーが利用料金に含まれているかいないかで料金は異なりますので要チェックです。施設としては、ドッグランや温泉施設、公園などが併設されていることもあり、実にいろいろな形態のRVパークがあります。

旅のスタイルに合わせて、お気に入りのRVパークを探すのも楽しいかもしれませんね。

道の駅

こちらも続々と増えていますが、車中泊が可能な道の駅もあります。

道の駅の特徴としては、売店やコンビニ、トイレなどの設備が充実していたり、レストランや物産店などその土地ならではの魅力を感じることができます。しかし、全ての道の駅で車中泊が可能なわけではありませんので、道の駅の公式ウェブサイトなどをしっかりと確認して、車中泊ができるかどうかを確認してから向かうようにしましょう。

ちなみに、道の駅の中にRVパークが設置されているところもあります。こちらの記事もご覧ください。【RVパーク道の駅阿武町】萩観光の拠点にもオススメな山口県のキャンピングカー車中泊スポット

オートキャンプ場

当然といえば当然なのですが、オートキャンプ場も車中泊が可能な場所のひとつですね。日中はRVパークや道の駅では体験できない、キャンプ場ならではのアクティビティが楽しめたり、夜は車中泊もいいですが気分によってテント泊に切り替えるなど、様々な選択肢があるのが特徴です。

近年ではトイレやシャワー、コインランドリーまで設置されている場所も増えてきており、車中泊がしやすくなっています。キャンプ場は大自然の中にあることが多いので、自然豊かな環境で心身ともにリフレッシュできるのは、オートキャンプ場の最大の魅力かと思います。

高速道路のSA・PAは車中泊OK?

さて、ここからは疑問を持つ方も多い、「高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA )で車中泊をしてもいいのかどうか?」を見ていきます。

そもそも、 SAやPAは、高速道路を利用する人の休憩などを目的として設置された施設です。休憩することによって、その後の運転の安全性を高めます。

売店や食堂は夕方や夜でクローズしてしまいますが、基本的には駐車場やトイレは24時間利用可能です。そのため、車中泊場所として最適のように感じますが、実は、SAやPAでは車中泊は許可されておらず、「あくまで休憩のための仮眠」であれば可能です。仮眠ってどこまでが仮眠?という質問が来そうですが、長時間駐車場を占拠するのはマナー違反になり、トラブルの原因にもなりますので、そういった倫理観を持ちながら利用することが大切になります。

車中泊スポットで駐車する際のポイント

せっかくの車中泊ですので、車内での生活が快適でなければ意味がありません。その為に、車中泊スポットに駐車する際のチェックポイントを4つあげますので、参考にしてみてください

騒音はどうか

特に道の駅やRVパークは、国道沿いに設置されていることが多いです。特に就寝時や早朝に車の走行音が気になって眠れない、起こされるといたことが発生します。

駐車スペースすべてが道路沿いであれば為すすべ無しですが、そうでなければなるべく道路から離れた駐車スペースを選びましょう。

地面は平らかどうか

せっかくのキャンピングカーが傾いていると、それが気になって快適な車中泊や車内での生活が不快なものになってしまいます。傾斜があるとくつろぎにくいのはもちろん、揺れやすくもなってしまいます。

不安定な場所では、強風などで最悪のケースだと車両が倒れてしまうことも考えられますので、安全性の面からも避けたいところです。必ず、地面が水平な場所を選びましょう。

近くにトイレがあるかどうか

トイレとの距離は近い方が良いです。特に夜間は照明が無いパターンもあり、足場が悪く不慣れなことも多いので、距離があると転倒などの恐れがあります。また、不審者に襲われるということも可能性としてはゼロではないので、防犯の面から考えても、トイレが近い駐車スペースを選ぶのがベストです。

緊急時にすぐに車を移動できるかどうか

車中泊では予期せぬことも起こります。何らかの事情で車を移動しなけらばならないこともあるでしょう。特にオートキャンプ場では足場の悪い場所も多く、日が暮れてからの移動は危険です。そのような場合に備え、緊急時にすぐに車を移動できるかどうかもポイントです。

マナー違反をしないようにしよう

車中泊をする際は周囲への配慮を忘れてはいけません。車中泊人気に伴って、マナーや周囲への配慮がなかったことでトラブルに発展するケースも増加しました。悪気なくやってしまったことが原因の場合もあるため、車中泊をする際は以下の点にうう文注意してください。

必ずエンジンを切ろう

車中泊では車のエンジンは切りましょう。エンジン音は騒音になりますし、排気ガスは環境にもよくありません。

特にエアコンなどを使用するためにエンジンをかけっぱなしにする方が多いですが、上記の理由だけでなく、バッテリーにも負荷をかけることになるので、事前に充電を完了させておいたり、電源を用意するなどをしておきましょう。

騒音や駐車スペースの使い方に注意しよう

道の駅やRVパークではオートキャンプ場とは異なり、イスを出したり、焚火をしたりなど、車外での行動が制限されることがあります。そういった禁止事項は常に確認することを心がけてください。

また、夜間は周囲も静かになりますので、ちょっとした笑い声でも騒音になる可能性があります。就寝時間を早めたり、普段より少し小さな声で会話するなど常に周囲への配慮を怠らないようにして、みんなが気持ちよく車中泊ができるように協力し合いましょう。

FAQ: 車中泊に関するよくある質問

Q1: 車中泊に最適な場所はどこですか?

A1: 車中泊に最適な場所には、RVパーク、道の駅、オートキャンプ場などがあります。これらの場所は、車中泊に必要な設備が整っており、安全に過ごすことができます。

Q2: 高速道路のサービスエリアやパーキングエリアで車中泊は可能ですか?

A2: 高速道路のサービスエリアやパーキングエリアでは、基本的に長時間の車中泊は許可されていません。これらの場所は休憩や仮眠を目的としており、長時間の滞在はマナー違反となることがあります。

Q3: 車中泊スポットを選ぶ際のポイントは何ですか?

A3: 車中泊スポットを選ぶ際のポイントには、騒音の少なさ、地面の平坦さ、トイレの近さ、緊急時の移動容易性などがあります。これらを考慮することで、より快適な車中泊体験が可能になります。

Q4: 車中泊の際に注意すべきマナーは何ですか?

A4: 車中泊の際には、エンジンを切る、騒音を出さない、駐車スペースの使い方に注意するなど、周囲への配慮が重要です。また、ゴミは持ち帰り、施設のルールを守ることも大切です。

Q5: 車中泊に適した車はありますか?

A5: 車中泊には、広い室内空間を持つキャンピングカーやバンタイプの車が適しています。しかし、普通車でも車内を工夫することで快適な車中泊が可能です。

Q6: 車中泊の際、安全対策はどのようにすればいいですか?

A6: 車中泊の安全対策としては、車のドアの施錠、緊急時のための懐中電灯や非常用ホイッスルの準備、周囲の状況を確認することが重要です。また、不審者に遭遇した場合は、すぐに安全な場所へ移動することをお勧めします。

快適な車中泊で最高な体験を

車中泊は自分の好きな時に好きな場所で好きなように寝泊まりすることができ、旅人には最適な選択肢の一つです。そんな、旅人の冒険心を駆り立ててくれる「車中泊」で最高な体験をしてみてはいかがでしょうか。

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CAM-CAR | キャンカー編集部